7-5

 日曜日の夜、ログインの時間です。


「確保ー」


 ログイン早々に時雨につかまり、そのままリコリス達と行ったばかりのクエストに連行されました。ボス戦だけに参加したプレイヤーがリーダーになれば神殿の所からクエストを始めることができるので、そこからです。それをクリアした場合は、最後のダンジョンだけ周回出来るようになるので。開始アイテムを集めてフェニックスに関係するレイドを情報収集のために気軽に始められるということです。

 まぁ、一度倒したボスなので、特に苦戦もしませんでした。あの広範囲太陽レーザーも同じ方法で突破出来ましたし。

 微妙な時間が残ったので、マギストへ行きましょう。





 前にドクトルに研究所にあるダンジョン【地脈】の4階の奥へ行けと言われたので、虹色の洞窟へとやってきました。ここでは強さが違うだけで、どの階でもマギジュエルしか出てきません。そのため、耐久が上がるとはいえ、戦い方は変わらないはずです。

 この階で手に入る魔宝石は【魔蛍石】【魔孔雀石】の2種類です。生憎と宝石には詳しくないので、どんなものかはわかりませんね。

 倒しやすいMOBなので、6個同時発動の練習をしていましたが、同じ的でも、6個の的でも問題ありません。

 道中には罠もありますが、罠看破と魔力視の組み合わせのお陰で事前に全て破壊出来ています。これはもう、散歩と変わりませんね。

 ボスの大玉転がしサイズのマギジュエルも耐久力だけですぐに終わりましたよ。えーと、ドロップは【魔翡翠】ですか。

 さて、クエストも進んだので、報告へ行きましょう。


「たのもー」

「おや、君か」

「4階の奥へ行ってきましたよ」

「そうか。ならば、これを使いこなすことが出来るだろう」


 そして、いつもの様に羊皮紙を貰いました。うーむ、簡単に取得出来るのはいいんですが、どうにも張り合いがありませんね。もう少し苦戦したいものです。


 ピコン!

 ――――System Message・アビリティを習得しました――――――

 【合理化】を習得しました。

 基本スキルの魔法を発動時に補正がかかります。

 ※詳しくは【魔法】を参照してください。

 ―――――――――――――――――――――――――――


 見たところ、魔術の合理化と同じですね。流石に操作と違って違いを付けられなかったのでしょう。


「ところで、こういうのって何か貢献して貰えるものじゃないんですか?」

「君の言うことももっともだ。だが、地脈に誰かが入ることで、あの場所が刺激される。それは、この研究所にとって有益なことだ」


 ほう。何か意味があるという設定ですね。まぁ、学院のクエストが進んでいない場合は、取ったアイテムを納品しろとか言われるのでしょう。


「そうですか。それで、罠が関係している魔法はどうやったら覚えられますか?」

「ああ、君はそれも求めていたな。ならば、いくつか用意してもらう必要がある」


ピコン!

 ――――クエスト【罠魔法】――――

 魔糸を用意しよう 【0/10】

 ―――――――――――――――――


 ほう、罠魔法ですか。そのままの名前ですね。


「魔糸って何ですか?」

「魔力を帯びた糸の総称だ。素材によって名称が異なることもあるが、今回種類は問わない」

「魔力操作で糸状にすればいいんですか? それとも、糸を買って魔力付与すればいいんですか?」

「いや、それではダメだ。……その様子だと知らぬようだな。ならば、それを調べるのも課題だ」


 そこからですか。まぁ、課題だと言われたら調べるしかありませんね。


「私の手持ちで素材に出来るアイテムって何かありますか?」


 目の前に詳しそうなNPCがいるので聞かない手はありません。


「君の手持ちはわからないが、地脈に潜っていたのだから、魔宝石はあるはずだ」

「あー、それでいけるんですね」

「私は専門ではないので、加工方法を教えられない」

「そうですか。では、こちらでなんとかします」


 これ以上は教えてくれそうにないので自分で何とかしましょう。とはいえ、そろそろ時間なので今日はここまでですね。





 月曜日、11月ともなれば、やはり寒いものです。


「寒い」

「茜は寒いの嫌いだもんね」


 机に乗っている伊織の胸の間に手を入れれば暖を取れますが、やった瞬間に冷たいと怒られたんですよね。


「暑いのと寒いのが嫌い」

「そろそろその冷たい手を放してくれないと、帰る準備が出来ないんだけど」


 伊織の両手を掴んで私のほほに当てているわけですが、これが思いのほか暖かいんですよねぇ。肩回りの筋肉がしっかりしているのが関係しているのでしょうか。……関係ないですかね。


