第3話プチプチデーモン海斗 堕天降臨❇

 作者さくしゃよりひとこと

 うふふっ、この天界てんかいより追放ついほうされしうつくしき堕天使だてんしたましいささげし、リトルデーモンたち★

 今回こんかいは『かいよ? あなたがロリコンかそうでないかが、ばっちり判定はんていされるわ。

 でも大丈夫だいじょうぶよ? あなたがロリコンであろうとなかろうと、わたし可愛かわいいリトルデーモンであることちがいはないんだからね?

 わたしのキスであなたを永遠えいえん下僕しもべにしてあげる。チュッ♡

 どこまでもちていくのよ。

 わたし一緒いっしょ堕天降臨だてんこうりんしましょ★


 陽子ようこちゃんのあとについてうみはいってく。そのままおきほうへとかい、みず陽子ようこちゃんのこしあたりまできたところで、彼女かのじょかえった。

すこしずつ、身体からだみずらしていきましょうね? ゆっくりくびまでかって10かぞえてください」

 それじゃ、お風呂ふろだよ! とおもいつつもくちにはさない。ゆっくりと身体からだしずめていく陽子ようこちゃんにならって、ぼくもゆっくりゆったり身体からだしずめていく。

「はい、ちゃんとこえしてかぞえてくださいね?」

 陽子ようこちゃんにうながされて、こえしてカウントしていく。すでぼくなかに、ぷち女王様じょおうさまさからおうという気概きがいはなくなっていた。

「じゃあ、バタあし練習れんしゅうからはじめましょうか? わたしっててあげますからね? かおはつけなくてもいですよ。こわくないですよ? なにがあってもわたし絶対ぜったいまもりますからね!」

 なんと男前おとこまえ発言はつげん。これは彼女かのじょ気質きしつなのだろう。

 つまり、小学生しょうがくせいでもしっかりしたおねえちゃんもいれば、50歳ごじゅっさい60歳ろくじゅっさいになってもだらしないあねがいたりもする。こういうのは、年齢ねんれいとはべつ要素ようそまるのであろう。

 陽子ようこちゃんが実際じっさいぼくたすけられるかどうかはべつにして、精神的せいしんてきにはものすごくたよりになり、ささえになる。そうおもった。

 陽子ようこちゃんはおなかまえりょうてのひらうえけ、ぼくはそれに指先ゆびさきをそっとれた。

 すると陽子ようこちゃんが指先ゆびさきをぐっとにぎんでくる。2人ふたり指先ゆびさき鈎状かぎじょうわされる。

 力尽ちからずくで強引ごういんればはずれるかもしれないが、すくなくとも自然しぜんにははずれない程度ていどにはしっかりがっちりかんがあった。

絶対ぜったいにこのはなしませんからね? それじゃあ、バタあし開始かいししてください」

 かおげたままでバタあし開始かいしする。

 陽子ようこちゃんは、ゆっくりとおきほうへとあとずさっていく。それにともない、陽子ようこちゃんの身体からだすこしずつみずなかへとしずんでゆく。

「はい、あと10びょう頑張がんばってください。10、9、8……1、0! はい、KOでーす!」

 それは、『ノックアウト』のりゃく! とおもいつつも指摘してきはしない。

 水底みなそこあしをついてひたいあせぬぐう。

海斗かいと、すごいじゃないですか! 正直しょうじき、ここまで出来できだとはおもっていませんでした。すうmのうちにみずんで、『がぼがぼがぼ』ってなるかと……」

「だから、以前いぜんは50mおよげたんだって!」

「うんうん、しんじます。きっと以前いぜんおぼれたことがトラマナになってるんですね? でも大丈夫だいじょうぶですよ? そんなわる記憶きおく上書うわがきしちゃいましょう!」

 満面まんめん笑顔えがお興奮気味こうふんぎみかたってくる陽子ようこちゃん。チクリ。こころいたんだ。なんだかだましているようで、もうわけなくおもってしまう。ホントはぼくおぼれたことないんだよ? でも、事実じじつ上手うまはなせるがしない。

今度こんどはバタあししながら、すこしずつかおをつける練習れんしゅうもしてみましょうか? 1びょうからはじめて、2びょう、3びょうばしていって、今日きょう最終目標さいしゅうもくひょうは10びょう! 達成出来たっせいできたら海斗かいとにご褒美ほうびをあげますよ? カラオケ1時間じかんうた放題ほうだいに、超絶美少女ちょうぜつびしょうじょのオプションき! これは頑張がんばるしかないですよ?」

 ドキッ! かおをつける? 内心ないしん動揺どうようしつつも、『大丈夫だいじょうぶ、たった10びょうだ。絶対ぜったい出来できる。海斗かいとなら出来できる。ファイトだ、オー!』と自分じぶん鼓舞こぶする。

