鈴木力也
安西由美は僕の理想の女の子だ・・・。
だけど、この子の血は吸わない。
だって素直そうな子だからさ。
僕の事を一番に見てくれる、外見問わずにね。
僕は昔、由美に助けてもらったことがある。
醜くなって汚くなっていた僕を助けてくれたんだ。
それはまだ由美が幼かった頃だ・・・。
僕は不細工で体も弱く、川で溺れかかっていたところを由美が助けてくれた。
僕を見てもなにも言わずに
「大丈夫?怪我してない?」と。
由美は家に連れて帰ってくれて看病までしてくれた。
途中、母親に見つかって
「そんな蛙、捨ててきなさい」と言われ、
「ごめんね」とお別れをしたんだ・・・。
由美は泣きじゃくっていたな・・・。
僕は人間にしてほしいと何年もお願いした。
悪魔が僕を人間に変えてくれた。
ただ、血を飲まないと死んでしまうんだ。
だから、いろんな女の血を吸ってきた。
由美に出会うまで何人もの女性を襲った。
ニュースでは連続猟奇殺人とも言われている。
僕は捕まらない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます