第一回 現状分析(事実の確認)
まず、グーグルアナリティクスによる作品の読まれ方を整理する。
カクヨムの私のアカウント「阿井上夫」に関連するページに、どのくらいのユーザーが訪問したのかカウントした数値を見てみた。
ユーザー数 476(ページ上部に表示されている期間内合計)
2019/10/29 53
2019/10/30 64
2019/10/31 68
2019/11/01 60
2019/11/02 55
2019/11/03 69
2019/11/04 69
2019/11/05 60
日ごとのユーザー数を合計すると「498」なので、いきなり集計の値にばらつきが生じている。これでは統計の厳密さを疑われるが、今回はそこにはつっこまない。
いずれにしても、一日あたりの訪問者数が平均「62.2名」であることが分かった。これは自分が考えていた数よりもはるかに多い。
続いて、同じ期間内のセッション数(閲覧数)を見る。
セッション数 529(ページ上部に表示されている期間内合計)
2019/10/29 59
2019/10/30 67
2019/10/31 74
2019/11/01 63
2019/11/02 62
2019/11/03 73
2019/11/04 71
2019/11/05 60
こちらは日ごとのセッション数を合計すると「529」となるので、集計値が揃っている。余計に統計処理がどうなっているのか疑問を感じるが、ここもスルーする。
セッション数のほうがユーザー数より多いのは当然として、殆どの人が1ページしか読まないことも分かった。これは想定内だ。
まとめると、一日あたりの訪問者数は平均「62.2名」であり、一人当たりの閲覧数は「1.11ページ」である。
さて、ここまでは事実を数値で確認しただけのことであって、分析ではない。
問題は「毎日60人が何の目的で私の小説を読みにきているのか(しかも1ページだけ)」という、行動の理由である。
従って、まずはどこからきているのかを確認する。
トップスリーは以下の通り。
google / organic 263
yahoo / organic 81
(direct) / (none) 60
グーグルアナリティクスのヘルプを参照すると、「organic」は検索、「direct」は直接指定らしい。ということは、グーグルやヤフーの検索結果からの訪問者が全体の80.7%を占めていることになる。
「direct」はおそらく自主企画方面からの来訪者だろう。最近、頻繁に利用させてもらっているので、それが効果を表しているらしいが、それにしても検索エンジンのほうがはるかに多い。
続けて、どのページを読んでいるのか確認する。
トップテンの結果は以下の通り。
第九回 弓はどこまで威力があるのか。 80
第六回 和弓はどのぐらい重いのか。 57
第八回 弓道のお値段。 49
第一回 普通の人は引き方すら誤解している。 39
第五回 どのくらい中るものなのか。 38
第二回 和弓とアーチェリーの違いは何か。 38
第十一回 一度に複数の矢を射るには。 30
第十八回 そもそも弓道の一体どこが面白いのか。 29
「小説で弓を扱いたい方」のための弓道講座 27
フルダイブ型VRMMORPGの実現可能性を考える。 25
なんのことはない。『「小説で弓を扱いたい方」のための弓道講座』という作品に、弓道愛好家の皆様が検索エンジン経由で訪問していることが分かった。
普通の小説はほぼ読まれておらず、唯一のキラーコンテンツである実用第一の『「小説で弓を扱いたい方」のための弓道講座』だけが貢献しているのである。
読まれていること自体は大変嬉しいのだが、この極端な偏りに少々落ち込む。
( 第二話に続く )
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