ネバーランド

ネバーランドへの使者は、

こんな国の片田舎にすむ醜い私の元へは来ませんでしたとさ。


私だったらもうここには帰らないのに。

ずっとずっとこどものままでいよう。

毎日楽しく遊んでは、夜になると月を見上げて泣く毎日をおくるんだ。

その気持ちを、彼は全く理解できないんだろうね。


だって彼は現実には存在しなくて、

現実に帰る家がないのです。

だからなにも振り返らなくて済むのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る