夢の舞台へ

 代表メンバーが発表された次の日には仲間チームメイトから祝福された。

 日本の記者から取材が来る。

「代表メンバーに選ばれました。どういう気持ちですか?」

「シンプルに嬉しいですね。まぁ、やるからにはチーム一丸となって世界と戦っていきたいです」

「小野選手にとってサッカーとはなんですか?」

「サッカーですか?俺にとってサッカーとは光ですかね。サッカーは人種、国境関係なく熱くなれるスポーツです。他のスポーツにも言えますがそれほど熱いものですね。サッカーでいろんな人に希望の光を届けたいですね」

「なるほど。ではトリノはCL出場を決めました。そろそろグループリーグが発表される頃だと思います。意気込みをどうぞ」

「意気込み?世界一取るためにさらにトレーニングをさらに積んでいきたいですね」

「はい、ありがとうございます」

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 CLのグループリーグが発表される日。リーグ順位は勝ちきれず11位。このままだとまずい。最悪の1年になってしまう。

 発表された。トリノはザルツブルク、ヘンク、トッテナムホットスパーだ。絶望的だ。ヘンクはともかくザルツブルク、トッテナムに通用するだろうか?不安になる。

 チームメイトの全員は「大丈夫さ。俺達なら行ける」と言う。しかし俺達にはサポーターからの過度な期待を受けている。その中で最高のパフォーマンスをする。ある程度の休息は必要だ。明日は週最後の休息だ。明日はプールで泳ぐ。今までの疲れをリセットし集中力をつける。自分だけの世界に入り込むのだ。

 休憩の日。トリノにあるシウエルの自宅。シウエル宅には室内プールがある。いつも週最後の休憩にはシウエル宅へ向かい一緒にプールを泳ぐ。親友とのプールだ。大抵1時間は泳ぐ。その後にゲームをして食事を取り、他のリーグの試合を見る。それがいつもの休憩だ。

「なぁ、小野。CL戦俺達の力見せつけてやろうぜ!よし!GO!GO!アグエロォォォ!あぁ…クソっ!」

試合を見ながら言うシウエル。

「勿論だ。よし!フィルミーノ!決まった!」

 リヴァプール対マンチェスターシティ戦。(3-2)でリヴァプールの勝利。

「リヴァプールはやっぱり強いな!」

「だな」

そしていつもの休憩が終わる。

そして…CLグループ予選トッテナム戦。

「小野。遂に大きな舞台CL。トッテナム戦です。厳しい相手ですがどう考えですか?」

「トッテナム?関係ない。勝つのは俺達、トリノだ。約束しよう。この試合俺達が3-0で勝つ。このゲームのヒーローは俺だ」

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