第二章 旅立ち
Ⅰ
Ⅰ
極彩色の景色を見降ろす丘に、ひとりの青年が佇んでいる。
その肩に一匹、真っ白の狐のような、それにしては小さい動物がまとわりついてじゃれていた。
青年が微笑を浮かべ、その獣に手を差し伸べる。
直後、小さなつむじ風が巻き起こり、横に金髪の美しい男性が降り立った。目線は等しく、肩を並べる。
獣が慌てて青年の懐に飛び込んだ。
「やめてよトラルド。テンはトラルドのこと苦手なんだから」
「ほぼ私のお蔭で封じられていた魔力を取り戻したというのに、薄情な奴だ」
トラルドは口の端を上げながら、懐からぴょこんと顔を出した獣・テンに顔を近づけた。テンは、慌ててまた懐に潜り込む。
「生みの親より育ての親、だよ」
「ほう……。ではキズナ・エニシの父は、私、ということになるかな」
「どうして?」
「今君が言ったばかりではないか」
「はは」
キズナ・エニシ。伝説の魔導士エイス・ワイス・トラルド唯一の弟子が師の言葉を快活に笑い飛ばした。
「何だね」
「トラルドが僕を育てた? 笑わせないでよ。あの修業の、どこが〝教育〟?」
「どこもなにも、〝修業〟である以上、教育に違いないだろう」
「そんな馬鹿な」
首を振り、呆れたように溜息を吐く。
「あれはただの拷問だよ。恨みこそすれ、感謝なんてとてもとても」
「心外な!」
声を上げて嘆くトラルドを余所に、笑いながらエニシは丘から飛び降りた。
風が彼を捕まえ、優雅に空を舞う。
「まったく」
トラルドが腰に手を当て、その自由な浮遊を眺めた。
テンと呼ばれた白い獣を懐に抱え、八の字を描き、錐揉みし、急降下し、ぴたりと止まる。
「行くのか?」
微笑むエニシに、トラルドが問うた。エニシは顔を向けぬまま、「うん」と素直に応える。
「では、私の名を汚さぬように」
金髪を風になびかせて、トラルドは遠い空へ目をやった。
釣られて、エニシもそちらへ顔を向ける。太陽が、頬を照らした。
「この門を出ると同時に、君たちはひとりのプロの魔術師として、いきなり世間に放り出されることになる」
講堂の檀上で、黒いブーケに身を包んだ老人が、重々しく居並ぶ若人たちへ訓辞を垂れている。
「今までは、生徒という立場で、多少の失敗は許され、責任というくびきからも許されていた。しかしこれからは、先輩たちと同じ土俵に立たされるプロのひとりであり、新米だろうが古参だろうが、一般の人々にとっては何ら関係がない。君たちは、魔術師なのだ」
ピリ、と空気が引き締まった。
だがそれを和らげるように、老人はふっと微笑む。
「だがしかし、心配することはない。卒業できる、ということは、私たちが自信をもって君たちを送り出せる、ということだ。さあ世に出て、その力を存分に役立てなさい。これから更に上級大学へ進む者も、国に奉仕する者も、企業で働く者も、リーグに所属する者も、すべてはひとつの真理に通ずる。〝魔をより善く使う〟。これから私たちは同士だ。さあ友よ、恐れず前に進め! 君たちは今日から魔術師だ!」
最後の掛け声とともに、若人=魔術専門学校の本年度卒業生たちが声を上げる。帽子が宙を舞い、後方の扉が開かれ、陽が講堂内に差し込む。
