第7話
でも忘れてた。
数分前に過ぎった
〝彼は人気商売で、
嫌われることを酷く嫌がる〝
ということを。
だから当然彼の反応はー
「ファン辞める?」
ずっと前からファンだと言ったくせに?
私に対する
不信感を露わにしてる
怒ってるみたいにも
見える表情に
私はまた焦る
「辞めるって言ったのは
そうじゃなくて、
嫌いとかではなくて、
好きです、好きですよ!?
ずっとファンだったのに
急にやめられる
わけないじゃないですか!?
だけど、
その…お困りの様子だったので…
どうしたらいいのかわからなくて」
つい言ってしまいましたー
〝ふーん〝って、
空かされた感じ
「ほ、ホントですよ!?」
「別に何も言ってない」
んっ…そうなんだけど…
まぁ、そう…ですよね…
どう対応したらいいのか
もうわからなくなって
私は黙るしかなかった
無言のまま
過ぎた時間ー
誰かがドアをノックして
「スタンバイお願いします」
と言って、
彼を連れ去った。
私はひとり
取り残されて思う
何が正解だったの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます