第60話 アニサマ出演決定する昴

旅行が終わり、帰って来た昴はとある公園に

向かった。そこの自販機にあるジュース

を買う。そこに有坂みなみがやって来た。


ベンチに座り、旅行に行った事を話したり

していた。


「いいな旅行。私も行きたい。先輩連れて

ってください」

「時間があったらな」


そんな話しをしていると昴の電話が

鳴った。かけてきたのは安部だった。


「悪い呼び出されたから帰るな」

「何の呼び出しなの?」

「それはまた今度教えてやるよじゃあな。あ、これやるよ」


昴はもう一つのジュースをみなみに

渡して会社に向かった。


スタジオに入るとそこにはめぐみと暁美夜が

一緒にいた。安部や他のスタッフも

いる。


「何のようだ?それに暁もいるみたいだが」

「今、合同リハーサルをしてるのよ。今度

行われるアニサマに二人が出演するの。だからそのリハをしてるのよ。それでね、その

ライブにあなたを出してほしいって二人

から言われたの」

「アニサマのライブか。場所は?」

「ドームよ。アニサマは年々人気になって

いて出演するアーティスト達も超人気で

今では他のフェスに負けないライブに

なってるのよ」

「ドームか。で、俺は普通に出れるのか?」

「ええ。二人の番の時にはね。あなたは

ちゃんとうちと契約してるから問題ないわ」

「昴、一緒にライブしよ。今度は楽しくね」

「そうだな。あのライブも悪くはない

からな。いいぜ出てやるよ」


昴はアニサマに出る事にした。アニサマは

夏休み最後の土日に行われる。すでに

ドームでのリハーサルは行われていて

めぐみと美夜も練習していた。


昴はアニサマについて自分の部屋で

ネットを見ながら調べていた。


「こんなに出るのか。覚えるのも面倒

だな」


そう言いながら調べていると昴は気に

なるバンドを見つけた。


「REDWORLD、アニメに出て来るバンドが現実に。人気出演声優が本格バンドをね」


昴は彼女達の曲を聞いた。昴からしたら

まだまだだが、実力はありそうだと

少し気になった。


とある日、アニサマ出演者全員が全員

集まり合同リハーサルが行われる

ので、昴もめぐみ達と一緒に同行した。


ドームの中の大きな控え室で総勢30組の

出演者がそろいあいさつをした。


昴はバックバンドなので、紹介はない

だろうと思ったが、めぐみが昴を

紹介してしまった。出演者達は昴を

しっている者も多く出演する事に

驚いていた。


一通りあいさつが終え、昴は気になって

いたあのバンドREDWORLDに話し

かけた。


「あんた達がREDWORLDか」

「そうよ。何かようかしら?有名人さん」

「それはあんたらもだろ」

「そうね」


クールに話しているのはボーカルの

一条由利だ。後ろにはメンバーの

ギター、雛形ともえ、ベースの佐藤かなこ

、キーボードの白藤貴子、そしてドラム

の浦川杏がいる。これがREDWORLDの

メンバーだ。


昴は由利にリハーサルを見せてもらうと

言った。由利も昴の演奏を見せて来れ

るのならと承諾した。


そして互いに演奏を見た。由利は昴を

気にいったみたいで、自分達の時にも

ゲストで出てほしいと言われた。

それを安部に相談した所OKが出たので

昴は三組のアーティストのバンドに

出演する事になった。

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