9-7

 1月1日、例年通りの元旦を過ごし、お年玉を手に入れました。

 両親は近所付き合いに出掛け、私は伊織が服を整理しているのを眺めています。


「危なかった。順番がずれてる。茜、服しまう時、雑にしまったでしょ」

「んー、覚えてない」


 その辺りはこうして伊織が整理しに来てくれるので、まったく気にしていません。普段着は箪笥の一番上から取るだけですし。


「まったく。それじゃあ、今日はこれね」

「りょーかい」


 私に服を用意した伊織は、着替える間に葵の部屋へ向かうようです。HTOにログインしているはずですから、呼びに行ったのでしょう。フルダイブ中の安全機能の一つで、大きな声をかけられたり、ある程度の刺激を加えられたりすると、警告が表示されるようになっています。まぁ、ある程度を過ぎると緊急事態ということで強制離脱させられます。

 ちなみに、別売りの装置を使って、ドアやら窓やらが空いたらわかるようにも出来るそうですが、そういった物は組み込んでいません。


「準備出来たよー」


 葵の部屋を覗くと、寝ている葵の近くに腰かけ、揺らし続けている伊織がいました。あのままだと強制離脱されかねませんが、その辺りは伊織もわかっているようで、そうならないようにたまに休んだりしています。まぁ、揺れているのは葵だけではありませんが。

 ふむふむ、今回の隠し場所はあっちとこっちと……、ふむ、上手く隠していますが、まだまだですね。


「思ったより早かったな」

「葵、隠した場所に共通点作っちゃだめだよ」


 伊織には聞こえない様に少し離れてもらいましたが、1ヵ所を指さしながら言ったため、葵の顔が引きつっています。


「ほら2人とも、早く行くよ」


 伊織に急かされ、初詣へ出発です。






 いつもの神社へ向かうと、例年通りの賑わいです。流石に大きいところや有名どころとは比べるまでもありませんが、甘酒の配布があるのは大助かりです。寒いですから。

 少し並び、参拝をした後、甘酒を貰い、くつろぎました。


「ふー、ふー」

「ふう」

「さみい」

「始業式いつからだっけ?」

「8日だよ。行事予定見てるでしょ」


 そうでしたそうでした。


「そっか。じゃあ、このまま寝正月かな」

「茜、宿題データ、後で貸してくれ」

「後でちゃんと頼んだら貸してあげる」

「わかった」


 おっと、甘酒がなくなってしまいましたね。2杯目からはお金を出せば買えるわけですが、買って来ましょうかね。


「おーい、御手洗」


 はて、まったく聞き覚えのない声ですね。とりあえず、振り向いてみましたが、呼ばれたのは私ではありませんでした。


「おお、お前ら」

「よう、偶然だな」

「何か前にもあったな、こんなこと」


 声をかけて来たのは2人は葵のクラスメイトのようでした。通りで聞き覚えのない声のはずです。まぁ、覚えている声なんてほぼいませんが。


「東波さんに、葵のお姉さん、お久しぶりです」


 ふむ、記憶にありませんが、会ったことはあるようですね。


「あけましておめでとうございます」


 私も伊織もこの挨拶ですませました。なにせ、この時期にだけ使える万能の挨拶ですから。

 葵はクラスメイトと話し始めたので、しばらく動きそうにありません。それでは、今の内です。


「ちょっと買ってくる」

「いってらっしゃい」


 伊織に見送られ、甘酒売り場へと向かいました。


「すみません、一杯ください」

「あいよ」


 やはり、正月に神社といえば甘酒ですね。


「御手洗さん」


 ふむ、また葵のクラスメイトかもしれませんね。まぁ、念のため声のした方を向いたのですが、うーむ、見覚えのある人はいませんね。つまり、私の近くから葵に声をかけたのでしょう。


