第7話

 クラスメイト達は私が反撃してこないタイプの人間だということがわかると、いじめは徐々にエスカレートしていった。精神的ないじめは、すれ違いざまに肩を叩いたり髪の毛を引っ張るなどの暴力を含んだいじめへと変わっていった。


 助けてくれる仲間もおらず、担任教師でさえ面倒事から目を逸らすかのようにクラス内でのいじめを見て見ぬふりをしていた。


 男女問わずクラスメイトから虐げられるという狂った学校生活なんて長く続けられるはずもなく、私は中学一年生の夏休みに入る前から不登校になってしまった。

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