藤堂舞

今日の転校生に振られた舞は憤りを感じていた。

なんで私じゃなくてあんな女なのよ!

部屋のベッドに横たわると、電話が鳴る。

『もしもし、藤堂さん?』

「鈴木くん?!」

『今、近くの公園にいるんだ。話できないかな?』

舞はすぐにメイクを直して外に出る。

やっぱりそうよね。私よね・・・安西なんかに負けるはずないと思ってる。

独り言を言いながら、公園に行くと鈴木が立っている。

「鈴木くーん!」

猫なで声を出すと鈴木に近寄る。

「早かったね」

「だって鈴木くん待たせちゃ悪いでしょ?」

舞はニコニコしながら鈴木の手をとる。

その瞬間、強い痛みを感じた。

え?何これ?痛い!!

鈴木はナイフで舞の首を刺す。

「お前みたいな女が一番嫌いなんだよね」

鈴木が舞の首からナイフを引き、首筋を舐めて血を吸い出す。

「やっぱりこの女の血は美味しいな。怨みとかありそうな香りがする」

血を飲み干すと、舞の体を公園の植木の所に隠した。

「こんなになってりゃ、誰かもわからないな」





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