「あ、ちょっ、御手洗さん、ちょっと待って」


 伊織達の方へ向かおうとしたところ、近くから声をかけられました。うーん、手を振っている人がいますが、誰でしょうかね。

 ずずず


「あけましておめでとう、御手洗さん」

「ちょっと晴人、先に行かないでよ。御手洗、あけましておめでとう」


 ……ふむ、クラスメイトでしたね。神宮さんと、……い、……い。


「あけましておめでとうございます」


 やはりこの時期は楽ですねぇ。


「それで、御手洗さんは誰かと来てるの?」

「あっち」


 甘酒で忙しいので、簡単に示し、戻るとしましょう。


「お待たせ」

「おかえ……り?」


 伊織が首を傾げていますね。甘酒を買って来ただけなので、疑問に思われるようなことなんてないはずですが。


「東波さん、あけましておめでとう」

「東波、あけましておめでとう」

「あけましておめでとうございます。2人共、偶然だね」


 ああ、クラスメイトが一緒に来ていたのですか。まぁ、対応は伊織に任せましょう。


「御手洗さん、その服、似合ってるよ」

「だってさ、伊織」

「まったく……」


 ふむ、伊織が選んだ服が褒められているのに、妙な反応ですね。


「御手洗、あんたの服って、東波が選んでんの?」

「そう」

「そういやあんた、ゲームのアバターの方が髪長いのね」

「んー、伸びてきてるから、誤差?」


 前にバッサリいこうとした時に怒られてから、たまに整えるくらいであまり切っていないんですよね。


「あれ、薫、御手洗さんとゲーム内で会ったことあるの?」


 おや、神宮さんが何か失敗したような顔をしていますね。


「えっと、いや、その……」

「ほら、前に支援魔法のことで情報屋クランに案内したから」

「そういえば、御手洗さん達に相談したって聞いてたけど、その時?」

「そ、そう、その時、情報屋クランに案内してもらったから」

「それじゃあ、その時にフレンド登録もした?」

「してない。伊織に全部任せてたし」


 ええ、その時にはしていませんから。


「え、ああ、そう……」


 おや、甘酒がなくなってしまいましたね。流石にこれ以上飲む気はないので、ゴミを捨ててきましょうかね。伊織からも受け取り、葵の紙コップを強奪してと。


「あ、御手洗さん、宿題は終わった? まだなら、みんなで集まろうって話してるんだけど」

「終わってる」


 宿題は計画的にさっさと終わらせるに限るんですよ。葵は私のを見るつもりでいながらも、提出日を確認して、ギリギリに終わる予定を立てていますが。


「そっか。……じゃあさ、HTOの妖精クエストはやってる?」

「前半は終わってる」

「そっか。じゃあさ、後半、一緒にやらない? 他のクラスメイトも呼んでさ」

「伊織達とやるから」

「もちろん、東波さんも呼ぶよ」

「クランメンバーとやるから」


 まぁ、後半の内容は見ていませんが、妖精喰らいとか言うのとは戦いそうですよね。その場合はみんなと日にちを合わせて行くことになるでしょう。


「そ、そう……。じゃ、じゃあ……」


 もう用はないようなので、今度こそ捨ててきましょう。

 まぁ、ゴミ箱自体は近くにあったのですぐに戻ってきました。


「御手洗さんに東波さん、これから他のクラスメイトと合流するんだけど、一緒にどう?」

「いかない」


 今日は葵も来ていますから。あそこでクラスメイトと話し込んでいても、放置することはありません。


「んー、茜もこう言ってるし、葵もいるから」

「……そっか。それじゃあ、また学校で」

「御手洗、東波、またね」

「また」

「2人とも、またね」


 しばらくして葵の方もクラスメイトとの会話が終わったようで、帰ることにしました。

 ちなみに、葵はとうとうクラスメイトとHTOのフレンド登録をしたと言っていました。葵のクラスでは第一陣が葵だけで、ネタバレをしないように今まであまりHTOの話をしなかったため、フレンド登録も後回しにしていたそうです。まぁ、サービス開始からかなり時間が経っているので、そろそろと言っていました。






