第61話 昴に特別依頼が!

アニサマまで二週間程あり、昴はリハーサルのない時は普通に過ごしていた。


この日はほのかに誘われ、デートをして

いた。


「先輩、本当に有名人なんですね」

「まぁデビューはしてないんだがな」

「でも、もう応援サイトもあるじゃない

ですか。しかも、何万人も集まってる」

「今はネットや動画で誰でも見れるらしい

からな。イギリスのライブも動画になって

るしな」

「イギリス、先輩が海外に行くなんて」

「俺も驚いたさ。あいつと会わなかったら

変わってなかったろうな」

「・・・やっぱりあいつが先輩を」

「ほのか、俺は今の自分も悪くないと

思ってる。だからあいつに何かしようと

思いなよ。俺がなんでも出来るのはお前

も知ってるはずだからな」

「わかってます。憎らし気持ちがあり

ますが、それ以上に先輩には嫌われたく

ありませんから」

「なら、今度のライブ見に来るか?ほんの

数曲だけだが俺も出るからな」

「アニサマ、ですよね。私、アニメは知らないんですけど」

「まぁ歌だけ楽しめばいいさ。俺もまったく知らんしな」


そんな話しを秋葉でしているので、昴は

ほのかとアニメ系の店を回ったりした。


別の日、昴は知りあいをライブに誘って

みようと思い、今度は風見ゆいと

会って話した。


「行くに決まってるだろう。でも、チケット

はもう売れてるんだろう」

「俺が招待するから心配ない。お前の

チームを連れて来てもいいぞ」

「本当か!さすが昴だな。絶対行くからな」

「ああ、楽しみにしてな」


ゆいも誘い、他にもみなみやイギリスに

いるミラにも連絡した。


リハーサル日、昴はスタジオでREDWORLD

と合わせていた。

REDの曲を昴がアレンジしてそれを

メンバーに聞かせた。


「一条さん」

「ええ、とんでもないクオリティーね。私

達もプロとして優れていると思っていた

けど、上には上がいるのね」


メンバー全員が昴のアレンジで演奏しよう

と決めた。


そんな中、運営側から昴につなぎで

一曲ソロで演奏してもらえないかと

依頼された。


昴はわかったと返事をした。昴は依頼された

曲を作り始めたが、ただのインストでは

なく今回は選ばれなかったが、人気の

アニソンのメドレーにしてみようと思い

何が人気なのかを調べて作った。


そんな感じで順調にライブの準備は進み

ライブ本番の三日前になった。


連絡していたミラが日本にやって来て

昴がこっちにいる間、ミラを自分の

部屋に泊まらせる事にした。


「それにしてもお前がドームでライブ

なんてな」

「よく言われるよ。まぁこれも運命だ」


昴はこう言う風に変わって良かったと

思いそう話した。


翌日、ライブのリハーサル最終日で無事に

終わり、昴は自分が作った曲も運営側は

誉めてくれて、さらに急だが、ある事を

昴に依頼した。


それが今回のアニサマで一番の話題になる

とは昴も思っていなかった。


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