第2話 君と私はつがいです

一日3回、決まって訪れる私と君の愛の時間

密着するって言ったら、なんか気恥ずかしいけど

でも、間違ってはないもんね

君の柔らかい唇

うっとりするほど美しい指先

君はいつも私にいろんな世界を体験させてくれるね

私たちの定番は、白い粒が集まったお山と

あったかい汁に囲まれた泉

そして、君が愛してやまない黄金色に輝く宝箱

今日も二人で力を合わせた共同作業が始まるね

君が朝寝坊して私に会いに来ない時のさみしさは

言葉にならないほど悲しいよ

お出かけして、他の誰かをかまっている君を想像するだけで

私は胸が張り裂けそうになるんだ

私がいないと君は困るし

君がいないと私はここにいる意味がない

これって、もう運命共同体だよね

だから、浮気しないでね

私だけを大事に使い続けてね

だって私は君のつがいなんだから

私にだって苦手分野はあるよ

ツルツルしたものや、細長いもの

液状なんて歯が経たないけど

でも、それ以外だったら私は万能に役に立つから

どんな無理難題だって、きっと乗り越えてみせる

君のために、私はどんな試練だって乗り越えてみせるよ

私が朽ち果てるまで、一生大事にしてね

君が必要としてくれるのならば

私はいつまでも君の傍を離れないから

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