「コトノハ! この後空いてるか? 仲間内で卒業パーティーやるんだ。お前も来いよ。きっと、このメンバーが将来大物に――」
声を掛けられた少女は、目を潤ませ壇上の老人の更に上、校章をじっと眺めていたが、やがて顔を振って涙を振り切り、男に微笑むと、颯爽と踵を返した。
「ごめんね! 私、そういうの興味ないから!」
手を振って、唖然とする男を尻目に光溢れる扉へと進んでいく。
「オートハ! ねえ、今振ったのって、学内リーグ得点王のアラシじゃないの?」
「そうなの? 知らない。興味ないもん」
「もー、もったいない。前もミスター候補だった人断ってたでしょ」
「そういう、中途半端なのはいらないの」
「はいはい。オトハの旦那はあの伝説の魔導士の弟子ですもんね」
「だから、旦那じゃないって! ほんと、一年目の失敗を卒業まで言わないで欲しいわ……」
「あはは! エニシ君と、会えるといいね」
「もう、ツララ!」
笑いながらショートカットの小柄な少女は先に外へと飛び出していく。呆れながらも笑みを零し、オトハもそれに続いた。
魔術師の役職・役目は多岐に亘るのだが、様々な魔術や属性による相性、連携があるため、普段から仲間内で固まることが多い。
勿論プロなどはチーム内でまとまったり、職場でも作ったりするのだが、最初のうちは気心の知れた大学の友人と組むのが通例で、そのまま名の知れた魔術師として、または魔術師団体として、名声を高めるということも多々ある。
「眩しっ」
外に出て日光をまともに受け、オトハの視界が白く染まる。目を細めながら手を翳し、徐々に目を慣らす、その先に、引き締まった男の胸板が待っていた。
「?」
眉をひそめながら目線を少し上げ、男の顔へと持って行く。
「や」
男はへら、と笑って手を挙げた。またナンパか。
オトハは溜息を吐き、無視をして横を通り過ぎようとした。
「ちょ、待ってよ、オトハ!」
声も低く、女受けしそうな柔らかい喋り方で男が追ってくる。馴れ馴れしく手を掴もうとしたので振り払って、指を突き付けた。
「いーい、私はそんじょそこらの男となんか組まない。私と組みたかったら、伝説の魔導士の弟子くらいになってから来てよね」
「トラルドのこと?」
「気軽に呼ぶんじゃないわよ」
この学校に入学した当初、オトハは些細なことから男子生徒と喧嘩になり、自分はエイス・ワイス・トラルドと会ったことがあり、その唯一の弟子である友人がいる、と言ってしまったことがあった。男子生徒がオトハをからかって、しかもエニシを馬鹿にしてきたので売り言葉に買い言葉で口走ってしまったのだが、それ以降オトハはからかわれるときにはまずトラルドとエニシを引き合いに出されるのだが、今日はもうそれを使ってしまえ、と開き直る。
「伝説だからって呼び捨てにしていいわけじゃない。会ったらわかるわ、あの人の本当の凄さが」
「ま、実際会ってみると凄くなさもわかるけどね」
「だから――」
そこまで言って、オトハは眉根を寄せた。
――実際会ってみると?
