第21話 ゴスロリ声優、暁美夜と出会いアニソンを知る昴

朝、目を覚ますとそこは見知った天井だ。

自分の部屋に帰ってきた昴。今日は月曜日

で、先週一週間ずっとイギリスにいたのが

嘘の用な静かさだ。


まぁ昨日帰ってきて侑子に抱きつかれ

うざかったが、土産を渡し、一応部屋を

整理していてくれたので感謝して帰した。


そして今、いつもの朝に落ち着き、ゆっくり

過ごす。バイトは明日から再開なので

今日は1日ゆっくりしようと思ったが

昴は出かけた。


そこは秋葉で色々と店を見て回った。すると

どこかの店に行列が出来ていた。

そこはアニメ、漫画などのグッズを

売っている店で、昴はそう所には皆無だが

何故か気になり中に入った。


そこでは一人の女の子が話していて回りの

客達は変な掛け声をしていた。


「なんだあれ!」

「あの子は声優さんだよ」

「!?なんであんたがここに?」


そこにいたのはめぐみのマネージャーの

安部だった。


「彼女、うちからデビューする事になった

のよ!それで今日はそのデビューイベント

で色々お店を回ってるのよ」

「そうか。で、あれは衣装か?」

「あれはまぁ衣装だけど、あの子は普段

からあんな感じなのよ。いわゆるゴスロリ

ってやつね」

「ゴスロリ?」


さすがの昴もそれ系の事は知らなかった。

彼女は長い黒髪で全身も黒い衣装で

何かのキャラ見たいな感じだ。


イベントが終わり昴は安部に控え室に

連れて来られ彼女を紹介された。


「あなたが、噂の人ね」

「噂?」

「ええ。マネージャーがあなたの事を話して

るから。あ、私は暁美夜(あかつきみや)よ!もちろん、本名じゃないけどね」


その後、美夜の曲を聞かせてもらい

昴は初めて聞く音と歌詞に驚いた。

それはアニソンで、昴は聞いた事がなかった。安部からも聞き、アニソンがどういう

ものかを知った。


「こんな音もあるのか」

「そうだよ!今アニソンはすごいのよ!イベントやれば何万って人が集まるし、人気に

なれば世界にだって行けるわ」

「世界」

「だからうちも積極的にアニソンにかかわろうと動いてるの」

「アニソンね」


昴は自然に話を聞いていた。以前なら

興味ないとすぐに離れるが、今は

ちゃんと話を聞いていた。


そしてまた、安部から美夜のライブに

参加してほしいと頼まれ、昴は断わ

らずに承諾した。


そうしてその日は美夜のイベントに

ついていき、美夜からアニメの事や

ゴスロリの事も聞いた。


部屋に戻り、安部から美夜のデビュー曲を

もらい、それを聞く。以外にもロックな

ので昴には聞きやすかった。


翌日からはバイトにも復帰するが、バイト

以外で昴は安部に頼み、会社のスタジオを

借りて練習する事にした。


そして、昴は初めてオリジナルの曲を作った。


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