「そういえばさ、魔糸って系統のアイテム作れる?」

「もうちょっとかな。何? 必要なの?」

「マギストのクエストで必要なの。魔宝石からも作れるらしいんだけど」

「ちょうど今、その加工に関するクエストやってる最中だよ。どこまで続くのかはわからないけど」


 あー、まだ途中ですか。そのクエストが受けられる場所のNPCに頼めば作れる可能性はありますが、せっかくなので伊織に頼みましょう。


「必要なのあれば手伝うよ」

「うーん、4階以上の魔宝石を集めといてよ。軽く情報を集めてみた限り、そっちは取得を公にした人いないから、大儲け出来るかもしれないし」


 ほう、みんな隠してこっそり使っているか、そもそも誰も取得までいっていないかのどちらかですか。大儲けか恨まれるか、先に見付けてた後追いが一気に出るかですね。


「葵から聞いたけど、あのダンジョンの情報売ったら、その後のレイドも調べてくれないかって言われたらしいよ」


 まぁ、そうなりますよね。一度クリアしたプレイヤーと一緒にクリアすればクエストが開始出来ることも売ったのかは知りませんが、確認のために最初からやることを考えると時間がかかりますからね。


「へー。リコリスには参加断られたし、ザインさんと園長さんにでも声かけてみる?」


 ザインさん達は純粋に戦力として、園長さん達は召喚獣のことなら食いついてきそうですから。


「レイドだからねぇ。一番戦力になる人集められるのは茜だし。でも、燃えるデバフあるって話だし、その対策がないと倒せないかもよ」

「それを話した上で4パーティー集めてもらえばいいよ。そんで、いつにする? 土曜? 日曜? 土曜はゴンドラの改造クエストの続きやるから、ちょっと忙しいけど」

「とりあえず、週末ってだけ決めとけばいいんじゃない? ザインさんとかならデバフ対策知ってるかもしれないし」

「そだね」


 さて、十分暖まったので、帰る準備をしましょうかね。


「御手洗さん、東波さん、ちょっといいかな?」


 呼ばれたようなので声のした方を見ると、クラスメイトが一人立っていました。


「よくない」

「あー、はいはい。池田君、茜に用があるなら、確認取りながら要件言った方が反応いいよ」

「そ、そうだね。ごめん。御手洗さんに確認したいんだけど、HTOのキャラ名、リー――」

「その質問に答える気はないよ」


 ゲーム内で本名を口にしないように、現実で自分のプレイヤー名を口にする気はありません。グリモアとかはプレイヤー名しか知らないのでしかたありませんが、もし仮に、万が一、現実での知り合いだった場合、現実では本名で呼びますから。

 さて、準備も終わったので、帰りましょうかね。





 この週のとある日、ザインさんと園長さんと連絡をしておいたのですが、園長さんから直接会えないかと言われ、お互いの都合がいい日に【サモナーズー】のクランハウスを訪れました。


「こんにちは」

「やあ、呼び出して済まない」


 サモナーズーのクランハウスはふれあい広場になっていました。


「……いっぱいいますね」

「ああ、これはクエストでクランの機能拡張をしてな。好感度が100%になった従魔に限って、クランハウスでのみ、召喚数の制限を無しに出来るんだ。しかも、ログアウトしていても、だ」


 な……なんですと。

 これだけの数の従魔の好感度を100%にするとは、流石ですね。


「流石です」

「君も、従魔の好感度を100%にすれば、出来るようになるさ」

「はい、わかりました。…………あ、それで、話って何ですか?」


 危うく帰るところでした。私としては満足しているのですが、話がある以上聞かなければいけません。


「ああ、君から誘われたレイド、こちらとしては喜んで参加させてもらいたい。その上で、一つ、覚えているか? 君に、召喚獣のレイドの可能性の話をしたことを」

「ええ、覚えています」

「実は、こちらのクエストは、レイドに繋がってはいなかったんだ」


 そういいながら一つのアイテムを見せてきました。鑑定するよう促されたので、見てみると。


――――――――――――――――

【防火のアミュレット】

 火を防ぐ力を持ったお守り

 燃焼軽減……極小

――――――――――――――――


 どうやらアクセサリのようで、必要なスロットは1のようです。

 けれど、特筆する点はそこではありません。

 ええ、燃焼軽減という効果です。燃焼という継続ダメージの効果量を減らす効果があるそうです。


「これは……」

「ああ、君から連絡を貰って調べなおしたのだが、どうやらこのアミュレットが有効に使えるクエストやレイドの情報を口にするNPCだったようだ」


 あー、そういうことでしたか。大昔のゲームと違ってNPCのセリフが少ないなんてことはありませんからね。何かしらの法則がある可能性もありますが、私に調べることは出来ないので、気にしないでおきましょう。