 こんなに親身しんみになってくれているのに、『出来できません』なんて、陽子ようこちゃんにもうわけたない。

「うん。不安ふあんはあるけれど、やってみるよ」

「はいっ♡ その意気いきです♪」


 もはや、体力的たいりょくてき限界げんかいになりかけたところで、ようやく練習れんしゅうわった。ヘトヘトである。

 でもこころなか充足感じゅうそくかんちていた。

 つかれているけれど、充実じゅうじつしている。そのため、砂浜すなはまかう足取あしどりはかるかった。

海斗かいと、やれば出来できるじゃないですか! 見直みなおしました。よし、いでしょう! わたしのプチプチデーモンにしてあげます♪」

 えっ? プチプチデーモン? 『ラブラブライブ!サンシャイン!!』のフォーリンエンジェルのヨハヌこと島津良子しまづよしこちゃんじゃん?

「あ、いえ、わたくしめにはおそおおいです……」

文句もんくわせませんよっ!」

 1にちってもらってたのしかったし、まあいか☆

「わかりました。フォーリンエンジェル陽子様ようこさまのプチプチデーモン1ごうにさせていただきます」

「はいっ! よろしくです。プチプチデーモン海斗かいと♡」

 とびきりの笑顔えがおぼくこえけると陽子ようこちゃんは、スキップスキップランランランと、ねるような足取あしどりで荷物置にもつおにしてた木陰こかげへとかう。ぼく小走こばしりでそのあとった。

 ビーチサンダルをに、再度さいどうみへとかう。

 なみあしあらっていると、

わたし前々まえまえからおもっていたんですけれど……」

 なにやら真剣しんけん表情ひょうじょう陽子ようこちゃん。

「なんについてかな?」

 ぼくかんすることだろうか? なんかこわい★

「『悪事あくじめる』ってうじゃないですか? でもやめるときは『あしあらう』っていますよね? 悪事あくじめたんだったら、あらうべきではありませんか? わたし間違まちがってますか?」

「いや、間違まちがってない! おっしゃるとおりでございます、フォーリンエンジェル陽子様ようこさま

かった〜。ずっとになってたんですよ〜お」

 ビーチサンダルをいて、荷物置にもつおかう。

「プチプチデーモン海斗かいとは、天界てんかい追放ついほうされて、こちらにしてたんですか?」

「まさか! 東京とうきょうからたんだよ。母方ははかた祖父そふ実家じっかが、このちかくにあるんだよ。15にちまでこっちにいる。今日きょう8日ようかだからあと一週間いっしゅうかんか」

一週間いっしゅうかんですか……。海斗かいとがずうーっといてくれたらいのに……」

 陽子ようこちゃんのこえ先細さきぼそりにちいさくなって、よくこえなかった。

「えっ、なになに?」

「なんでもないですよーお! 海斗かいとかえるまで毎日まいにち練習れんしゅうしましょうね♪ 目標もくひょうは、およいでハワイまでこと! 文句もんくわせないんだからね!」

善処ぜんしょします」

 木陰こかげまでると、陽子ようこちゃんはかたひもをずらしてスクすいはじめた。あわててける。ぼくはバスタオルで身体からだく。陽子ようこちゃんのがバスタオルにびるのがはしはいって、さら視線しせんらせる。身体からだかいパンの水分すいぶん充分じゅうぶんれたところで、かいパンをぐ。すると。

「か〜いとっ! こっちいてくださ〜い」

と、ご主人様しゅじんさまのお言葉ことば。うわっ! 絶対ぜったいこのタイミングをねらってやがったな!

 プチプチデーモンとしてはさからうわけにもいくまい。まあ、どうせこれ以上いじょうられても、ちぢんだりはしないだろう。堂々どうどういてやれ!

「なんですか? フォーリ……」

 言葉ことばうしなった。ぼくはその光景こうけいうつくしさに、その神々こうごうしいまでのお姿すがた視線しせんをすららすことが出来できなかった。

「えへへへへ。どうですか? わたし肢体からだ。こうえても、水着みずぎした色白いろじろなんですよ? わたしって綺麗きれいですか?」

 はっ、とわれかえってける。

はやく、ふくて、ふく!」

 ちかってう! いまぼくは、けっしていやらしい陽子ようこちゃんをていなかった。時間じかんにして10びょうにもたない玉響たまゆら。でも、そのかんぼく金縛かなしばりにでもあったかのように身動みうごきはおろか、またたきすら出来できなかった。

