第59話11月17日僕にとっての 宗教というのは
11月17日朝
16日に地区イベント 参加協力があって 体が異常に重い
夜も眠れなかった
俺は神様にはお願い事をしない 人間なのだけれども
目が覚めるたびに お願いをしてしまうようになった
一番は何をおいても 母の 完全回復
本当はこういうお願いや 祈りをすることが怖くて仕方がない
これまで 何度か ぐずぐずと言っていた通り こうなって欲しいと願ったことや祈ったことは 何一つ本当に何一つ 叶った試しがない
父の時も 治ってほしい治ってほしいと 祈りを続けた結果
半身の麻痺が 消えることもなく 大きな感情失禁の中 良い関係を築くこともなく 最悪と言っていい 状態で 見送ってしまった
愛猫の時もそうで こういう最後だけは昔させたくないと 普段から気をつけていたものの
ほんの一週間2週間 色々と 多忙な時期に見落とすかのようにあっけなく
もっと色々してあげられたはずだったのに
だからその辺りは自分が悪いと言えば悪いんだけれども
というか俺が悪いのは悪いんだ
言い訳のしようもない
こうしてあげたいと 思った時に それを全力で動けない状態になっているというのが全て俺のせい
だからそれを償って補ってもう一度家チャンスをくれと 願って祈る
その願いや祈りが届かない
小さいことを言うときりがない
俺が頑張ることで達成できることをしか達成できなかったことには 文句はないんだ
神様だとか何だとかって言う 話でもないしね
例えばタイミングであるとかね
もうやることを尽くしている状態で 後は何とかお願い
そうなった時に俺の願いが 叶った試しがなくて だから 母のこともこうなってほしいこうしてください お願いしますということが怖くて 言えない
とはいってもやはりすがってしまう
すがってしまうなんて かっこつけてるけど 俺はそういう意味ですがるる神様とかがいなくて 仏教徒というわけでもなく 神道家ではあるけれども そういう 祈願をするというようなタイプでもない
こういう時って 当たり前のように宗教とか進行とかというものをしっかり持っている方が精神的に安定をするのかもしれない
僕にとっての 宗教というのはきっと スポーツ観戦であったり子供達との活動であったり
そして信仰というのは 母との 暮らしを 粛々と続けていく こと
それらで俺や母は救われたし 子供達の活動で 生き生きと日々を 過ごすことができている
が 母との暮らしを信仰だと言ったように 全てが母を軸にしているため
その母が現場にいない今 俺の宗教は瓦解しており すがるものは 何もないというとても怖い状態にある
音楽にすがれれば良かったのだけれども 音楽は宗教というよりも俺の血肉であったりするので すがるとかではない
こういう時は 音楽そのものが 触れること どころか考えることも嫌になってしまっている
それでもなんとなく歌は歌う
それはもう自分への慰めであるとかでもなく ストレス発散でもなく
なんだろう 感情が壊れた結果口から出てくる音波といった類のもの
もうちょっと母の状態が違っていれば
脳梗塞で半身麻痺という結果でなければ
例えばメニエールで一時入院とかねそうであれば
楽しいと言ったら違うのだけれどもまだこういった宗教に関する考え方とかも 自分を被験者としていろんな 考えを まとめる楽しみもあったのかなとも思ってしまう
そもそもこんなことをグダグダ考えること自体が だいぶ精神的に参ってるんだろう
せめて 今回だけでいいから 俺のお願いを聞いてはくれないだろうか
母の体を返してくれないか 返してください お願いします
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