第2話
俺は、今非常にまずい状況にある・・・・・・。
2人の美女が俺を前にしてやり合いそうな雰囲気を放っていた。
今日が俺の命日かな・・・・・・。
少し朝まで遡る事にする。
俺は今日学校に着いて靴箱を開けたら
二通のラブレターらしき物が入っていた。
「ん!? なにこれ・・・嘘だよな」
俺は生まれて今日までラブレターなんて、貰ったことが無かった。てか、俺の事好きになるもの好きが居ることすらありえない事だと思っていた。
「あっ!新じゃん!おっはー」
うるせぇのが来たこいつは幼なじみの涼真幼稚園からの腐れ縁ってやつだ。
「ん!? 新なんかあったのか?」
「俺の靴箱に手紙が入っていた、しかも二通も」
俺は、そう説明し、涼真に見せた
「良かったじゃん! お前にも春が来たか? 今まで女絡みの話を聞かなかったから少し心配してたんだぞ! てかお前に手紙送るもの好き居るんだな」
そんな事を言う涼真をよそに俺は、疑っていた、絶対に有り得ん騙されてるに違いない。
「まぁお前の見た目からして人に好かれる感じでは、無いもんな・・・・・・、でもお前の普段を俺は、知ってるから言うけど好意を持たれても可笑しくないことしてるだろ?」
涼真の奴時々こうやって的をいた事を言うんだよな
「でもさぁ・・・・・・、2人同時とかどうしろって言うんだ俺は、恋愛なんてした事ないぞ! それに振ることなんてできる気がしないんだか・・・・・・」
俺がそんなこと言うと涼真が言った。
「振る必要なんてねぇんじゃないか? 俺には1人の女しか無理だけど・・・・・・もしかしたらお前ならいけるんじゃないか?」
「それが、ほんとにお前宛てのラブレターとは
限らんしなそんなに気負う必要なんてないだろ」
涼真のやつ自分の事じゃないからって無責任なこと言いやがって・・・・・・まぁ良いがなそんな事より俺は、いつもの所に行って考えることにした。
「俺、今から屋上に行くわ!」
「あいよ! お前の憩いの場所だしな集会来ないのか?」
俺の学園は、テストさえ満点取っていて学校に来てさえすればどこ居てもなん言われない。なぜなら
学園が、とにかく無駄に広い土地の中に有る。探すのが面倒というのが表向きだけど実際は、学園長が勉強なんてどこでも出来る授業受けなくても出来る奴は、居てるだろとの事だった。
「出ねぇよそんな場合じゃないからな」
「まぁ、そりゃあそうか、
良い結果報告楽しみにしてるわ」
そんなやり取りして靴箱を後にした。
「あんな事言ってたけど、マジ嘘じゃないよな」
そんなこと言いながら手紙の裏お見て見た
手紙には・・・・・・。
はじめ先輩へ
清水君へ
って書いて有る。
「読むしかないよな・・・・・・」
俺は、二通あった手紙を1つ手に取って、開けた。
清水君へ
貴方に伝えたい事が有ります。
もし、お暇なのでしたら昼に3年の教室に
来て貰えると嬉しいです。
3年の教室だって? って事は先輩か・・・
てか名前書こうよ・・・・・・誰か分からん。
まぁいいか・・・・・・残りのもう1通の方も読むか
愛しの王子様へ
ようやく先輩に会う事が出来ると思うと・・・・・・。
体育館裏のベンチでいつまでも待っておりますわ
こっちもか名前を書いてなかった
「はぁ・・・・・・、取り敢えず目は通したけど、どうしたものか1番近いのは3階か・・・・・・行くにしてもまぁ、まだ時間は、有るし少し寝よ」
それからは、まぁ色々と有って
今俺の、目の前には獲物を前にした獣2匹が対峙して威嚇しあってるようなピリついた状況なのです。
「先輩? どうしました? そんな怖い顔して」
俺は、取り敢えず先輩に質問をしてみた。
「清水君・・・・・・答えを聞いてなくて探して歩いていたら此処に着いただけよ」
ですよね〜なのに何故そんな怖い目を
しているのでしょうか・・・・・・。
「生徒会長じゃないですか〜」
シーンとした空間に響いた声の先を振り向くと
後輩が笑いながら何か言おうとしていた。
「せ〜んぱい! もしかして
もう1人って会長のことですか〜?」
明らかに分かって聞いてるだろ・・・それ
俺は、何かを諦めて話し出した
「そうだよ・・・・・・彼女が、もう1人いるって
言っていた人だよ・・・・・・」
俺は、半ばもう分からなくなっていた
俺が黙って見ていたら、先輩が話し出した
「私に、キスしたって事は、OKっていう事でいいのかしら?それとも私のファーストキス奪っておいて断ったりしないわよね?」
先輩は、爆弾を投下した。それを聞いた後輩が勢いよく俺に近ずいてきた。
「キスってどういうことですか!! 私はまだしてもらってないのに・・・・・・本当ですか?」
そんなこと言われても困るんだが・・・・・・。
「うん、それは本当だ」
それを聞いた彼女が食い気味に言った。
「私にもキスしてくださいよ! 付き合ってるんですから」
また爆弾が投下された・・・・・・、投下合戦と化してますよ〜。苦笑いしか出来ない
てか先輩の目はやっぱ怖すぎますよ!
「っで、どうするのかしら清水君」
俺は、覚悟決めるしか無かった。
「分かりました俺は、2人のどちらかを選ぶ事なんて出来ないです・・・それに僕を好きになってくれた事は本当に嬉しかったです」
彼女達も何か悟ったような顔をしていた
「美乃里ちゃん・・・・・・、椿先輩本当に
僕で良かったら付き合ってもらえますか?」
本当に俺なんかで、良いのかなんて分からないでも、俺を好きになってくれた彼女達を悲しませる位なら俺が二人と付き合ったら良いだけなのだから・・・・・・。
「「はじめ君」」
二人から同時に呼ばれた・・・・・・。
「・・・・・・・・・」
一瞬シーンとしたが、最初に切り出したのは
美乃里ちゃんだった・・・
「私は、まだまだはじめ先輩の事あまり知りません・・・・・・ですが先輩が悪い人には、思えないんです! だって私の事を真っ先に助けてくれましたから」
「だから・・・・・・、こちらこそよろしくお願いします」
彼女はこっちを向いてにっこり微笑んでいた。
続けて椿先輩も話だした。
「私も良いわよ、貴方は多分どちらかを
選ぶなんて事は、しないと思っていたの」
「もしあの時私だけを選んでいたら逆に断っていたかも、私からお願いしたことなのだけれど、もう一度言うわ」
「こちらこそよろしくお願いします」
何か俺が告ったみたいに成ってるけど・・・まぁこれで良かったんだよ二人が、笑ってくれているんだし・・・・・・
俺は、時計を見た夕方になっていた
「取り敢えず良い時間ですよ〜帰りませんか? そこのおふたり様」
何か話し合ってた二人は俺の方に振り返って抱きついてきて言った。
「「絶対離しませんから」」
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