第13話 夏の終わりに⑨

「ぴちゃ、ちゅぴちゅる♪ 早百合の味、美味しいよ♪」


「ん、るちゅにゅぅ♪ ちゅぷ、ん! ふふ、私もりりなのコト、もっと食べちゃう♪」


 ちょっと早めのお昼ご飯、自然公園の芝生の上。

 私達は互いのお弁当を熱々口移し中です!

 もちろん指を絡ませて、向かい合ってキスしながらね!


「見事だよ、りりな! もう、君達に僕が伝授できることは、何も無いようだ……」


 弟子に免許皆伝を与えた老師みたいな表情で、遠い目をする百合師匠……いやステファニー。


 いや、最初は「あーん♪」とかだけだったのだけどね。

 すぐに口移しとかに……なっちゃったよ。


 まぁ、普通だよね! ごく一般的な女子中学生の食事風景だよね! ね!?

 例によって、胸とか触り合いながらだけどね!


「……よくやるわね、貴女達」


 サンドイッチを頬張りながら、ジト目のミルちゃん。

 あ、もしかして羨ましいのかな♪ ……そこ、すでに脳が腐ってるとか言わないように。


「……美味しそう」


 私の視線は、ついミルちゃんの口元に。


「ミルちゃんのコト……食べたいな♪」


「さ、サンドイッチのコトよね? そうよね!?」


 さて、どちらのコトでしょうね♪

 お目々を輝かせてつい物欲しげな顔しちゃう私に、ミルちゃんやれやれと呆れながら。


「ほら、どうぞ?」


 あ、残念だけど私にカラダを許したとかじゃないのよ。

 サンドイッチを一切れ、可憐な指につまんで、私の唇に差し出します。


「あーん♪」


 キマシタワー♪

 無論こんな甘々チャンスを見逃さない!


 ぱくっ! ミルちゃんの白い指ごと、サンドイッチを口に含んじゃうよ!


「ふふ、ちゅるる、くぷ♪ ミルちゃんの指ぃ♪」


「にゃぁぁぁッ!? 離しなさいよぉ!?」


 いいえ離しません! 両手でミルちゃんの手をがっちり捕まえて。指をペロペロ♪


「ん、ふぅ、むぅ……」


 吐息を漏らしながら、ミルちゃんの……可憐な銀髪幼女の指を舌で刺激することに集中。

 ピンクな百合エロスの世界に私はトリップ、くちびる白昼夢♪


 指、美味しい……。


「も、もう。ベトベトじゃない」


 やっと私の唇が離れた指を。ミルちゃん、しばし眺めてたかと思うと。

 な、なんと!?


「ぺろ♪」


 ふぇぇぇぇぇ!?

 ミルちゃん、おもむろに指を! 私の唾液でびしょ濡れの、自分の指を!!

 自分でペロペロ舐め始めたよ!?


「どきどき。こ、これが百合娘の味かぁ。貴重な経験だわ!」


「あ、そんなガチレズな返しされると……照れるし」


 早百合はともかく、ミルちゃんにやられるとね。

 初心なロリ娘に唾液を味わわれるとか、胸きゅん。

 頬が熱くなっちゃうよ!?


 なんて赤くなってたら、


「ふふ、私もりりなを味わいたいな♪」


 早百合ホールドその2!?

 ときめいていた私へ後ろから! 早百合急襲!!


「ね、いいよね?」


「さ、さっきも散々味わったと思うけど。……うん、いいよ♪」


 早百合、両手で私の頬を抑えて。

 ……ちゅう。濃厚ディープキスで、ダイレクトに私を百合テイスティング♪


「で、でも! パンツ脱がすの、らめぇ!?」

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