第3話 自分に合った文体や、興味のあるジャンルで探す
読書初心者は、だいたい「本選び」の段階で困る。
オレもそうだった。
小説がいいと思っていても、どれから手を付ければいいか。
小説を読まない人間が小説を書こうとしたのだから、同然だった。
読書家からススメられても、結構マニアックだったりして口に合わない。
では、本物の初心者はどうすればいいか。
「児童書」から手を付ければいい。
オレの場合だと、小説講座で「ミステリを勉強しなさい」と言われても、ホームズとかすら読んだことがなかった。
せいぜい、テレビの二時間サスペンスか、犬ホームズをテレビで見るくらいの知識しかない。
本を読む習慣自体を身に着けようと思って、コナン・ドイルの挿絵付きをとにかく図書館で読むことにした。
字も大きいし、ルビも振ってある。
漢字の読み間違いでつまずくことも減る。
そうやって、ミステリや小説の苦手意識を払拭していった。
また、本にはたいてい必ず、あなた自身にとって興味深いものも眠っている。
たとえば
『エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-』
は、『.hack』シリーズを手掛けたスタッフによって書かれたものだ。
手術で目を失う目前の少年に、まだ夜に出ていない新作ゲームをプレイしてもらうため奮闘するスタッフの話である。
難病を抱えた少年の夢、それに動かされる開発者、販売会社との交渉など、大人でも鑑賞しうるドラマがそこにある。
また、『前田建設ファンタジー営業部』は、「マジンガーZの格納庫を実際に作ったら費用はいくらかかるのか?」を真面目に考察している。
そういうバカバカしいネタまで揃っているのだ。
自分の気に入っている検索にかけ、ジャンルを探し出す。
そうすると、たいてい何かしらがヒットするはずだ。
そこから知識を得ればいい。
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