第2話 おじさん達のおじさん達によるおじさん達のサバイバル
「転生と言っても・・・。食料や火がなければ我々は生きて行けません!」
そう堀部3尉は言う。それはわかっているんだ。サバイバルで必要なのは少なくとも
火、水、食料、寝床、
この4つである。火は付けられない訳ではないので問題ない。寝床は最悪車両の中や上を使えばいい。問題は、この人数分の水、食料である。
「生きて行けないのならすることは1つだ。」
「まさか、隊員に自分で死ねと言うのですか!?」
「おいおい、ないのなら、探して見せよう、食料を。君はこのワードを聞いたことを無いのか?」
「・・・・・・はっ。すっ、すみませんでした!!でっ、ですが、そのようなことわざ?を私は今まで聞いたことはありません!!」
・・・なーんだ、俺らは小学生の頃先生がふざけてよく言ってたから聞いたんだんだけど、今の奴らは言われないのか。
「まぁいい・・・。ところで、あそこの木箱とダンボールの中に何が入っているか気にならないか?」
「ダンボールと木箱ですか?」
「俺は気がついた時から開けたくてうずうずしているからそろそろ開けたいんだが。開けてみないか?」
「うーん、なんか罠みたいなの入ってないですよね?」
「それは知らん。でも、やってみないと分からないこともあるだろう?」
「確かに・・・・・・。とりあえずぱーっと開けて見ますか」
「いや、お前は開けなくていい。俺が開けに行くから何かあったら助けてくれ。」
「了解しました。」
箱を開けることに同意した堀部と2人でまずは木箱に向かう。中に何が入っているのだろうか。やはりトラップなのか。いや、以外に手紙とかが入っているかもしれない。もう考えただけでワクワクしてしまう。後ろの堀部は冷や汗をかいている様だが。
「じゃあ開けるぞ。」
「慎重にお願いしますね。」
そーっと、箱を開ける。この感じは・・・、トラップではないようだ。では中になにが入っているんだ?
・・・・・・。そこには、新型徹甲弾が雑に多く入っていた。
「何故ここにこんな物が・・・・・・。」
俺らは誰かに連れてこられたのか?それとも神に何かと戦えと言われているのか?
そんなことは分からないが、分かりたくもなかった。
「次の木箱も行きましょう。」
「そ、そうだな。」
「こっちにはなにが入っているんだろうな?」
「このパターンで行くと16式の弾じゃないですかね。」
「だろうなぁ。」
はぁ、案の定16式のだった。他の木箱も見たけど弾、弾、弾。全部弾だった。なんかテンションだだ下がりなんだけど。
ところで木箱の奥の茂みにでかいタンクみたいなのが6つあって、そのタンクには満タンの燃料が入っていたようだ。
「ダンボールの中には何が入っているんでしょうかね?」
堀部が元気そうに聞いてくる。どうやったらそんなテンション上がるんだ?こんなでけえ弾とかばっか見てても飽きるだろ。実際、こんな弾が多くあったって使わないんだからさ。
「ダンボール?なんか適当に入ってるんでしょ。」
「開けますよー。」
どうせダンボールには木箱にも入ってたけど、ちっちゃい方の弾(7.62とか)が入ってるんじゃないか?なんかもうどうでもよくなってきた。
「おっ、おおっ、おおーっ!!」
おう、なんか叫んでる。そんなにいい物が入ってたのか。よかったなぁ。
「香取1尉!ちょっと!こっち来てください!」
「はいはい。今いくよっと」
「早く早く!」
「何があったの?」
「見てくださいこれ!!こんなに食料とミネラルウォーターがあります!!」
・・・・・・・・・。あっ、えっ、おっ。しょっ、食料じゃねーかよー!!
「うっしゃー!!食料があるぅー!これで楽に生きていけるぅー!!」
堀部に今の自分がどう見られているかは知らない。そんなこと知らなくてもいい。食料と水。これさえあればとりあえず生きていける。
「他のダンボールも開けましょう!」
「そ、そうだな!ばんばん開けよう!!」
そんなこんなしているうちに他の隊員が起き始め、事情を話し、手伝って貰っていた。所々から
「肉っ!ここに肉があるぞぉー!!」
「こっちにはトランプがある!」
「うほぉー!すげぇー!」
という声が聞こえる。
ところが、目が覚めた中島1尉と合流した香取1尉は車両やダンボールなどに頼っている状況を変えなくてはいけないと決心していた。
\テッテレー!/
今日見つけたもの
・10式戦車の徹甲弾 15×80
・16式機動戦闘車の徹甲弾 15×80
・食料 隊員1人の1日分×めっちゃ(200以上あったのでとりあえず数えるのをやめた)
・ミネラルウォーター 6×めっちゃ(これも200以上あったので数えるのをやめた)
・燃料 6×めっちゃ(これは液体なのでそもそも量を測れなかった)
┄┄あとがき┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
こんにちは。とても暇で、なおかつあっちのアイディアが出てこなかったのでこっちを書いてました。なんか楽しいですね。こういうのって(笑)。
今作も読んでいただきありがとうございました!コメントやいいねお願いします!!
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