第13話 夏の終わりに⑧

 森の自然公園内、こども動物園にて。

 私達は、幼稚園の子供達に混じって、動物とのふれあい広場で遊んでます!


 中学生としては少し恥ずかしくもあるけど。見た目小学生なミルちゃんもいるので、まぁ、ギリギリセーフだよね?


「やぁん、ネズミさんたら、そんなとこに入っちゃだめぇ!?」


 はい、やっぱりエッチなイベントが発生ですよ?

 ネズミ(正しくはテンジクネズミ、いわゆるモルモット)の子供が! さ、早百合の服の中に潜り込んで! 胸の谷間に突入です!?


「や、やっぱり動物も、母性を求めているというの!?」


 モルモットって、結構大きいのよね。

 その大きいのに強引に入られちゃって、早百合の胸がたゆんたゆん……。


 ……うわ、すごい。


 ど、動物だからって、こんなに早百合のおっぱいに触って許されるの?


「おのれモルモット! こ、このケダモノめ……!」


 うん、事実ケダモノだけどね。

 てか、羨ましいんだってば!?


「さ、早百合の胸は! 私専用なんだからぁっ!?」


 モルモットを引っ剥がして強制排除!

 代わりに私が! 不肖宮野りりなが! 早百合のおっぱいに顔を埋めさせて頂きますッ!!


 ふかふか! うん、ふかふか!!

 暖かくて柔らかくていい匂いの、まさに地上の楽園だよここは!!


 宣言しておきましょう。このくには、私の領土! 誰の侵犯も許しませんよ!!

 早百合にぱふぱふしていいのは私だけだからね!?


「はぁ、やっぱりこの弾力最高! 天使のマシュマロ♪」


「もう、りりなったら。は、激しすぎだよ♪」


 さっきのお返し♪

 今度は私が、早百合を色々愛撫しちゃいます!

 胸に擦り擦りしつつ、背中に、腰に手を回して。長くて綺麗な早百合の黒髪を撫でながら。


 もっちろん、色んなトコロ触っちゃうよ!!


「あ、んくっ! だめよりりな、ふれあい広場では、あん♪ 動物さんたちと触れ合わないとぉ……♪」


「えへへー、だから触れ合ってるよ? 早百合というエッチなケダモノさんとね♪」


 ふれあい広場を百合色に染める私達! もちろん触ってるだけで満足できるはずもなく?


「……ねえ、いいよね、早百合?」


「ん、ちょうだい、りりなぁ……」


 瞳を潤ませ、見つめ合って。でも息だけは荒く。

 すぐに、唇を求め合っちゃいます。


 ……ちゅぅ♪


「あのぅ、小さなお子様もいらっしゃるので、他所でやってくれませんか?」


「あっごめんなさい!?」


 ……係員のお姉さんに怒られたし。


※ ※ ※


 一方その頃。

 同じくふれあい広場で。


「ふぅ、いい百合見た! 今日もりりな達は絶好調だね!」


 いつも通り百合キスに勤しむ二人の姿に、ステファニー満足の模様!

 もちろん、もっと百合エッチしても構わないと思う!!


「……ところでミルダレーナ。君は何をやっているんだい?」


 悪魔の女王は。モルモットの子供2匹、背中をつまんで。


「ふ、ふ腐。この子達ね、どちらもオスなのよ?」


「……だから?」


 そして腐界の女王は、おお、おお何と!?

 モルモットのオス同士の! 顔を近付けさせて!


 ……ちゅう♪


 ホモォ!? む、無理やりキスさせるではないか!?

 非道! 鬼!! 悪魔!!

 いや事実悪魔なのだが!!


「ふ、ふふふ腐、これぞあいよね♪」


「やめたげてぇ!? 無理やりはだめぇ!?」


 ……彼女なりに、楽しんでいるようだった。

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