第60話11月18日気持ちを作ってリハビリ

悲壮感は抜けないものの、無理やり気持ちを作ってリハビリ

しんどい、痛いと言いつつこなす

指関節、イメージしてから動かすと微妙ながら動くように

足は かなり高い位置まで持ち上がるようになる

俺の手を踏み込む、俺がそれを押し返すという筋トレしてみる

これも非常に強い力で 押し返すことができるので 早く歩行訓練に入ってほしい

実際はある程度しているらしいが 急性期病院での1日40分程度 そのうちの10分に10分あるかないかという状態 なので 正直 リハビリの不足を感じる

看護師に訴えてはみたもののリハビリ病院への転院は空きがないとどうにもならないとのこと

それはよくわかっていたので 仕方がないのだろう

とは言えこれだけ回復を見せている人をずっと放置というのは どうなんだろうと思ってしまう

看護師、よく言う当たり外れというものがあってこの日は常にハズレだったように思える

母、待合ホールで1時間以上放置されていたという

車椅子の移動を頼んでも その場所に連れてきて 止めたら一言もなく去っていったり 他の方への対応を見ていてもほったらかしや声がけが全くない

そういった光景も、今日はよく見る

患者が長時間 放置されているなと思ったら 一言声かけるなりなんなりしなさいよと思うよ

よくしてくれる人も多いので あしざまに上から言うのも心苦しいのだけど こういうのはきつくがんと言った方がいいのかなと思うも

母的には嫌われてしまうと余計に何もしてもらえないかもしれないと

そんなこと言われてしまうと 物を言うのも躊躇してしまう

ともあれ 一刻も早く リハビリ病院へ移り 本格的なリハビリを 朝から晩までやってもらいたい

本人の性格もあり俺の状況もあり

自分で歩く トイレに行く 身の回りのことは できるようになる が 達成されないと おそらく 今後 非常に大きな 困難と不幸に見舞われる

家事や炊事、外回り 買い物 遊びそういったものはいくらでも介助する

本人が家の中で能動的に動くことができる動く気になる

そして本人の自尊心が十分に満たされる

それが何よりも大事

今は 俺が言った時に 30分マッサージストレッチ くわえて筋トレ

そんな程度で何かが補完されるわけではないが 全くしないよりもマシかと思う

早く帰宅してほしいが 本人が この後送る暮らしを 少しでも満足いくものにするためには 大きな回復が必須

病院というのは、やっぱりどんなに親身になってくれてる とはいえ 他人ごとであり見据えてはもらえない のだなあというのが正直な実感

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る