天井の足音

 2000年代後半、実家の二階自室にいた頃の出来事。季節は春だったと思う。


 部屋にいたら、いきなり天井、屋根の端辺りから足音がして、猫くらいの何かが歩くような感じで移動してきてちょうどわたしの頭の上で足音が止まった。


 小学生の頃から住んでいる家だが、こんな音がしたことはそれまでもこれを書いている2020年代初めまでも他に一度もない。

 猫などが飛び乗れるような高さでもないため鳥でも来たのかとも疑ったが、前述の通り他にそんな音が聞こえたことがないので妙だった。ちょうどわたしの頭上で止まって以後音が止んだというのも不思議な気がした。


 それだけのことだが、たびたび家ではこの猫くらいの大きさに思える何かに遭遇しているので、その関連かとも思った次第だ。


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