第3話
暗い
井戸に
落ちてる …私
上には人がいる
助けを求めたら、笑われた
怖い
痛い
痛い
イタイ
イタ…イ……
「はあ…はっ…」
夢か。
「…ぅ」
「ぅう…っ」
腕の傷は、夢じゃなかった。
お母さん、消えて、回り、見えなくなって…
「うぅ…もう…やだよぉ…誰か…助けて…」
笑い人形が密かにあげる悲しみの声を、誰も聞こうとはしなかった…
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