 帰って来てから少しゆっくりし、ログインすることにしました。


「こんー」


 おや、時間も時間なので葵と時雨しかいませんね。


「リーゼロッテも妖精から話聞いとけよ」

「あーうん、そのつもり」


 では、日課をこなしながら妖精を尋問しましょう。


「妖精さん、話を聞かせて」

「何が聞きたいのよ」

「思い出したっていう鱗粉を使ったレシピ」

「いいわよ。あんたなら作れるけど、どんな方法で作りたいの?」


 おや、レシピを聞いたのに、作る方法を選ばされています。


「じゃあ、錬金で」

「わかったわ。ついてきなさい」


 妖精と一緒に錬金工房へと向かいました。特殊なものを使うわけでもなく、【錬金】をするための場所へとやって来ました。


「必要なのは私の鱗粉と魔石、そして、あんたの魔力よ。混ぜ方は特殊だから、私がやるわ」

「りょーかい」


 必要な数の鱗粉は妖精が持っていますし、ただ妖精に言われたままに位置に着きました。


「さ、準備完了よ。後は【錬金】をするだけ」

「それでは、いきますよ。【錬金】」


 3個の素材がぐるぐると混ざり合い、謎の光の玉へと変化しました。よーく目を凝らすと、中に矢印の様なものが浮かんでいますね。ただ、完成した後すぐ、それが私の中へと入っていきました。

 おっと、クエスト欄が更新されましたね。どうやら、出来上がったアイテムはクエストフラグの扱いのようです。


「これで大丈夫。後は、あんたが行きたいって思えば、【空間の裂け目・妖精郷】へ行けるわ」


 とりあえず、炬燵へ戻り、日課をこなしながら尋問の続きをしましょう。


「それで、どこでどう使うの?」

「あんた達が遠くへ移動するときの設備……、そう、ポータルだったわね。そこで行き先に選べるわ。ただ、何人かで行く場合、全員が行けるようになってないとダメよ」


 ふむふむ、パーティーで行く場合は、パーティーメンバー全員がクエストフラグを立てていないとダメというわけですね。


「それで、その妖精郷ってどんな場所?」

「あそこは今、そこを通ろうとする妖精を狙った妖精喰らいが住みついてるわ。あいつは特定の形を持ってないし、どこにでも現れるから、気を付けなさい」


 おっと、不定形のMOBですか。スライムとは違うんでしょうかね。そういえば、HTOにはスライムがいるのでしょうか。まぁ、出たら出たで、その時ですね。


「それで、いつ帰りたい?」

「いつでもいいわよ。あんたが裂け目に行ってみたいと思ったら、いけばいいわ」


 時間制限はなしですか。では、日取りは時雨に任せましょう。

 日課と尋問が終わったのでログアウトです。





 夜のログインの時間です。

 普段より遅い時間というのもありそうですが、お正月ということもあり、あまり人がいませんね。


「こんー」


 いつもの様に日課をこなした後、トレント狩りへ行くことにしました。

 今回は1人なので、魔木集めというよりも、操糸などのスキルの確認を主にしましょう。特に、杖の耐久が怪しくなったため、後回しにした【魔導陣】をしっかりと確認しなければいけません。

 そんなわけで、トレントの出現するマップへとやって来ました。

 スキルレベル上げも兼ねているので、魔銃と魔術書の二刀スタイルです。この装備でも1確なのはわかっているので、ヤタ達も召喚しています。

 さて、トレントを見付けたので、魔導陣のアビリティ【魔法干渉】のおさらいをしましょう。これは、複数の魔法を組み合わせることが出来るそうです。まぁ、今は基本魔法を2個までですが。これが、同調魔法を1人でも出来るということなのか、別の何かなのか、それを確認しなければいけません。

