二十七 月とともに(二)への応援コメント
百人一首のあの歌が思い浮かびました。
望郷、ですね。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
阿倍仲麻呂のこのあとの人生を知っている我々としては、あの望郷の歌はますます切なく心に響きますね。
二十三 燈台姫(七)への応援コメント
南條則夫の『燈台鬼』、初めて読んだ時は、挿絵も痛々しく、数奇な運命に感じ入りました。オマージュとのこと、話に深みが増していますね。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。わたしにとって『燈台鬼』は残酷なイメージが強すぎて……でも遣唐使の物語を書くならこの“燈台”エピソードは入れたいなと思っていたら、美しい燈台姫が頭の中に現れました。
二十二 いたずら鞠(四)への応援コメント
修羅場?!、からのせつないシーンですね。
鞠が恋愛の橋渡しというのも興味深かったです。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
この鞠投げのエピソードは、『西遊記』から着想を得ています。『西遊記』ではのちに三蔵法師の母となる宰相の娘が、婿選びの鞠投げをします。
蘇蘇の態度には何か原因がありそうです。どうぞ続きも読んでみてくださいね。
二十八 庶くば(一)への応援コメント
仲麻呂が初めて自分の本音を吐露するところ、その相手が真海であること、二人のコントラストとともに、優等生の仲麻呂に人間臭さを感じます…とても好きなシーンです。
作者からの返信
泣き虫の真海。だけど彼は自ら「防人になる」と宣言し、人生を切り開いていった、芯の強い人間だと思います。そんな彼の秘めた強さに仲麻呂は恐怖し、また惹かれた。
実はこのシーン、小説の構想段階では存在していませんでした。書き進めていくうちに、中で生きる真海が自分で導き出したものです。やっぱり真海は強いですね。
二十七 月とともに(四)への応援コメント
墓誌の余白と、続きのありそうな人生、という言葉がとても印象的でした。真成の人生の続きはどうだったのだろうと思わせる旅立ちでした。
作者からの返信
2004年に墓誌が地中から発掘されなければ、井真成というひとは永遠に忘れ去られていた存在だったでしょう。2019年には真備が唐から帰国する際に書いた書らしきものも発見されています。1300年の時を経て、彼ら遣唐使がいまの私たちに何かを訴えてきているのではないか? なんて思ったり。あれこれ想像するのは楽しいですね。そして想像するなら、やはり幸せな結末を。
二十六 井総之交(二)への応援コメント
一度目もそうでしたが、再度読んでもやっぱりここは読んでいる方まで「うわーん」です...!
作者からの返信
生きがいと、それを生涯応援してくれる友。その二つがある人生。なんて素晴らしい。
なんだか真海がうらやましいです。うわーん!
二十五 元宵観燈(二)への応援コメント
このエピソードも好きです。いつも一歩引いていた真海が主役になるというか。彼自身に焦点が当たるところが。孫婆さんがかわいいです。
作者からの返信
実はわたしもこのエピソードがとても好きです。孫婆さん、若い真海に一緒に出かけようと誘われたりきれいな服をもらったりして、とても嬉しかったんでしょうね。
二十三 燈台姫(七)への応援コメント
薛定閣にとって真備たちに出会ったことは大きな衝撃だったのでしょう。自殺したのは、償いだったのか、仲麻呂が合格したことで何かが振り切れたのか、この人の人生の複雑さを感じます。
作者からの返信
この「燈台姫」エピソードは、南条範夫『燈台鬼』のオマージュであり、『燈台鬼』は平康頼『宝物集』から着想しているようですが、これらの物語はもっと恐ろしく悲しい物語です。唐で行方知らずとなった遣唐使の父を、同じく遣唐使となった息子が探しに行くというお話です。(参考文献に載せるべきでした、すみません!)
