『査』と『查』
簡体字と日本の常用漢字というのは概ね同じ字形のものが多いが、『圧』と『压』、『単』と『单』、『換』と『换』、『才』と『才(よく見るとカタカナの『オ』と同じ。よく見てください、表示されてないけど笑)』などなどたまにビミョーな違いがあったりする。今回は少し趣向を変えて、中国人の日本語学習者・日本人の中国語学習者がやりがちな非常に些細な漢字の書き間違いについて触れていきたい。
さあ、下の一覧の漢字を覚えて中国人の書いた日本語・中国人の書いた日本語にケチをつけまくろう!
●『査』と『查 cha2』
これは結構何年も日本語勉強している人でも意外と書き間違う。日本語の「査」という漢字は下が「且」だが、中国語だと「旦」になる。『調査』は『调查 diao4cha2』になる。
●『毎』と『每 mei3』
これはまだ分かりやすい。簡体字では旧字体同様下の部分が『母』と同じになる。ちなみに、日本語では『苺』は草かんむりの下の部分が『母』だけだが、中国語では『草莓 cao3mei2』といって下は『每』になる。
●『修』と『修 xiu1』
この二つの字形の違いは普通の日本のウェブサイト上では表示不能のようで、後者の字が自動的に日本語の漢字に変換されてしまっている。しかし実はこれ、簡体字では二番目の字の上の部分が「攵(のぶん)」ではなく、「夂」になっている。こんなの気づくかよ!
修理は中国語でも『修理 xiu1li3』と言うが、手書きで書くと二番目の字に違いが出る。
●『着』と『着 zhao2など』
こちらも同じく正しく表示されていない。二番目の字は上の「羊」のような字とカタカナの「ノ」のようなはらいが繋がっている。日本語では『看』なら縦線とはらいが繋がるが、『着』は繋がらない。
●『象』と『象 xiang4』
さっきと同じパターン。日本語ではノ+フ+日が90度横向きになった字+ノだが、簡体字では真ん中の縦棒と左のはらいが繋がる。
●『答』と『答 da2』
よく見てください。まったく同じです。
というのは冗談で、やはりこれも正しく表示されず(というかこれに関しては反映されてないかも?)、竹かんむりが微妙に違う。簡体字では竹冠を書くとき、左右両方ともカタカナの『ケ』の下の『ノ』の部分を右側にはらったように書く。よく見ると他の竹かんむりの漢字も全部そうなっている。ひえー。
●『写』と『写 xie』
中国語では『写 xie3』は『書く』という意味でよく使うのだが、よく見ると下の『与』という字の横棒が右側に突き抜けていない。これも正しく表示されない……。
●『将』と『将 jiang1』
日本語ではノ+ツだが、簡体字だと上の部分が『夕』になる。中国語では主に英語のwillのような意味で使われ、「将来 jiang1lai2」はfutureという意味にもなれば文字通りwill comeという意味にもなる。この漢字、漢文でも出てくるのにどうして中国語に時制がないなんていうやつ出てきたんだろうな……。
●『画』と『画 hua4』
中国語では『画 hua4』は『絵を描く』、または『絵』という意味で用いられるのだが、中国語では一番上の横棒とそのすぐ下の縦線が繋がらない。
●『天』と『天 tian1』
日本語では上の線の方が真ん中の線より長く、簡体字では上の線の方が短い。どうでもいいいいいいいいい
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