第5話
俺達が住んでる
都心からは少し離れている田舎なのだけど
学生が多いからか割と色んな店が有る。
数年前には、ショッピングモールが出来た
そこに学校の奴らはよく行っているらしい。
俺は、普段一人で、出かけるとすぐ困ってる人を
助けてしまって、用事が片付かない事が多いから人が、多いところには余り寄らない事にしてる。
「姫!駅前の高層マンションでしたよね?」
一応再度、姫に確認した。
「ええ、そうよ」
俺達は、歩いていた。 先輩の家から学校に行く途中には、大きな公園を通ると桜がまだまだ、満開に咲き誇っていた。
美乃里がそれを見て、目をキラキラさせていた。
「綺麗ですね〜桜」
「あぁ、綺麗だな!」
「えぇ綺麗ね〜!」
夕焼けと桜をバッグにして佇む二人が
より一層綺麗に見えた・・・・・・・・・
「本当にここまでで、いいのですか姫?」
「良いって言ってるじゃない・・・
さっきから私の事よりあの子に
そろそろ構ってあげたらどうかしら?」
俺は、美野里をマンションの外に待たせていた。
「それじゃあまた明日ね!」
姫が、マンションの奥に入っていこうとした
その時俺は、やはり体が勝手に動いて
後ろからハグをしていた・・・
「!?」
やはり姫は、顔が、真っ赤だった・・・
そんな姫の、耳元で小さな声でそっと話しかけた
「やっぱり姫は、素直じゃないですね!
観てたら俺でも、分かりますよ・・・」
「なっ、何よ!わかったような事言って
本当そういう事を急にされたら・・・」
何か言いかけながら自分の顔を見られたく
無いのか、早歩きで歩いていった・・・
俺も待たせてる美野里の元に戻っていった。
「はじめ先輩! 会長の方は
もう良かったのですか?」
「うん大丈夫だよ!ちゃんと見送ったから!」
呼ばれるのを待ってるのか
美野里は何かを期待してるように見えた
「美野里! こっちにおいで!」
俺は、そう言いながら手を差し伸べた。
「やっと二人っきりになれましたね〜
はじめせ〜んぱい!待ちわびてましたよ〜」
「待たせててごめん美乃里・・・」
「良いんですよはじめ先輩!」
「新先輩は今から私だけの
ものなんですからね〜うふふ」
胸当たってますよ・・・美乃里ちゃん・・・
「それじゃあ行きますよ〜」
どこに連れていかれるんだ??
とか思って来た道を歩いていた。
「さっきの公園の桜が、気に入っちゃって・・・
帰りにもう一度2人で来たかったんですよ・・・」
「そうだったんだな・・・ベンチにでも座るか?」
「そうですね・・・あっ!あそこに
ベンチ有りましたよ!はじめせ〜んぱい」
疲れてないのか・・・美乃里は、
スキップしながらベンチに向かって歩いた
「それにしても元気だな!」
「せ〜んぱいここ座って下さい
それとも膝枕でもしましょうか?」
俺は、聞こえないフリして横に座った
「先輩!私にもギュッてしてください!」
美乃里は、照れくさそうに言った
「これでいいか?」
向かい合ってハグするのは、やはりドキドキする
「・・・・・・・・・」
鼓動が早くなってきた
「美乃里・・・可愛いよ」
新の一言に美乃里が顔を下に向けながら言った
「先輩は、もっと私を観ないとダメなのです!」
美乃里と、姫は、容姿も性格も
全く違うのだが
何故か俺といる時は、二人とも
積極的に女の武器を使ってくる
「俺は、観ているはずなんだけどな・・・
ごめんな、美乃里!とりあえず今は、
何かして欲しいことあるか?」
俺は、謝って質問していた
すると美乃里は、上目遣いで顔を
ニヤつかせながら
新を見ながら言った・・・・・・・・・
「せ・ん・ぱ・い!何でも良いんですよね?」
「あぁ、何でもいいよ・・・」
こんな感じの事昨日も有った気がするけど なにちょっと怖いんですが・・・その目が美乃里さん!!
「私にもキスしてください」
美乃里は、我慢できなかったみたいで
目を閉じて俺の前で待ってた
「美乃里は本当に可愛すぎるよ・・・」
美乃里は、聞こえないフリして待ってた
「ん!?」
桜の木の下俺は、美乃里の唇に
そっとキスをした・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
新先輩のキスって優しかったんだ・・・・・・
ほんとに先輩が私にキスをしてるんだ・・・・・・
まだ付き合いだして日は、浅いけど・・・・・・
私の心は先輩でいっぱいだった・・・だけど
新先輩は、ほんと会長とも付き合ってるから
私の事を見てくれているのか、少し不安だった
だから私は、朝も人が居ても抱きついて居た
先輩は、少し困っていたけど・・・・・・・・・
大好きなんだから良いじゃんって!思って!
だって・・・止まれないんだもん!
新先輩の前だといつも通りじゃ居られない
そんな事を自分に言い聞かせていたら
新先輩が、話し出した
「美乃里愛してるよ・・・こんな見た目している
俺のことを好きになってくれた事・・・
本当に嬉しかった」
新は、今思っている事を美乃里に伝えた。
新先輩は本当・・・気にしすぎなんですよ
言わないといつまでも気にしてそうですね
「私、新先輩の見た目も性格も
全てが大好きですから・・・だから、その・・・
あまり卑屈に成らないください・・・」
そう言うと美乃里は、立ち上がり
桜の木を見上げていた・・・・・・・・・
「分かったよ・・・美乃里!気をつけるようにする」
そう言うと立ち上がった・・・
「帰ろっか、そろそろ美乃里!」
俺は、、美乃里にそう言うと美乃里が
勢いよ近づいて来て腕に抱き着いてきた
「はい! 帰りましょ〜せ〜んぱい」
俺は、そのまま歩き出した・・・
「美乃里それじゃ・・・また明日な」
学校を通り過ぎて、20分くらいの所に有る家の前に着くまでずっと美乃里は、相変わらずニヤニヤしながら俺にベッタリくっついてた、周り見られていても離れなかった・・・
俺は、別に嫌じゃないから良いけど
暗くなりかけている時で良かったと思っていた
「新先輩!もうすぐ週末ですよね・・・会長も誘って一緒にショッピング行きませんか?」
「うん、分かった!行くか」
そう言うと美乃里が新の、頬にキスして
家に入っていった・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
新は、照れくさそうにしながら歩き出した
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