直の告白


「僕…この間、先輩の友達っていう人に会ったんです。その人、僕達がキスしてるとこを見たって…。それで…先輩に迷惑かけるぐらいなら…いっそ離れた方が先輩は幸せなのかなって…」


「和明くんって…ほんっとバカ! 僕は迷惑なんて思ってないよ。確かに、あんな場所でキスするのは誰かに見られたら、って戸惑うけど……嫌じゃなかったから。僕は和明くんが好きだから、こうして避けられることが一番辛い」


涙をこぼしながらも、まっすぐに直のことを見つめる瞳に、自分は何をやっているんだろう、と思わされた。

離れることが幸せなんかじゃない、と言われているようで、もうこの人を離したくない、と強く感じた。


「こんなさい、先輩。僕も…避けてる間…ずっと辛かった…」





和明の部屋へと招き入れられた直は、その体をベッドに押し倒され、何度も唇を重ねられる。


「んっ、ふっ、ぁ…ン」


「はっ…先輩…っ、いい?」


「そんなの…聞かないでもいいよ」


この状況でやめるなんてこと、直にもできるわけがなく、真っ赤になりながら呟いた。

やはり羞恥心だけは拭えないものの、この行為に互いが喜びを感じているのも事実。


顔を真っ赤にする直の制服に手をかけ、シャツのボタンを一つづつ外していく。

徐々に見えてくる白い肌に、ゴクリと息を飲んだ。

自分よりも華奢な体に、また愛しさが込み上げてくる。


まるで真っ白なキャンパスに描くように、直の肌に赤い跡を残していった。


「ぁっ、んぅ」


声を出さないように唇を噛み締める仕草も可愛く思えるが、直の感じる声を聞いてみたい。

キツく閉ざしたそこを親指の腹でなぞり、少々強引に唇を開かせた。


「はっ、ん、ぁ」


「声聞かせて」


「ゃ…だって…恥ずい、もん」


「僕しか聞いてませんから」


「だからっ…恥ずかしい、んじゃんっ」


「そういうの…可愛すぎるんですけど」


直の昂りは既に立ち上がっていて、先走りで濡れていた。

そこを和明の手の平が包み込み、ゆっくりと扱かれる。

その動きが少しもどかしくて、気づけば直の腰が揺れていた。


「先輩? 腰、動いてますけど?」


「だ、って…和明、くんが…っ」

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