第9話 俺と魔王と勇者さん (2)
う~ん、言われてみれば、そうかもしれないのだが。実はね、これが、俺自身も、相手がお客様相手となると、いくら若い女性……。それこそ、テレビのモニター画面の中を花で飾るような美しい女優さんやアイドル、アナウンサーさん相手でも平気で営業トークが出来るのだよ。摩訶不思議なことに……。
まあ、今でこそ、『あの娘(こ)、可愛い! 綺麗だ! お付き合いをしたい!』と、思うから女性に声をかけようとすると、何故かしら俺自身、急に体が緊張をして硬直……。その上、震え萎縮してしまい、女性に声を出すことすらできなくなる俺だけれど。う~ん。実はね、十代の頃は、女性をナンパばかりをしていた軽いノリの頃もあった。
だから今でもお客さまから、オジサンはお口回しが得意だから、話し手か漫才師になればよかったのにと告げられることが多々あるから。『うん、そうでしょう。俺もそう思うよ』と、笑いながら言葉を述べることも多々あるぐらいなのだよ。
まあ、取り敢えず、話しが少しずれてしまったけれど、俺自身が独身貴族生活を満喫している状態だから、今日も暇で仕方がない訳なのだよ。特にこの度の出張販売先でもある、岡山県備前市日生町の五味の市の場合だと、販売場所と宿との距離が余りにも近いから、夜の睡眠を取る時間までの間が、暇を持て余してしまうことが多々あるからね。
今日はいつも違って、販売の仕事と片付けを終えた俺はね、少しばかり遠出をして、主張先の日生町の隣の街でもある。赤穂浪士で有名な赤穂市にあるショッピングモールへと、マンガ本でも購入しに行ってみようかな? と、只今愛車を走らしている最中でね。それも、俺自身大変に機嫌良く、鼻歌交じりで車の運転をしているのだよ。
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