第91話 汚染モンスターと中年


『なっ! 天使か!』

『えっ! 天使か!』


 男子、三日会わざれば刮目して見よ。って言うが、天使かぁー。



『いや、兄ちゃんは予想できたけど、リズムもかよ! てかちゃんとやって来たよ。そっちは?』



『まだ始まったばかりだ。ストリートチルドレンだから、色々手続きがややこしくてな。まぁ、日本から応援が来るから、またそこからだな』


 


『大丈夫なの?』

 賢人が不安そうだが、


『『捻じ込む!』』


 リズムも同じ気持ちだ!



『あと、日本語の方がアジャティは喋れるよ』


 ん? なんでだ。


「アジャティ? どうだった?」


 アジャティはモジモジ、

「……凄く楽しかった。お兄ちゃんもお姉ちゃんもいっぱい出来た」



 ……天使か!



「それなら良かったよ」


『おい、馬鹿。鼻血を拭け』


 ん?


「なんでナキがいるんだ? かーえーれ! かーえーれ!」


「おーっと! 突然の帰れコールだぁー!」

 ノセがノリノリ。



『俺はモッチーとボブに頼まれた。敵は強いんだろ? 仲間は多い方が』


 えー、

「かーえーれ! かーえーれ!」


「おーっと、まだ帰れコールは鳴り止まないぃー!」


『はぁ、……まぁいいや、ベッド一個貰うぞ』


 ナキはベッドに向かうが、


「そこは僕のベッド!」


『あぁ、んじゃこっ』

「そこは俺でーす」


『……ここ』

「「「アジャティーの!」」」


『うがぁー! てめぇら! 下手に出てりゃいい気になりやがって!』


「あ、アジャティは私の部屋に来るから、行きましょうね?」


 リズムが勝手に決める。


「あ、うん、また明日ね。お兄ちゃん達、おやすみなさい」

 二人で部屋を出て行く。



「「「アジャティぃー!」」」




『ふぅ、じゃあ俺はここだな。飯は?』


「「「あるかー!」」」


 ……くそ、アジャティが行ってしまった。


「ラウンジ行くぞ」

「「『うい」」』


 ナキはもういいか。

 ボブもモッチーも心配し過ぎだ。




 次の日、中国ダンジョン。


 アジャティはハウスに預けてきた。美羽が嬉しそうだったな。


『フンッ! 弱いな』

 ナキが試しに動いているが問題ないな。


「さて、ゴブはもう汚染されてるのは出てきてないのかな。さっさと先に進むか」


 汚染されてるのが、残ってた奴だけならいいんだが。


「リズムはどうだ?」

 賢人が聞いている。


「一昨日よりましね、自分くらいは守れるわ」


 まぁ、レベルも上がったし、今は戦士だしな。



 ステータス。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ID 1786577

名前 :ナキ

種族:鬼人/男

年齢:???  レベル:110

HP:10300/10300

MP:9300/9300


力:15500

器用:9800

丈夫:10100

敏捷:9980

知力:9500

精神:10070

運:3010


職種:戦鬼 Lv 5


SP:20

【スキル】

拳術

剣術

棒術

手加減 Lv 1/30

身体操作 Lv 10/50

身体強化 Lv 10/50

身体活性 Lv 8/50

疾駆 Lv 3/10

遠見 Lv 6/10

魔力操作 Lv 8/50

魔力強化 Lv 8/50

魔力循環 Lv 8/50

気配探知 Lv 8/30

危険察知 Lv 10/30

魔力探知 Lv 8/30

思考加速 Lv 1/30

火魔法 Lv1/30

水魔法 Lv1/30

風魔法 Lv1/30

土魔法 Lv1/30

自然言語理解(中国語)

【固有スキル】

限界突破



【称号】

鬼人


頭: 穴あきキャップ

体: 剛魔鉄の鎧

腕: 転装の指輪

  剛魔鉄の腕甲

腰: 剛魔鉄の腰鎧

脚: 剛魔鉄の脚甲

足: トロルレザーのブーツ

武器:鬼棍棒 


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ID 3284332

名前 :丸森 響

種族:人間

年齢:22歳  レベル:31 50

HP:470/470

MP:520/520


力:470

器用:510

丈夫:430

敏捷:470

知力:510

精神:430

運:290


職種:戦士 Lv 1


SP:60

【スキル】

剣術 Lv 13/50

身体操作 Lv 10/50

身体強化 Lv 10/50

気配探知 Lv 8/30

危険察知 Lv 10/30

精神耐性 Lv 10/30

罠探知 Lv 9/30

回復魔法 Lv 5/30

水魔法 Lv1/30

自然言語理解(中国語)



【固有スキル】



【称号】

小龍の加護(停止)


頭: ディフェンダー

体: 黒魔鉄の鎧

腕: 黒魔鉄の腕甲

腰: 黒魔鉄の腰鎧

脚: 黒魔鉄の脚甲

足: 魔牛のブーツ

武器:魔鉄のロングソード


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 まぁ、ナキはもっとあっても良さそうだったが、こんなもんか。

 リズムは一気にレベルは上がったが、まだキツイだろ。


「兄ちゃん! こっち二層」

 賢人の呼ぶ方に行くと、


「やってるね、てかスライムか」


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

スライム(ポリューション) ランクD

レベル55

 スライムの変異進化体。一定時間で分裂し、成長する。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


「スライム汚染、ランクD、レベル55、分裂するらしい」


 今のままじゃ、


「げっ! あいつらジリ貧じゃん! 助けよう」

『だな。……おーい! 助太刀いるか?』


 大男が涙流しながら、

『た、助けて』


『行くぞ!』


 賢人、ノセ、ナキが飛び出して行き、リズムが遅れて参戦。俺は回復させながら、危ないところに支援。


『余裕だな。普通よりは歯応えがあるくらいか』

 ナキがドロップを集めている。


『で? おたくらどうすんの?』

 

 大男は、

『とりあえず戻る、こんなキツいなんて聞いてないからな、助けてくれてありがとう!』


『どういたしまして』

 軽く手を振り、


『さて、休憩終わったら行こうか』

「「「『うい」」」』

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