さらにはいわゆる「シュレディンガーの猫」のパロディ(明るい話ではありませんが)だったりもします。もちろん「シュレディンガーの猫」がこの作品中で語られているような存在・非存在を議論するようなものではないことは理解しています。理解した上でのパロディです。
薛定閣の自死は、彼が死に追いやった留学生や燈台姫たちへの償いと来世での幸せを願ったもの……そんなふうに思っています。
二十一 子守歌(一)への応援コメント
吉麻呂が出てくると場が和んで明るくなりますね。好好とか…結構笑ってしまいます。
作者からの返信
羽栗吉麻呂は生没年が分かっておらず、実際はもっとおじさんだったのでは……? という人物ですが、この物語では若き遣唐使たちの青春を描きたかったので、留学生たちと同じ青年に設定しました。一見お調子者の吉麻呂、真海に礼儀作法を教えたり、仲麻呂を思って拳を上げたりと中身は熱い男です。そんな吉麻呂のセリフはわたしも考えていて楽しかったです。
二十 義兄弟(十)への応援コメント
この義兄弟の章はとても好きです。屈辱的な事件を経てさらに絆が強まるところが印象深いです。この人たちを見ている真海は…。まだ口に出して友と言えない複雑な気持ちを想像します。
作者からの返信
わたし自身もこの章にはやはり思い入れがあります。登場人物が多いので、読み返すたびにそれぞれの人物の心情を思い描いてみたりします。真成には気にするなと言ったけど、自分の部屋に戻ったあとこれからの自分や一族の将来のことを思う張進志。醴泉寺の庭で真海が立っているのに気づいたときの真成。真成が見つかった(見つけたのは真海だった)と報告を受けたときの阿倍仲麻呂、など。
この小説を一人称小説(真海視点)にしなかったならこの辺りも掘り下げて書きたかったな、と思っています。
一 唐人塚(一)への応援コメント
自主企画「書籍化を志望する作品の集い」にご参加いただきありがとうございます。ようやくお邪魔することが出来ました。
キャッチフレーズやあらすじから、もしや序はあの人たちのことなのかなと思いました。また、歴史的な出来事をテーマにした作品ということで、資料集めとか大変そうだなと思いました。
企画の参加作品が多くてなかなか読み切れませんが、また時間があるときに続きを読ませていただきたいと思います。
ではでは。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
わたしも『Weather -レイニーデイ-』、プロローグ読んでいます。少しずつ読み進めています。
どうぞ拙作にもまた目を通してやってくださいね!
編集済
結への応援コメント
完結おめでとうございます!!
忠実に残る記述とオリジナル要素の組み合わせ方がとっても上手くて、読んでいて楽しかったです!
最後のシーンも、予想外の面白さがありました! まるで真海くんと一緒に長い夢を見ていたかのような不思議な暖かさと切なさ............それが良い余韻を生み出していて心がジーンとしました!
楽しい時間をありがとうございました!
作者からの返信
あめさん、ありがとうございます!
この物語は「井真成の墓誌の余白の意味とは?」から生まれたのですが、考えているうちにどんどんオリジナルの部分が膨らんでいきました。ずいぶん昔の人々とはいえ、そしてフィクションとはいえ、実在した方たちを好き勝手に動かしていいのか?と迷いながら書きました。でももちろん根底にあるのは彼らに対する敬愛の念です。その想いが読後の余韻として実を結んだのなら、わたしは本当にこの物語を書いてよかった!メッセージありがとうございました!
結への応援コメント
完結おめでとうございます。
遣唐使ってエリート集団なイメージだったんですけど(作中の皆様もめちゃくちゃ優秀なんですけど)、普通に悩んで恋して青春して、でも国を背負ってる気概はさすがで格好良くて、とにかくおもしろかったです。
まとまりのないコメントですみません。楽しませていただきありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます!いつも小林様の♡に励まされていました。
わたしも遣唐使たちは超絶天才イケメン集団だと思っておりますが、留学生たちはいまでいう大学生くらいのお年頃、やっぱりモテたいとかあいつには負けたくないとかいろいろあったんじゃないかと😅 そんな青春を描きたくてこの物語を書きましたので、その部分を楽しんでいただけたなら作者としてこれ以上の喜びはありません。メッセージ本当にありがとうございます!
十三 長安城壁(四)への応援コメント
仲麻呂さんと押使さま格好いい...!
作者からの返信
読んでいただき、そして応援コメントを書いていただきありがとうございます!嬉しい~!
そしてこの場でなんですが、わたし小林礼さんの作品どれも大好きです!
応援コメント残すのはなんだか恥ずかしくてできないでおりました。いまその思いも伝えることができて、それも嬉しいです。
結への応援コメント
完結おめでとうございます!
若き心意気の感じられる物語でした!
作者からの返信
最後まで読んでいただきありがとうございます!
「若き心意気の感じられる物語」。まさにそういったところを描きたかったので、この言葉は本当に嬉しいです。