第13話 適性と中年

 さて、みんなでドロップも回収し、宝箱も有った。

 ドロップは、


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

グリーンゴブリンの魔石 5

ゴブリンファイターの魔石 4

レッドゴブリンの魔石 3

ゴブリンの剣 2

レッドゴブリンの剣 1

レッドゴブリンの胸当て 1

袋に入った硬貨(銀貨5枚、銅貨20枚)

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 宝箱は罠もなく、入ってたのは、


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

魔鉄の剣:魔鉄製のロングソード

魔鉄の盾:魔鉄製の円盾

SPボール(小)3個 :使用するとSP10獲得

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 あとはポーション1本だった。


 奥に部屋があり、下に続く階段をようやく発見!



「兄さん、あったっすねー」


「ここから僕達の冒険がはゴハッ!」


「もう始まってるしお前はうるさい」


「やっ、やめっ、いたっ、くぅっ」


 ノセを蹴り続ける賢人をモッチーがとめる。


「まぁまぁ賢人もそれくらいで……でもワクワクするねー」


「だなぁ、でも勝てて良かった。んじゃここ広いし休憩がてら飯食ってから下行ってみるか?」



 危なくはなかったけど集中してたから疲労感がパナい……



 ノセがレッドゴブリンの胸当てとボブからお下がりの剣。


 ボブが魔鉄の剣と盾。


 俺はやっぱり木刀で、予備にレッドゴブリンの剣で装備を整え、下に続く階段を降りて行く。


「兄ちゃん、敵はどう?」


「マップは切り替わったけど近くにはいないみたい、罠も確認出来ないよ」


「敵も変わるかもしれないから注意していこう」

 モッチーが皆んなに言う。



 下に着いたが変わり映えのないダンジョン。

 腕時計で時間を見ると12時半、


「16時には外に出るようにするから、ここは14時半には上に上ろう」


「まー妥当だね、なにがあるかわからないし」


 モッチーがスマホのアラームをセットする。


 んじゃ初敵を見に行くとしますか、

 マップで確認しながら赤点を目指す。


「曲がり角奥に2体、あんま動いてないけど注意して」


 角から顔を出して覗く、


「!!??!」

 顔をすぐ戻して首を横にフル、


「でっかいいも虫!」

 俺は虫系がとっても苦手だ!


「あー兄ちゃんダメだもんね、でもいも虫は切ったら汁とかヤバそう」


「師匠よろしくお願いします」


 頭を下げてボブがモッチーにお願いする、昔からボブはモッチーを師匠と呼んでいる。なんの師匠かは不明。


「俺もあんまり得意じゃないよー、でも魔法でやってみるわ」


 モッチーが角から出ていも虫に向かって、

「ファイヤーボール、ファイヤーボール」


 覗くとパチパチ言いながらいも虫は燃えて消えていった。


 気持ち悪い……


「さすが師匠! ここは師匠の独壇場ですね」


「俺だけじゃ無理だよー、MPもたないし効率悪いよー」


「兄ちゃん、俺の出番じゃない?」


 ん? 賢人の出番?


「おまっ! また兄さんにスキル貰おうとしてるだろ!」


 あー、魔法を賢人に渡せば楽か、俺も取れば3人で魔法使えるな。


「ちょい上に上がってスキル調整するべ」


「俺ドロップ拾ってきまーす」

 ノセが急いでドロップ拾ってくる。


「んじゃとりま上で休憩ね」


 俺、賢人、モッチーの魔法は、


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

カズト

火魔法 Lv 1 NEW

水魔法 Lv 1 NEW

土魔法 Lv 1 NEW

風魔法 Lv 1 NEW

回復魔法 Lv 2 UP


ケント

火魔法 Lv 1 NEW (2.5SP)

水魔法 Lv 1 NEW (2.5SP)

土魔法 Lv 1 NEW (2.5SP)

風魔法 Lv 1 NEW (2.5SP)


モッチー

火魔法 Lv 2 UP

水魔法 Lv 2 UP


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


「兄さん甘やかし過ぎですって、そんな渡さなくても」


「Lv1しか渡せないから回復は無理だったし、俺も魔法覚えたかったからついで?」


「兄ちゃん大好き」


「俺も風魔法覚えようかなー、でも今あるののレベルも上げたいしなぁ」


「なんか俺、スキルのとこに魔法が火しかなかったんですけど、」


 ノセがボヤく、


「は? ……うわ! 俺、土と風だ」


「おれ適性あって良かった! ボブ、ドンマイ!」


「俺なんか色々あるけど文字が薄いのもあるな、まだ取れないってことか?」


「うわぁ、火炎とか上位でしょ、空間とかもあるし、兄ちゃん取れないのないんじゃない?」


「うわぁ、兄さんチートだぁ」


「知らんがな、でもいいやろ?」


「泣かないもん……絶対新技、完成させてやる!」


 ほんと昔に戻ってゲームしてる感じだなぁ。


 さーて! いも虫退治だ!


 3人で魔法を連発、残り2人はドロップ拾い。

 宝箱は一個発見、宝箱って感じで装飾してあった。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 収納のブレスレット:物品を収納、取り出しする事が出来るブレスレット(容量5個)

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 あとはローポーション1本、金貨1枚、銀貨3枚、銅貨15枚。

 ブレスレットは取り合いだろうな、ついでにドロップは、


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 グリーンキャタピラの魔石:黒緑のゴブリンファイターの魔石程の大きさ 15個


 魔糸:束になってる白い糸 3束

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 以上、なかなかの収穫じゃないかな。


「カズトさん、アラーム鳴ったからそろそろ帰ろーか?」


「だな、帰るぞー!」

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