第5話 今の時期だけでもいいから、ずっと傍に居たい

私とあなたが会えるのは、限定された季節だけ

寒くて、身が凍えるような、限られた季節だけ

一年の内の半分も一緒に居ることはできないけど

あなたは、私をとても大切に扱ってくれる

汗をかくくらい暑い日には

手荷物になっちゃって、うざったいかもしれないけど

それでも、どこに行くにも連れてってくれるあなたのために

私は、精一杯あなたを温め続けるよ

毛羽立って、毛玉がついても、ヨレヨレになっても

それでも大切に手間をかけて手入れをしてくれて

長く私を愛用してくれるあなた

たまにはお洗濯をして、とてもいい香りにしてくれて

とっても、とっても私を大事にしてくれるあなた

そんなあなたの優しさが、私はたまらなく大好きです

あなたのために、私にできることは

冷たい北風や雪降る外気からあなたを守り、温めること

私の出来る限りの力で、私の全身全霊で

あなたを温め続けます

だから、いつまでも私を愛して

いつまでも、ずっとあなたの傍においてください


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