第6話 我が妹の嘘活と悩み



倉本せいかは妹である。高校2年生17歳、髪型はショートボブで身長は普通。髪を染めたり夜遊びしたりせず真面目に勉学に励んでいた。


分け隔てなく先輩後輩 先生、友人たちと接するため自然と信頼度をアップさせていた。

誰かに恨まれたり苛められる事もなく兄としては安心するし誇らしく思う。しかしそれが

仮の姿だとしたら?


「あ"ぁ"~うっざ!なんなの!?腹立つわぁ

汚いんだよクソむしが!」


毎度きちんと夕飯に呼んできたり、 気が向いたらお菓子を自室に持ってきてくれたり

など献身的な態度を取るので忘れがちだが

せいかは非常に裏表が激しい子なのである


教科書でもぶん投げたのだろうか?バサバサガシャン等の音や罵声が少し離れた僕の自室まで聞こえてきた。

滅多に怒らないのだが 何ヵ月かに1回の周期でブチギレ暴れまくる。ストレスを溜め込んで溜め込んで一気に爆発させるタイプ。


こういうときは本人が満足するまでやりたい放題させて後に話を聞くのが僕なりのルール

だった



暫くすると物音がしなくなったので終わったのだろう せいかの部屋に向かう


トントン


「せいか、入っていいか?」

「あぁお兄ちゃん どーぞー」


ガチャ


部屋を開けると女の子らしくピンクピンクしてる…というわけでもなく黒のカーテンに

白を基調とした壁、お洒落なシャンデリア

にシックな机。一言でいえばシンプルな

お部屋。イスに座ってる せいかが出迎えてくれた


「お邪魔する。今日はどうしたんだ?」

早速 破壊衝動の原因を聞き出す

「んっとね、クラスメイトの男子が気持ち悪くて殴りそうになった。」


「詳細を詳しく」

「うん……その男子ね、最近距離が近くなってきたの。パーソナルスペースがないんじゃないかなって位近づいてきてさ、プリント渡す時だってベットリ手触ってくるし。」


ふむ……


「心当たりとかはないんだよね?」


「当たり前じゃない。そいつだけに明らかに態度が違くしてるとかしてない。皆 平等に

接してる」


「んだよなぁ……。少しでも話しかけたり

した?勉強とか学級内の揉め事とかで。些細なきっかけでもいいからさ」


「ないね~。あ、でも先週くらいに女友達に噂を聞かされてさぁ。なんでもその男子 私の事好きみたいで気に入られようとしてる

って」


「ビンゴ それだね 原因。何がその男子にあったかは知らんが好きになっしまった様だな。」


「そっかぁ、気持ち悪いなぁ。」


とことん罵倒しまくる妹


「せいかってあまり恋愛とか興味無さそう」

「うん、興味ない。あまり仲良くないやつと

イチャイチャして何が楽しいの?」


「お互い信頼しあってからだよ、それは。」


酷すぎる偏見に軽くビビる


「まぁ、兎に角 スキンシップが過剰になってきたら また言えよ?何とかしてやるから」


「分かった、ありがとう」


その一言を聞き終えると僕は部屋を出た


「ふぅ…」


ふと ため息を出てしまい嫌な気分になる

出したい方は妹なのに


自室にもどりベッドにダイブする

静かになり暗い天井を見つめ せいかlove男

に対する撃退方法を考え始めようとするが

睡魔が限界のようだ。


おとなしく寝ることにした


「おやすみなさい」

誰もいない部屋にあいさつをし一日を終えた






















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