第4話 

 私が引きこもりになってしまったのは、中学生の頃に受けたいじめが原因だった。


 私は幼い頃から女子にしては骨格がしっかりしていて大柄だった。まわりより少し早い二次性徴期を迎えるころにはさらにその体が立派なものとなり、何もしていなかったのに、まわりの人たちから何かしらスポーツをしてるのかとよく聞かれたものだった。


 そんな女子らしからぬ体がコンプレックスで、小学校の高学年辺りからずっと積極的にクラスメイトと関わりを持つことができず、毎日教室の端で目立たないように大きな体を縮めて過ごしていた。


 体形がイマイチであっても顔立ちに愛嬌があればまだ明るく学生生活を楽しめたように思うが、顔は父親に似て厳つく、女性にふさわしい形容詞が全く当てはまらないような顔をしていた。大きくなったら顔立ちは変わるとよく言うが、私の場合、歳を重ねるごとに容姿は女性らしさから遠のき、将来への希望はことごとく潰されてゆくばかりであった。


 

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