第10話 「どんな主人公が読者に受けるのか?」⑩

 みなさま。お久しぶりです。約五年越しにこのエッセイに手を付けてみました。

 

 あれから、あの〝伝染病騒動〟があり、自らも〝大動脈解離〟という大病を患ったりなんだりして、色々と公私ともどもありましたが、拙作の〝ヴェルデムンドクロニクル〟はずっと書き続けております。


 で、今日はなにを話そうかな。


 そう、今日は副題にもありますように、

「どんな主人公が読者に受けるのか?」

 について、書いてゆきたいと思います。


 それで、僕は今、55歳でして、ドンピシャに仮面ライダーやウルトラマンやドラえもん、そしてガンダムなどに影響を受けた世代だったりします。そう、世間は高度成長期とともに僕ら世代をターゲットにしておもちゃや本媒体などを売り込もうとしていた時代なのでもあります。


 しかし、いくら時代背景に高度経済成長が見られていたとしても、今現在のようにインターネットのような情報交換ツールがあるわけでもなく、そのような部分には大人たちの偏見に満ちたバックグラウンドが横行していた時代でもあるのです。


 無論、インターネットには良い面も悪い面もありますが、インターネットが普及する前の時代などは、本当にその場を支配する悪い空気というものが今よりも断然に満ち満ちておりました。

 特に学校のたちの悪い教師の存在が横行し、その反動でテレビドラマなどには〝学校教師〟が主人公の素晴らしい物語も生まれたりしたのです。


 どの時代においても、フィクションの主人公にはその時代の〝理想〟が描かれており、僕らはそれを憧れとして、そして目標として人格形成を行っているのです。


 よく、ドラマなんかを見て、

「あんなのいねえよ」

 とか、揶揄する輩が必ず出てきますが、それはそうです。なにせ、あれは〝理想〟の一つの形なのですから。


 よく、大谷翔平選手は漫画みたいな活躍だ、と形容されてしまいますが、あれこそ昭和期に活躍した主人公の〝理想〟を表現したものだと感じます。


 彼は、

 ①〝類まれな才能〟を有し、

 ②〝常人では計り知れない努力〟を実践し、

 ③〝誰も到達したことのない目標〟を持ち、

 ④〝自分のためにあらず、他者と一緒に勝利を勝ち取る〟という理念を描いている。


 これぞまさに、令和の時代に昭和を体現した現実の主人公なのです。

 彼の意思を、今の俗物経営者やからっきし自分本位の政治屋などに見習わせたい気持ちです。


 そんなこんなで、長くなってしまうので、続きはまた次に書きたいと思います。

 

 よかったら、また読んでくださいね。




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