第二話 現状分析(方向性の確認)

 まず最初に整理しておきたい点がある。

 それは、ページ「閲覧数」と「閲覧者数」は別物であるということだ。

 訪問者一人が複数のページを読むこともありえる、数字的には「閲覧数」のほうを追いかけたほうが精神衛生上よさそうに思うものの、「何かの目的を持って検索した結果から訪問した読者」は、所期の目的を果たしたら次はこない。

 ということで、以降は「閲覧者数」のほうを指標として用いることにする。こちらのほうがシビアかつリアルだからだ。


 さて、前回の分析により、自分のアカウントが小説目的というより実用目的で(しかも弓道という狭い分野の皆様に)閲覧されていることを知り、驚いた。

 しかも、そちらの閲覧者数はこれまでのところほぼ一定で、毎日50名前後になる。その点が最大の謎で、日によって変動するほうがむしろ理解しやすい。

 まるで誰かが管理しているかのように変動が生じないので、有り難いと思う反面、多少困惑しているが、ただ、情報が少なすぎてその点を解析することができないため、気にしないこととする。


 また、自分のアカウントがどのような目的で利用されているのかわかったところで、その閲覧者数をさらに伸ばすための方向性が二つあることに、私は気がついた。

 一つ目は「弓道関係のコンテンツをさらに充実させて、そちら方面からのお客様のニーズを満たすことで閲覧者数を稼ぐ」方向である。

 現時点ではそちらがメインの顧客であるから、そちらに手厚いフォローをすることは、市場原理としては当然の選択である。

 ただ、どうしても気になるのは「それはカクヨムというプラットホームでやることなのか?」という点だ。

 ブログでやるのであれば意味は分かるが、小説サイトでブログまがいのことをするのは、いくら閲覧数を稼ぐためとはいえ、趣旨が違いすぎる。


 ゆえに、基本的に「小説を読んで頂くためにはどうしたらよいか」という二つ目の方向性で、ここまま推し進めてゆくこととする。


( 第三話に続く )

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