第8話 俺と魔王と勇者さん (1)
「ふぅ、それにしても、相変わらず上り下りの多いい道だな……」
俺は自身の仕事のパートナーでもある、トヨタのハイエースを走らせながら、思わず声を漏らしてしまったよ。
毎度、毎度と、出張に来る度に俺は思うのだよ。この岡山県と兵庫県との県境の道は本当に上り下りが多いと思いながら、只今我が家の愛車を走らせているのだが。
う~ん、実は俺今日は、他県でもある岡山県備前市日生町の漁港にある、五味の市へと出張で販売へと来ているのだよ。
でッ、俺が先程も皆さんに述べた通りで彼女も奥さんもいない訳だから大変に暇でね、現地妻と呼べる女性でもいればいのだが。これも先程俺が愚痴のように漏らした言葉通りでね。今の俺は年々自分自身に自信がなくなり、いざ気に入った女性がいても声をかけお茶や食事に誘う事も出来ないでいる……。
えっ? そんな内気な状態の俺では、日常の糧を稼ぐための商いでもある菓子や珍味などの量り売りの販売に支障が出て、出来ないのでは? と、皆さんは思うと?
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