「あなた――」
「久しぶり、オトハ」
男が、まただらしなく笑う。でもどこか、今度はその笑顔が柔らかく穏やかなものに見えてきた。
「エニシ⁉」
男はただ黙って頷くと、オトハの手を取り、握手をした。
「卒業、おめでとう」
「ほんとにエニシなの? 修行は? トラルドは?」
神出鬼没のトラルドを警戒しているのか、オトハが周囲に目をやるのを、エニシが笑った。
「あはは、トラルドは家でのんびりしてるよ。今日は僕だけ。トラルドの元での修行は終わって、降りてきたんだ」
降りてきただなんて僧侶の下山かのような表現だが、オトハはトラルドのもとへ連れていかれた際、雲の上に飛んだことを思い出し、あながち間違っていないのかもしれない、などとどうでもいいことを考えた。
「あんた、だって背も私より高くなって、声だって!」
「何年経ったと思ってるんだよ。成長するし、声変わりもするさ」
「そりゃあ、そうだけど……」
まだ納得のいっていなさそうなオトハを余所に、エニシは周囲を見回しながら言った。
「ここにいる人たちがオトハの同級生?」
「え? うん、そうね、大体は……」
「ふーん」
エニシは、どこか面白くなさそうに唇を尖らせた。
「何よ」
「別に」
「格好いい人がいて、不安?」
「どこが。皆チャラついてて、本気で魔法に取り組んだのか、甚だ疑問だね」
「ふふ」
鼻を鳴らすエニシに含み笑いをしながら、オトハはふと気が付いたように顔を上げた。
「それで、何しに来たの? 修業は終わったって、これからどうするのよ」
「何さ、オトハの卒業をお祝いしに来ちゃダメ?」
「ダ、ダメってことはないけど……そんなことで、降りてきて大丈夫なの?」
彼は、日本政府に追われる身でもある。
「〝そんなこと〟じゃないよ。僕にとって、一番大事なことだ」
エニシが、柔らかな笑みを湛えながら、真摯な目でオトハを見据え、手を差し出す。
「オトハ、僕と組んでほしい」
「!」
「僕となら、組んでくれるんだよね?」
「え?」
「だって、伝説の魔導士、エイス・ワイス・トラルドの弟子だよ? さっき、そう言ってたじゃん」
「それは……」
どぎまぎしながら、オトハは手を後ろで組んで乙女のように恥じらった。それを見て、エニシが笑う。
「オトハ、女の子みたいだ」
「どういうことよ、それ⁉」
すぐさま手をほどき、エニシの横っ面を叩こうとした、その手が、届かない。
「何、これ?」
ふわりと、エニシの頬の前で優しく押し返されてしまったのだ。試しにそっと手を近づけると、こんどはぷに、と頬に触れた。
「防御魔法だよ。恒常的に作用するようになってふ」
澄ました顔で応えるエニシの頬を抓んで引っ張り、オトハはくすりと笑った。
「ま、変わってないみたいね。だったら、組んであげてもいいわよ」
「ちょっと待てよ」
ふたりの間に、急に体を入れた人物がいた。
「君は?」
「ヤマガラ・アラシだ。今年の学内魔術師リーグ得点王だった」
先程、オトハを誘った大学生だ。
「肩書を使わなきゃ、自己紹介もできないのかい」
アラシは右眉を上げ、エニシを睨みつけた。
「言わなきゃ、わからねえだろ」
その言葉に、エニシは軽く鼻で笑う。
「言わなくてもわかるから、魔術師なんだろう?」
言った途端、アラシから風が巻き起こり、かまいたちのようにエニシを打った。
「エイス・ワイス・トラルド、クラッセル!」
「きゃー!」
周りにいた女生徒が声を上げる。
が、先ほどのオトハと同じく、風は手前で受け止められ、霧のように消え去ってしまった。
「……」
アラシは風を無数に生み出し、切りつけ続けた。エニシの壁は、びくともしない。
「エニシ!」
オトハの叫びにも虚しく、いつの間にかアラシとエニシを取り囲むように風が渦巻いていた。小さな竜巻のようだ。
「小さいのに気にを取られてたか? 喰らえよ」
アラシが飛び立つと同時に竜巻が狭まり、エニシを圧する。
壁で一瞬止まったが、徐々に歪んでいくのが傍目にもわかる。
「潰れろ!」
