第2話
社会科室 wtnb
テスト当日。
試験監督「始め。」
落ち着けば解ける問題ばっか。
嗚呼、わかんないところなんて無い。
『失礼します、問題に訂正があります』
そう言って最前列に座ってる私の目の前に立つ。
『3番の問題は〇〇じゃなくて△△です。
ちゃんと授業聞いてれば解けるので最後まで諦めないでください。』
渡辺先生が問題の訂正をした時、クラスメートは顔を顰めたようだった。
まあ、渡辺先生が訂正した問題も難なくクリア出来るのだけれども。
『他質問ある人は挙手して下さい。』
『無いようなのでこれで失礼します。』
先生が立ち去る前にわざと消しゴムを落とした。
「あっ…」
『…はい』
『 頑張れ 』
渡辺先生は口パクでそう言うと笑顔を向けてくれた。
すると一瞬昨日の落書きが頭をよぎった。
わざと消しゴムを落として先生を呼んだのに、何だか恥ずかしくなってきた。
___ 先生、あの言葉は誰に向けたものですか?
その日の放課後。
次の授業で使う資料を運んで欲しいから、とのことで渡辺先生からお呼び出し。
もちろんその資料が存在しないことなんてとっくにわかってたけど。
「先生なんの用ですか、?」
『今日のテストどうだったかなって』
「わざわざそれ聞きに呼び出したんですか』
『だって気になるじゃん。』
" テストの出来も、〇〇の返事も "
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます