第13話 俺と魔王と勇者さん (6)

 もし仮にそうなら、先程の巨大な光の玉と、女性御二人の大変に変わった、時代錯誤のいでたちも、俺自身納得がいく。


 でも、こんな感じの自分本意で都合の良い解釈した俺は、『なぁ~ん、だ。そうなのか』と安堵したのだ。


 もしかすると、俺自身も事故ではないかも知れないと思うと、『ふぅ』と一息つきながら安堵したのだ。


 でッ、その後俺は落ち着いて辺りを確認したのだよ。う~ん、何処に、撮影用の機材やスタッフの人達がいるのだろうか? と思いながら、辺りを何度も確認したのだよ。


 う~ん、俺が何度辺りを確認しても、それらしい物は一切目には映らない………。只道路を時々車が走る抜け去る光景が、俺の目に映るだけなのだよ。


 まあ、そう言った状態だから、俺の口から漏れる言葉は、「う~ん、可笑しいな?」と、しか出ない……。


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