アラシが空中に留まったまま、拳を握った。
野次馬の甲高い声が響く。
「なるほど、これが君の実力なら……」
アラシの後ろで、茫洋とした声が聞こえた。
驚いて振り向いたアラシに、エニシの掌が向けられる。
「エイス・ワイス・トラルド、クラッセル」
瞬間、アラシは糸が切れたかのように支えを失い、地面に落ち、尻餅をついた。
「やっぱり、言わなくてもわかった」
屈辱に、頬を赤くしている。
エニシはそのまま空中で辺りを睥睨し、何度か視線を止めてから、ふわりとオトハの元に舞い戻った。
「どう? 僕の実力、少しはわかってもらえた?」
「実力も何も、たかだかあの程度を黙らしたくらいでいい気にならないでよね」
「厳しいなあ」
エニシは苦笑して頭を掻くが、いい面の皮なのは尻餅をついているアラシだ。
憤慨し、尻を叩きつつ、「てめえ!」と大声で叫んだ。
「何?」
エニシが振り向く。その眼前に風の刃が迫っていたが、空気の壁にのめり込み、止まっていた。
「ここまでのことをするということは、覚悟ができている、ってことだよね」
呟くと、手を上に掲げた。と同時に、アラシが空へと高く舞い上がっていく。
「テン!」
エニシの掛け声に合わせ、彼の懐から一匹の白い獣が飛び立つ。
その獣は、すばしっこく大地を蹴り、真っ直ぐアラシに向かっていくと、彼の足元をぐるぐると回り、後ろへと駆け抜けた。
「なんだあ?」
アラシが眉を歪めるのと、テンが走り回った地面が光るのは、同時だった。
「飛べ」
エニシが指先を向けると、アラシの姿が消えた。
「え? 何、あの犬? 狐?」
オトハの驚きに得意げに目を細めながら、エニシは指笛を吹く。テンが嬉しそうに戻り、彼の懐に戻った。どこからかアラシの叫び声が聴こえる。空を見上げると、遠くへ飛んでいく人影が見えた
「お帰り。ありがと」
エニシが語り掛けると、テンは涼しい顔で毛づくろいを始めた。
「えっと……この獣は、もしかして?」
「テン。僕の魔獣」
「魔獣⁉ もう決めたの?」
魔獣とは、読んで字の如く、〝魔力を持つ獣〟、であり、魔術師のパートナーとなる存在である。
対象は、魔力を持つものならば何でもよく、魔術師と常に共にあることで互いの〝魔〟のやり取りを深め、魔術師の力を増す役割を持つ。多くがペットをこの魔獣に選び、昔からのイメージで蜥蜴や梟などが好まれることが多い。ただし、魔術師の能力を左右する大切な存在のため、術式との相性などを注意深く考えねばならないこともあり、この魔獣を決めるのは魔術師として力を確立させた卒業五年後から十年後が一般的と言われている。
「うん、僕とずっと仲良くしてくれたから」
「そう……。いや、そうじゃなくて!」
オトハが声を上げ、エニシが目を丸くする。
「え、何?」
「その子、あの時の子でしょう!?」
「ああ」
やっとオトハの言わんとすることがわかり、エニシは満面の笑みで大きく頷いた。
「そう。そういうこと」
「あんな目にあったのにねぇ……」
オトハが胡乱にテンを見るが、テンは知らぬ顔だ。
「まあ、相性はいいみたいね。お互い、同じ〝魔〟を使ってるみたいだし」
「はは。テンは古からの魔物だから、どうやって〝クラッセル〟に辿り着いたかはわからないんだけど、ラッキーだよね」
さらりと笑うエニシに、オトハは確かに、と頷いた。
「私のご先祖様が封じたんだもんね」
「その子孫が、力を継いだ」
エニシは、周囲を眺めながら何のことはないように言う。
「……皆、生まれながらに〝魔力〟を持ってるんだよね」
何かを含むませたように呟き、視線をオトハに戻す。
「で、組む件は、どう?」
「え?」
アラシのお蔭ではぐらかされたかに思われたものを再度確認され、オトハは再び挙動不審になる。
「ん?」
「え、えっと……」
無邪気に顔を近づけるエニシに、オトハが顔を背けどぎまぎと髪を梳かしていると、横からオトハに飛びついてきた小柄な影があった。
「オットちゃーん!」
「わっ」
