第15話 俺と魔王と勇者さん (8)
う~ん、でも、俺自身が都合の良いように解釈をしても仕方がない。取り敢えずは、その場に座り込んでいる二人の女性に対して俺は、「あっ、あの、お二人は、座り込んでいるようですけが、お怪我の方はないですか?」と、訊ねてみたのだよ。
「……ん? ああ、儂は、少しばかり身体中が痛いが……。まあ、大丈夫のようじゃ……」
漆黒の甲冑を着込んだ女性が俺に言葉を返してくれた。するともう一人、我が家のハイエースの前にへたり込んでいる、白い甲冑を着込んだ女性の方もね、「ッ、いた、たたた、私の方も大丈夫ですよ」と、言葉を俺にくれたのだよ。
でッ、俺は今二人の言葉を聞き、『あれ?』と思った……。と、言うよりも、再確認できたと言った方が良いのかも知れない……。
う~ん、やはり俺は、二人の女性のことを、我が家のハイエースで跳ね飛ばしてしまったのかもしれない。
だって、二人の女性の口から、揃って『痛い……』と、言った言葉が漏れてきたからね。
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