 陽子ようこちゃんが『か〜いとっ!』とぼくこえけ、ぼくく。まずった。陽子ようこちゃんはれたような微笑ほほえみをかべると、全身ぜんしんせびらかすようにくるりと一回転いっかいてんした。そこではじめて陽子ようこちゃんが一糸纏いっしまとわぬまれたままの姿すがたであること気付きづいた。そして、ぼくほうなおった陽子ようこちゃんは、『どうですか?』といてきたわけなのだ。

 ドッドッドッ ハートの鼓動こどうまらない。『いやらしいではていなかった』というぼく意思いしはんして、ぼくのソーセージがフランクフルトへと成長せいちょうげようとしていた。

 まあ、思春期ししゅんきだからね。突如とつじょ身体からだ一部いちぶ急成長きゅうせいちょうはじめることもあるさ。

……ってちがう! これは、生物せいぶつのオスが発情はつじょうしたときにみせる生理反応せいりはんのうほうである。

 そう、白状はくじょうしよう。ぼくはヘンタイのロリコンへとちてしまった。正真正銘しょうしんしょうめいのプチプチデーモンとして堕天だてんしてしまったのである。

 プチプチデーモン海斗かいと堕天降臨だてんこうりん☆ ギラン❇ というわけである。

「かいと〜、いつまでかんがえているですか〜! さっさとこたえてくださいよ〜お!」

 ちょっと、ぷんすかモードに突入気味とつにゅうぎみだ。

「ちょ、ちょっとって! いま体調たいちょうが……」

「あー、わかりました。さけびますよー。『海斗かいとにいちゃんにいたずらされる〜!』って」

「そ、それは、やめて?」

「じゃあ、こっちいてこたえてくださいよ〜」

「そ、それも……」

さけんでもだれないっておもってるんですね? わかりました。このままはだかんぼでかえります。おうちにかえって、『海斗かいとにいちゃんにいたずらされた』って、いますからね? 3、2、1……」

「ま、って、って!」

 あわててく。陽子ようこちゃんはいまふくてないっぽい。くびからしたないように、陽子ようこちゃんのかお視線しせんける。

「やっと、こっちいてくれましたね♪ どうですか? こうえてわたし、ホントは色白いろじろなんですよ? 見比みくらべて……――――って、どうしたんですか――――っ! おちんちんがれているじゃないですか――っ! クラゲですか? クラゲにされたんですか? クラゲはおですよ! おもらってきて、救急車きゅうきゅうしゃんできます🚑」

 道路どうろほう陽子ようこちゃん。

「ま、てーっ! すっぽんぽんだぞ、くな――――っ!」

「それどころじゃありません。いのちはだか、どっちが大事だいじだとおもってるんですかっ!」

 そのまって、くびだけをこちらにけて陽子ようこちゃん。

 いや、それはそうだけれど、そうだけれどさ。

いのち別状べつじょうないからっ! 要求ようきゅうすべむからっ! おねがいだからかえってきてーっ!」

いのち別状べつじょうないんですか? それなら……」

 もどってくる陽子ようこちゃん。って、こら! かくせ、かくせ!

 視線しせんななうえけつつさけぶ。

陽子ようこちゃんのはだしろくて、すごく綺麗きれい日焼ひやけしてしくないから、はやふくてーっ!」


 2人ふたりとも、しっかりしっとりふくあとの、説明せつめいタイム。

「……というわけなんだよ」

「つまりおとこひとは、きなおんなはだかるとおちんちんがおおきくなると。そういうことなんですか?」

「そういうことなんですよ。だから、おんなはむやみに人前ひとまえはだかになっちゃいけないんです。わかった?」

「わかりました。きなおんなですか〜。えへへへへ♪」

 なにやらしきりにれたわらいをかべる陽子ようこちゃん。なにやらいや予感よかんがする。

海斗かいとはダージリンがいですか? それとも、あ・な・た?」

 ぶっ! どこのツンデレラノベだよ、これ?

「ダージリンは紅茶こうちゃ! それをうなら『ダーリン』。あと、『あ・な・た』はご勘弁かんべんください。『プチプチデーモン海斗かいと』でおねがいたします」

「じゃあ、わたしはフォーリンエンジェル陽子ようこですね?」

なかっ!」

「もうっ! 陽子ようこいですよ〜お! それはまあそれとして。はやくカラオケにきましょう! うちはカラオケ喫茶きっさをやっているので、いまだったらロハうたえますよ? デュエットで『ふたりのあいランド』でもうたいましょう。『あいまれた』なんてのもいですね?」

「ごめん、両方りょうほうともらないきょくだし、陽子ようこちゃんの美声びせいきたいなあ」

 くちからでまかせである。

「きゃ〜っ! わたし美声びせいきたいですか☆ 仕方しかたありませんね(テレテレ)。

 じゃあ、ご自慢じまん十八番おはこを18きょく披露ひろうしちゃいますよ。『つぐない』に『天城越あまぎごえ』に『越冬えっとうつばめ』に『氷雨ひさめ』に『さざんかの宿やど』に『夢芝居ゆめしばい』に『ホテル』に『ふられ気分きぶんでRock'n'Roll』に『あなたを・もっと・りたくて』に『天国てんごくにいちばんちかしま』に『モニカ』に『B・BLUE』に『さらば青春せいしゅんひかり』に『こいをとめないで』にー……」

 ってるきょく一曲いっきょくもないけれど。ぼくもアニソンメインで大概たいがいだけれど、陽子ようこちゃんもいま主流しゅりゅうではないっぽい?

