ブラックラブ

卯月レン

転校生

私はクラスに馴染めずにいる。

今日も一人でお弁当だろうか。

先生が教室に入ってきた。

「転校生を紹介する!」

転校生が入ってくると、教室がざわめく。

「鈴木力也です。よろしくお願いします」

その転校生はかなりの美形だ。


鈴木くんは私の隣の席に案内される。

「よろしくね」

鈴木くんは私に向かって言う。

私はよろしくと一言だけ言うと前を向く。

女子たちの目が怖かった。


休み時間にトイレから戻ると、私の席にはクラス1のキレイな藤堂舞が座っている。

藤堂舞は早速、鈴木くんにアプローチしている。

鈴木くんと目が合う。

「安西さん、ここに来たら?」

鈴木くんは私を呼ぶ。

藤堂舞が睨んでくる。

「藤堂さん、邪魔なんだけど。僕は安西さんと話したいんだ」

舞はチッと舌打ちし、自分の席に座る。

「安西さん、僕は君が好きだ」

突然の告白に周囲が驚く。

「僕じゃダメかな?」

「ダメじゃないけど、よく知らないし」

「これから知っていけばいいんじゃない?」

突然の告白にOKしてしまった。


鈴木くんはそれ以降、私を由美と呼ぶようになった。

放課後、鈴木くんと帰ることになっている。

夢みたい、と頬をつねる。

痛い、夢じゃない!


鈴木くんと歩いていると、周囲の目が恐い。






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