第2話

「ご一緒にポテトもいかがですか?」

「ポテトとミルクだけで、お願いします」

「ハンバーガーはどうですか?」

「いりません」

「かしこまりました」


ハンバーガーショップで、ハンバーガーを食べないのは不思議だが、

僕は、ベジタリアンだ。

ハンバーガーは食べられない。


肉や魚は、殆ど無理。

ただ、鶏肉とエビはOK。


ちなみに、カニはNG.

タコはタコ焼きならOK.


まあ、食生活はどうでもいい。


施設で育ったのに、ベジタリアンになったのは・・・

いや、おいておこう。


て、わけがわからにと、自分でも思う。


「そろそろ時間だな」

外へ出る事にした。


手紙の中に、写真がある。

女の人の写真だ。


「この人が来るのか・・・名前は・・・」

写真の裏を見る。


乃木花真彩。

巫女さん?


忙しくないのか・・・


そこへ、一台の車が暴走してきた。

車種は、わからん。


ドアが開いた。

巫女さんが、現れる。


「君が、桜雄三くんだよね」

「そうですが、乃木花さんですか?」

「ええ。早く乗って」

「でも、いいから早く」


即されて乗った。


「ごめんね。待った?」

「ええ、かなり待ちました」

「そういう時は、『今着たところ』って、言うの」

「デートじゃないんですから」

「私は、デート気分だよ」

「冗談は、止めて下さい」


乃木花さんの足元をみると・・・


「ぽっくり?」

確か、運転はしてはいけないはずだが・・・

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