 そんなわけで、魔法陣を正面に2個描きました。


「【ウォーターボルト】」


 正面に描いた魔法陣2個が重なり、そこから渦巻く水の弾丸が放たれました。

 うーん、しっかりと命中して、威力がありそうな雰囲気はあったのですが、使った魔法と相手が悪いですね。どの程度の威力なのかまったくわかりません。とりあえず、そこそこいい威力だということにしましょう。

 まぁ、一番の目的である魔法干渉の確認は出来たので、よしとしましょう。ええ、1人でも同調魔法が使えるのは便利ですから、ちゃんとスキルレベル上げをしましょう。

 さて、土属性はトゲトゲになるはずなので、次は風属性です。


「【ウィンドボルト】」


 正面に重なった2枚の魔法陣から、細く鋭い風の弾丸が放たれました。まぁ、相変わらず威力はよくわかりませんね。ですが、これも威力はあるはずです。

 さて、次です。

 …………

 ……

 えー、光と闇ですが、いつもよりまぶしいのと、いつもより暗い気がしました。まぁ、色や形が変わらない限り、よくわかりませんね。

 それでは、次の確認です。


「【ウォーターボルト】【ウィンドボルト】」


 異なる魔法を使った場合は変化するのかどうかです。これで、魔法干渉が同調魔法を使えるようにするだけのものなのかどうかがわかりますから。

 ………………変化、……した、ので、しょうか、ね?

 ウォーターボルトがウィンドボルトのせいでよく回転していた気もしますが、気のせいと言われてしまえばそれまでです。うーむ、わかりませんが、現状、違う属性だと同調魔法のスキルレベル上げにならないので。放置です。


「【パワーレーザー】」


 さて、実験に付き合ってくれたトレントを倒して、次のトレントへ向かいましょう。

 次の犠牲を発見しました。今度の確認は操糸です。トレントの腕代わりの太い枝を抑える方法を考えます。

 直接、枝に糸を巻きつけても私のSTRのせいで抑えることは出来ません。まぁ、これはどんな方法でも同じことですが。けれど、どこかへ巻きつけてからであれば、ある程度は抵抗してくれるはずです。

 まずは糸をトレントの頭の方へ伸ばします。トレントには髪の様に見える葉がありますが、別に幹から直接生えているわけではありません。当然、ある程度枝分かれしており、その先の枝がら葉が生えています。なので、その枝の1本に対して【縛糸】を使い、糸を巻きつけます。そして、そこから腕へと糸を伸ばしました。

 そこでもう一度。


「【縛糸】」


 トレントの腕へと糸を巻き付けました。枝の腕は2本あるので、それぞれに対して糸を2本づつつかっています。さて、どのくらいの間、枝を抑えておけるのか実験ですよ。

 近付かなくても暴れてくれますが、射程内にプレイヤーがいた方が力を入れて暴れてくれるので、近付きましたが、しっかりと踏ん張らないとダメですね。かなり引っ張られる感覚がありますから。

 それでは。踏ん張りながらでも実験は出来るので、一つ試してみましょう。


「【ロックボルト】【ウォーターボルト】【ウィンドボルト】」


 それぞれを2個づつ描きました。ええ、次の実験は、同調魔法を複数同時に発動できるかどうかです。それぞれの魔法を重ねて描いた結果、ウニの弾丸と渦巻く水の弾丸と細く鋭い風の弾丸が放たれました。

 命中は確認出来ますが、威力はよくわかりませんね。まぁ、成功なので、いいでしょう。

 それでは、次の実験を……、うわっ。

 トレントが糸による抑えを引きちぎったため、尻餅をついてしまいました。

 残った糸を振りほどこうとしている内に対処してしまいましょう。尻餅をついていても魔法陣を描くのに問題はありませんから。


「【フラッシュレーザー】」


 それでは、次の実験MOBを探しま……、おっと、操糸のスキルレベルが20になりました。えーと、新しく覚えたアーツは【粘糸】でした。これは、糸に粘着性を付与するもので、縛糸と組み合わせると、相手を抑える力が上がりそうですね。まぁ、蜘蛛の糸のようなものですし、いろいろと悪いことが出来そうなアーツです。