よろめきながらもその影を支えると、影は意地悪気な笑みを浮かべたまま、オトハを見上げた。
「ね、ね、この人が、エニシ君?」
ツララが、丸い瞳を輝かせてオトハへと詰め寄る。オトハはそれを押し退けながら、言い聞かせるように肩を持った。
「そうよ。で、どうしたの?」
「どうしたのも何も、凄いじゃない! ヤマガタ・アラシを歯牙にもかけず、イケメンで、背も高い! 王子様を待っていた甲斐が――」
そこまで言って、オトハに掌で口を塞がれる。
「王子様なんかじゃないし、待ってなんかもいない!」
「えーでもよく話に出てたし。あ、エニシ君、はじめまして。エニシ君がいない間、ここでオトハを守っていました親友のツララです」
「それはありがとうございます。キズナ・エニシです」
エニシが腰を折って優雅に挨拶をすると、わあとツララは手を口に当てて感嘆の声を上げた。
「所作も問題なし! これは掘り出し物よ、オトハ! オトハが言ってたみたいに小っちゃくてちんちくりんで、弟みたいなオトハの母性本能をくすぐるだけのしょぼしょぼだったら、まあそれはそれで可愛かったかもしれないけど、私が見極めなきゃ、と思ってたら、これなら太鼓判を上げられるわ!」
ツララは遠慮なしに品定めするようにエニシの体を触るが、エニシは温和な笑顔でされるがままになっている。
「ちょっと! ツララ、やめてよ。ごめんエニシ、ちょっと待っててくれる?」
「うん」
という返事も待たず、ツララを連れてオトハは近くの木陰に隠れて、ツララと正対した。
「ねえ、いい? 私はまだエニシと三年ぶりに会ったばっかり。まだあの時のままかもわからないし、正確な実力だって未知数。それを過去の思い出と劇的な再会だけで将来の大事なパートナーにできるわけないでしょう? 落ち着いて?」
「でも、将来有望だと思うよ? 実際、エイス・ワイス・トラルドの弟子ってのが本当なら、何も見定める必要なくそれだけで合格じゃない?」
「でも、早々に破門されたのを嘘吐いてるだけかもしれないし、凄い嫌味な奴に成長してるかもしれないし……」
「エニシ君は、そんな子だった?」
「うう……」
オトハにとって、答えは出ているのかもしれない。だが、早急に決めるのも何か違う、と感じているのだろう。このやりとりを、エニシは無邪気に眺めている。
「わかった。じゃあこの後の謝恩会にエニシ君も来てもらおう」
「え?」
「積もる話もあるだろうし、そこでの色んな催しで、多分実力もはっきりするでしょう? それなら、いいんじゃない?」
魔術専門学校では、例年恒例としてこれまでのOB全員を招待した謝恩会が開かれる。通常は同学年と組む、と先程紹介したが、そこからプロの先達が既に組んでいる中に認められて加入する、というのもまたよくある展開なので、卒業生としては今後の就活に、OBとしては先物買いに目をつけておく、という意味にこの謝恩会はなっていた。
「うん……それなら……」
言いながら、オトハは上目遣いでエニシを確認する。
エニシは、何を言われているのかわかっていないだろうが、満面の笑みで頷いた。
「じゃあ、決定ね!」
「でも、部外者が入れる?」
「魔術師なら大丈夫でしょ! 特に招待状もないわけだし、魔術師じゃないと入れない、情報を知ることができないから本人確認とかもないし!」
そう言って、ツララは意気揚々とエニシに話し掛けに行く。それを見送りながら、オトハは溜息を吐いた。
――エニシは無邪気に私の成長を信じてくれている。でも、私はこの三年で、エニシの成長と同じくらい、強くなれたのかしら。
その不安が、彼女にエニシと組むことを安易に承諾させない。
勿論、負けん気の強い彼女がこんなことを口に出すわけもないが。
オトハがぼうっとしていると、何故かエニシはツララと意気投合し笑い合っている。
――とりあえず、今はこの再会を喜ぼっか。
オトハは微苦笑して、その輪に飛び込んでいった。
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