第10話 偏見と共感と

メディアやWebなどで、大きく取り上げられるようになった

「発達障害」や「LGBTQ+」


それまでは、おかしな人とか、変わった人とか、普通じゃないとか

言いたい放題言われていたのに

話題になるにつれ、急にチヤホヤしだす人が増えてきた


「私は理解しているわ」

「そういうジェンダーもいて当たり前だよね」

「変わっていることって、個性的でいいと思うよ」


そんなことを、わざわざ大声でつぶやかなくても

そう思っているのならば、あなたの心にとめておけばいいんじゃないの

普通の人と同じように接していると思っているのならば

わざわざ言葉で主張せずに

態度で表していけばいいんじゃないの


私たちとあなた達は違うけど、同じだよ

そんなことを言葉にするのって

やっぱりどっかに偏見が隠れているからなのかな


共感しているつもりが

知らず知らずのうちに「偏見もあるよ」と

大声でつぶやいている


変な世の中だよね

みんな違って、みんないい


そんなの、当たり前なのに

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