 それでは、今度こそ次の被験MOBを探しましょう。

 うーむ、プレイヤーがそこそこいるのですが……、ああ、ちょうどいい所にトレントを発見しました。

 それでは、先程と同じように糸を伸ばし、頭の方の枝を経由して腕を抑えます。抑えてから縛糸の部分に粘糸で粘着性を付与したところ、先程よりも動きにくそうにしていますね。

 更に、先程よりも踏ん張らなくても抑えらえるので、とても楽です。

 さて、本来の確認ですが、同調魔法が複数同時に発動できるのはわかったので、今度はそれぞれに別の軌道を設定しました。


「【ロックボルト】【ウォーターボルト】【ウィンドボルト】」


 今回描いた場所は私の正面で、私とトレントの間に壁があるとして、そこを迂回するような軌道を設定します。

 これも問題なく成功しましたが、2人でやった場合はどうなるかわかりません。案外、先に使った方に優先権があるのかもしれませんね。

 おっと、トレントが糸を引きちぎりましたよ。恐らく、使うアーツが増えたことで、糸の耐久力が低くなったのでしょう。うーむ、少ないアーツで拘束出来れば耐久力があり、多くのアーツで拘束したら耐久力が低くなるということですか。やはり、悪いことは出来ませんねぇ。

 ところで、この糸の耐久力はどういう扱いなのでしょうか。装備自体の耐久とは別のようですが、糸を無理矢理切られると、装備の耐久が少し多めに減るようですね。その辺りはこまめに修理すれば問題ないでしょう。

 まぁ、完全に自由になる前に下がりながら魔法陣を描き倒すだけです。

 ……………………

 ………………

 …………

 ……

 何度か実験を繰り返していると、操糸がLV25まで上がりました。うーん、MOBにもよりますが、基本スキルは上りがいいですねぇ。まぁ、理由の一つにいろいろと試しているので妖精が興味津々にしているというのもあるのでしょう。鱗粉をくれましたし。

 新しく覚えたアーツは、【分離】で、糸を切り離すことが出来るそうです。相手を縛ってから糸を切り離しもう一度縛ったり、壁糸で作った壁を分離したりと、出来ることは多そうですね。

 覚えたアーツを眺めていると、思いついてしまいました。これはMOBがいなくても試せるので、これを最後の実験にしましょう。


「【壁糸】」


 まずは糸の壁を作りますが、ここで升目状の壁ではなく、蜘蛛の巣をイメージしました。その結果、出て来た糸の壁は蜘蛛の巣の形をしています。やはり、壁の形はある程度の自由が利くようです。


「【粘糸】」


 今度はその横糸だけを指定しました。

 うむ、蜘蛛の巣、完成です。やってみると出来るものですねぇ、

 さて、お遊びはここまでにして、今度こそ最後の実験です。

 木の幹と枝を支えに糸を張りました。次に、助走をつけ、空中ジャンプしてから張った糸を足場に踏み込み――。


「ふぎゃ」


 流石に糸だけで足場にすることは出来ないようですね。まぁ、これは出来ないことの確認なので、失敗ではありませんよ。ちなみに、糸はきちんと分離しておいたので、糸を切られた時と比べると、耐久の消費は微々たるものです。

 本命は次です。

 今度は木の幹と枝を支えに壁糸を使いました。

 同じように助走をつけ、空中ジャンプしてから張った壁糸を足場に踏み込み、ジャンプ出来ました。流石に空中ジャンプの回数は復活しませんでしたが、これが出来るということは、移動の自由度が増すということです。

 壁糸自体がジャンプと同時に消えたのは一長一短ですが、何らかの理由でロックウォールが使えない時のジャンプ用の足場には出来ますから。

 さて、実験も成功しましたし、今日はログアウトです。

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