第6話
容姿が異様で、さらにコミュニケーションを取りにくい存在が、中学生とはいえ、未だ精神的に幼い男女の間で普通に生活などできるわけがない。私は中学校入学当初から当然のように酷いいじめを受け始めた。
最初は公の場で容姿を貶められたり無視をされたりする精神的ないじめから始まった。反撃することも、親に相談することもできなかった私はまわりからの静かな攻撃をじっと受け止めて、隠れて泣くこと以外どうにもできなかった。
一番最初に私をいじめたのはクラスの中心的存在であった千春という女子生徒だった。千春のコバンザメのような存在であった他のクラスメイトたちは、千春から嫌がらせを受けている私を見て冷笑していた。しばらくは千春が私にする行いを見ているだけで自分たちから進んで私に手を下すことは無かった。
しかし千春から私へ直接手を上げるように指示をされると、彼らは自分たちが私のような新たないじめのターゲットになるのを恐れてか、最初はいやいやながら、しばらくするとそれが当たり前であるかのように千春が指示するままに男女問わず私を甚振り始めたのだった。
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