第3話


 今日もなんて良い天気なんだろうか・・・・・・。


 雲1つ無い青空だ、俺はそんな事考えていた


「ハジメちゃん! おはようさん! 今日も元気そうだねぇ〜」


いつも朝になったら家の花壇に水やりしてるばぁさんが挨拶してきた


「おはようございます!!」


俺も元気よく返事した。朝の挨拶は気持ちがいいな・・・・・・、そんなこと考えながら登校していら


「おっはー新!! お前昨日連絡無かっただろ?笑笑」


 涼真が、俺の隣にやってきた。


「お前はいつもあずま先輩と、居てるだろ?邪魔したら悪いと思ってなどうせ学校で会うし・・・・・・」


「もちろん、居たな〜昨日昼までだっただろ? だからさ、駅前のモールに行ったんだけどさ」


「乃々花が、人の多さに戸惑ってて見兼ねた俺は手を伸ばしたんだ! そしたら顔を真っ赤にしながら手を繋ぎ返してくれたんだよ」


「乃々花その姿めっちゃ可愛かったんだ! お前にも見せてやりたかったぜ笑」


コイツは惚気け出すと止まらないから、好きなだけ言わせておくのがほうが良いんだ。


そうこうしている内に先輩が、やってきた。


「ん!? 涼真〜!東先輩が、来たぞ! それ言ってるところ聞かれたら怒られんじゃないのか」


涼真は、慌てて話を変ようとしていた。


「りょーくん! 清水君! おはよう!」


「乃々花!! おはよう!」


「東先輩!おはようございます!」


ここまでは、いつも通りの光景であった。でも今日はなんか違った。


「りょーくんちょっとごめんね! ちょっと先に行ってて!」


「ごめん! 涼真なんか東先輩が、話あるみたいなんだ後でコーヒー牛乳奢るから」


俺が、申し訳なさそうに言うと涼真は何か悟ったのかグッドポーズしながら歩いていった


「OKそれじゃ後で!

 乃々花!! 愛してるよ〜」


やっぱり先輩は照れていた。俺達も歩き出した。


「清水君・・・・・・、昨日の事は姫から聞いてるよ〜!告白されてるのに答える前に後輩ちゃんの所に行った事もね、まぁ結果的に付き合うことになって良かったけど」


「???」


俺は、訳分からなくなっていた。


「まぁ姫とは、中学からの話し相手だしね」


 それなら有り得るか、俺は納得して聞いていた。


「清水君の事は、りょーくんからも聞いてるけど本当に恋愛経験ないんだよね?」


 東先輩、俺に質問してきた


「有りませんよ・・・・・・、 本当に俺だってこの状況に少し困惑してるんですから!」


 俺ちょっと聞いてみた


「東先輩! 恋愛は、良いですか?」


 先輩は少し考えた後にこう言った。


「良いと思うよ私は・・・・・・、りょーくんと付き合えて喧嘩する時もあるけど、一緒に居られるだけで幸せ」


「君はの方は普通とは少し違うんだよ1人でも

 大変なのに美女2人同時に付き合うんでしょ?」


「そこなんですよね・・・・・・はぁ」


 見兼ねた東先輩が俺の背中を叩いた


「ドンとしなさい! 君が自信持たないと

 彼女達が不安になるでしょ?」


 東先輩は本当に良い人ですよ・・・・・・


「多分・・・・・・、困ったことが有ったら相談します!」


東先輩は、頷くだけだった。話しながら歩いていたら、いつの間にか学校が見えてきた!? アレってもしかして・・・・・・。


「あっ!先輩だ!ん!?」


 美乃里は新先輩の隣の女子に目をやった


「誰ですかその人は?」


「彼女は俺の親友の彼女だよ」


「私は、3年の東 乃々花よ

 あなたは、が、真白さんかな?」


「私は、今年1年の真白 美乃里です

 新先輩の彼女です!よろしくお願いします」


先輩は、笑顔だった。


「彼女も来たことだし私は、先に行くわね! りょーくん待ってるだろうし、姫にも会いに行くのよ〜!場所は分かるでしょ?」


そう言いながら歩いていった


「せ〜んぱい!愛してますわ!!」


 叫びながら勢い良く抱きついた


「!? 美乃里こんな所でいきなり抱きつくなよ・・・・・・」


「だって新先輩に早く会いたかったの!嫌ですか?」


美乃里は、抱きつきながら涙目で、新に聞いた。


「別に・・・・・・嫌じゃないけどちょっといきなりだったからびっくりしただけだ・・・・・・」


新は、頬を赤らめながら言った。


「はじめ先輩! 早く行きましょ!」


さっき涙目だったよね・・・・・・。


美乃里が、俺の手を引っ張って学校へ向かった。


「美乃里!また後でな、ちゃんと授業受けろよ」


「はじめ先輩は、ずるいです!!