「あの〜、おそれながら陽子様ようこさま? アニメソングなどはごぞんじないでしょうか?」

「もちろんってますよ? 『CAT'S EYE』でしょ? それに『タッチ』にー……」

 ようやくってるきょくてきたけれど、う〜ん★ なにか、時空じくうゆがみがしょうじているのでは? 平成へいせいから令和れいわ移行いこうしたつもりが、間違まちがって平成へいせいから昭和しょうわ逆行ぎゃっこうしたとか?

「もうすこあたらしいきょくは……」

「ちゃんとってますよ〜。んーと、そうですね〜、あっ! 『Bomber Girl』なんてどうですか?」

 自分じぶんことやん! これは、ボケなのか? わらうところなのか?

「『Bomber Girl』いね。是非ぜひきたい!」

「そうですか♪ じゃあ、さきうたってあげますね☆」

 日和ひよった! だってらないきょくだもん。ご機嫌きげん陽子ようこちゃんをおこらすのはこわいし、それに……。

 陽子ようこちゃんの、その太陽たいようのような笑顔えがおくもらせたくなかったからね🌅

 ロリコンに堕天だてんしてしまったんだ。こうなったら、とことんまできついてやるさ★


 裁判所さいばんしょ次回じかい予告的よこくてきなにか。

 ハーイ♡ 判決主文はんけつしゅぶんげるわよ。

 今回こんかいはなしにエロースをかんじたそこのあなた!

 有罪ギルティデース!

 一方いっぽう今回こんかいはなし、エロースなんかあったっけ? とおもったあなた。おめでとうございまーす☆

無罪ノットギルティデース♪

 国外逃亡中こくがいとうぼうちゅう作者さくしゃわって、作者さくしゃのメモを紹介しょうかいするわね。

わたし小学校しょうがっこう年生ねんせいまでは、男女だんじょおな教室きょうしつ着替きがえていました。おんなのおっぱいも、おとこのおちんちんもえたことありますよ。『た』ではありません! 『えた』です。

 あと、そとでの着替きがえにかんしては、わたし中学生ちゅうがくせい当時とうじ高知県こうちけん土佐市とさしんでたんだけれど、ちかくに仁淀川によどがわというかわがあって、そこでおよぐときは屋外おくがい草葉くさばかげ……じゃねーや、くさかげなんかで着替きがえてましたよ? 一緒いっしょ着替きがえてるわけじゃない中学生ちゅうがくせいおんなはだかえたこともありますし、せいぜいバスタオルかなんかでかくして着替きがえてたとおもいます。だって、着替きがえるところなかったもん。

 中学生ちゅうがくせいにもなって水着みずぎ自転車じてんしゃ町中まちなかはさすがにキツい。いくら田舎いなかでも悪目立わるめだちしすぎる。なら現地げんちでちゃちゃっと着替きがえたほうばやい。

 いまはスマホとかで撮影さつえい出来できてしまうから、そんなわけにいかないかもしれませんが、当時とうじかりとおりすがりのらないひとられても、

「ピャーッ! らんひとはだかられちまったぜ。こっずかすぃー★」

 程度ていどんでいたんですよ? 高校生こうこうせいにもなるとさすがに、そのはだかになる勇者ゆうしゃ女子じょしは、ほとんどいなかったとおもいますが』

 あと作者さくしゃ逃亡前とうぼうまえに、

『これはエロースじゃない。絶対ぜったいちがう。エロースってうヤツがエロースなんだ』

とかブツブツってたわ。うっふふ♪ まあ、かりにおしかけても、該当部分がいとうぶぶんをバサバサカットしたらいだけでしょ?

 限界げんかいギリギリをめてるんだから、たまには過剰表現オーバーレブしちゃうこともあるわよ。そんなに、神経質しんけいしつにならない、ならない♪

 次回じかいはラス前回まえかいになる予定よていよ〜?

 この小説しょうせつが、企画きかくから追放処分ついほうしょぶんになっていなければ、またおいしましょうね。

 じゃーねー、シャイニー✴

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