心の中で天罰を下す

ふつふつ ふつふつと湧き上がるのは憎しみと怒り。

ぐらぐらと煮立つ気持ち。

神話の女神なら、ただ自分が気に入らないってだけで、

理不尽にその相手を不幸に陥れるのに。

私にはちゃんとした理由があったって、そんなこと許されない。


私が女神なら。

あんたは豚に変えてあげましょう。相手にはもっと美しい姫を与えましょう。

そして貴様は乞食にしてあげましょう。いつ終わるともしれぬ苦しみを。


そう絶望しないで。

ほかの神のお眼鏡にかなえば、救ってもらえるかもしれませんよ。

それだけの素質があれば。


こころのなかで何度ナイフを突き立てても、

あなたたちはゾンビのように復活するの。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る