 これから会長のところに行くんでしょ?」


 拗ねてる美乃里の顔が、可愛かったので頭を撫でてあげたら喜んでくれたみたいだった。


「これなら頑張れる気がしてきました! 先輩ちゃん会長にも会って上げて下さい! じゃないと拗ねちゃいますよ〜あの会長が」


「拗ねた姿は、観てみたいけど・・・・・・」


2人に念押された、行くしかないよな。


俺は、美乃里が、見えなくなるまで、待ってから歩き出した。



階段に登りながら俺は、なんか昔のこと考えていた。仕方ないだろ少し現実味ないんだよまだ


見た目だけで判断され敬遠されていた。同年代の異性は特に怯えて居たから


小学生の頃初めて俺に話しかけてくれたのが、今も絡んでいる涼真だけだった。涼真のおかげで少しは、まともに居られているのかもしれないが、そんな事を思いながらやっぱり来てしまった。


 ・・・姫の居場所



 俺は、扉を叩いた。

 

コンコン!


「姫! 居てますか〜開けますよ」


俺直ぐに扉を開けてしまった


「ちょ、と、ま⁉︎」


 お姫様は、何故か着替えていた。


「・・・・・・すみません!!」


姫は・・・・・・、やはり綺麗だったな〜


「入っていいわよ」


中に入ると着替え終えた姫が、やっぱり怒っていた。俺は、少しびびっていたら


「さっき・・・・・・みたわよね?」


 目が怖いですよ・・・・・・


「えっ!いや見てませんよ何も!見てません」


 俺は、咄嗟に嘘着いてしまった。


「少しぐらい・・・・・・見てくれても・・・・・・良いのに」


ん!? なんか聞こえたけど・・・・・・、流した方が良いよな・・・うん。俺は、そんな姫に機嫌を良くして欲しくて聞いてみた。


「姫! 隣来ますか?」


照れ臭そうにしながら、俺の隣にやって来た。


なんだろ・・・・・・、この感じ愛犬みたいだった。これ言ったら殺されるな笑


「姫!はいつもここに居てるのですか? 外に出ないんですか?」


 俺は少し聞いてみた。


「ええ、そうよ! いつもここに居てるのよ仕事に追われてるし1人だとやることなかったから」


姫は少し切なそうだったから俺は、提案してみた。


「でもこれからは、違いますね! 俺が居てますし美乃里も居てるからこれからはおれ少しでも一緒に居たいからたまには、外に出ませんか?」


姫が少しだけ驚いていたが、すぐに応えた。


「私は・・・新君となら出てもいいかしら」


姫が、俺の肩にもたれかかってきた。でも、何かいつもと違う・・・・・・、あっ!そうだ


「姫!ギュッてして欲しいですか?」


俺は、姫の口から聞きたかったので、聞いてみた。


「・・・・・・、して」


聞こえなかった振りをして聞き返してみた。


「・・・ギュッて早くしてよぉ」


照れくさそうにして居た姫を俺は、後ろからハグをした・・・・・・。


1回も人と付き合ったことの無い奴がなに調子に乗ってんだ! って話だが姫の顔を観てたらまぁ仕方ないじゃねぇか! って1人で何考えてんだよ本当に。


この状況に耐えられなくなったのか、姫が俺に聞いてきた。



「新君いつもどこに居てるの? 貴方も授業出てないのでしょ? ここに居てるってことは」


 あはは・・・・・・、それは、新は苦笑いしていた


「ダメ? 教えてくれないの?」


上目遣いでそんな表情で甘えるな・・・・・・、断れなくなるから。


「分かりましたよ・・・・・・、言いますよ、言いますから」


なんだかワクワクしている様にみえたけど、切り替え早すぎるだろ・・・・・・


「屋上ですよ・・・・・・、来るとか言わないですよね?」


そんなに、目をキラつかせて・・・・・・、俺ってこういうのに弱いのかな。


「なんもないですよ・・・・・・、本当に

 静かだから寝に行ってるだけなので・・・・・・」


俺は、念押ししてみたけど・・・・・・意味無い見たいです、もう降参するしか無かった。


「じゃあ、お昼は美乃里さんも呼んで屋上で食べましょう・・・・・・うん、それが良いわ!」


そうなると思ってましたよ・・・・・・、はぁ、俺の安住の地が・・・・・・、なんか忘れてる気が、あっ! 涼真のコーヒ牛乳買いに行かないと


「姫! ちょっと用事思い出したので出てきます! すぐに戻りますんで待ってて貰えますか?」


「新君・・・・・・、ん!」


 顔を赤らめながら目を閉じて待ってる俺は、そんな姫に、2度目のキスをした・・・・・・、今回は意識していたから俺もなんか変な感じがするあっ! やっぱり姫、照れて固まってる・・・・・・、今がシャッターチャンス?


「姫!こっち向いて!」


姫が、俺の方向いた瞬間スマホのシャッターを押した。姫は驚いていたが、このままの流れで出ていかないとなんか逃げ出せなくなりそうだった。


「じゃあ、行ってきますね・・・・・・、あっ! 後、美乃里も連れて来ます!」


勝手に写真撮ったけど・・・・・・、怒られるかな? ちょっとガッツポーズしてから売店に向かった

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