「そうですか。それで、これの情報はいかほどで?」

「君への対価とレイドへ呼んでくれるお礼として、詳細を進呈しよう。ただし、このアミュレットの強化方法は別料金だ。……まぁ、まだクエストの途中で出来ていないんだけどな」

「ありがとうございます。ちなみに、魔糸系のアイテムって使います?」


 見せてもらったアミュレットは首から下げる形になっているので、紐代わりに使う可能性が考えられます。その場合は時雨に急いでもらう必要がありますから。


「君、それの入手方法はわかっているのか?」

「いえ、あるクエストで持って来いって言われたので」


 一つも嘘はついていませんよ。私は作り方を知りませんし、クエストで使うのも本当ですから。


「そうか。……実は、その強化に必要なんだ」

「そうですか」


 残念ながらまだ入手出来ないので、期待させるわけにはいきませんね。

 とりあえず、レイドに参加するプレイヤーは園長さんとザインさんで相談して決めるようなので、任せておけば大丈夫でしょう。





 金曜日、夜のログインの時間です。園長さんから貰ったクエストの情報はみんなに伝えてあるので、レイドまでにやっておくことになってあります。なので、日課をこなしてからエンストへ向かいます。

 エンストのポータルへとやってきました。ここは地下都市で、街の中央付近の天井からは光が差し込んでいます。それがポータルの少し北側になるのですが、妙な施設があり、そこから街を照らしている電灯らしき物へと魔力を供給しています。

 つまり、太陽光で魔力を作っているわけですね。

 園長さんから教えてもらったクエストも、その施設から始まるので、探そうと思えば探せるもののようです。まぁ、手順を見る限り、知らずにやるのはかなり大変ですが。


「発魔施設へようこそ。見学をご希望ですか?」

「はい」

「では、こちらへ見学料をお納めください」


 見学料は1,000Gなので、お手軽です。払ったら見学コースを勝手に見て回るのですが、太陽光を受け止める設備が見える場所で、係員に話しかけます。


「あの部屋って暑いんですか?」


 キーワードはある程度幅広く対応しているらしいので、とにかくそれに近いことを聞けば大丈夫だそうです。


「そうなんですよ。光があの部屋に届くまでにかなり凝縮しますし、変換の過程で熱になって放出されたりもしますから」

「へー、でも、特に対策しているようには見えませんね」

「一見すると何もないように見えますけど、実は熱や火から身を守るためのアクセサリを身に着けているんです」


 この様に会話を進めていくと、最後にクエストが発生します。


「あのアクセサリは作成に時間がかかるので、ある程度信頼のおける冒険者に協力してもらっているんですよ」


 ……はて、おかしいですね。園長さんに聞いた話では、ここで協力を要請されるはずなのですが。

 うーむ、貰ったメモに従っているのですが……、あ。


「そうなんですか。では、信頼出来る冒険者になったら、協力しますね」


 話を切り上げましょう。大事な前提条件を忘れていました。ええ、このクエスト、冒険者ギルドのランクをC以上にしないと発生しないんですよ。今のランクはDなので、もう一つ上げる必要があります。


リーゼロッテ:時雨ー、冒険者ギルドのランクDからCにするのに、一番楽なの教えて


 マギストなどの解放ボスから落ちるメダルを4種類揃えることで、冒険者ギルドのランクをCにする条件が一つ満たせます。ええ、満たせるだけなので、今までのランク同様にある程度のクエストをこなし、ランクアップクエストを発生させなければいけません。


時雨:もう、ちゃんとやっといてよね。グリモアから聞いたけど、マギストの冒険者ギルドなら、魔宝石の納品があるから、それで4階までの採掘品を納品すれば早いよ

リーゼロッテ:りょーかい


 ほう、街毎に納品内容が変わるわけですか。それはいいことを聞きました。ちなみに、5階以上の魔宝石は時雨が使いたいそうなので、足らない場合を除いて時雨に渡しましょう。





 早速マギストの冒険者ギルドへと移動しました。随分前に違う街でやりましたが、魔宝石は1個づつ納品出来るので、端数は出ません。

 1個づつしかないのはボスドロップだったので、違う階で採掘出来る可能性があります。

 えーと、琥珀が20に、石膏が15、方解石が50、蛍石が10、孔雀石が15ですね。それぞれクエストが違うので、貰える貢献度が違う可能性がありますね。

 …………

 ……

 あっという間に納品が終わりました。けれど、まだ足りないようです。うーむ、残りの魔宝石を納品しても届かなかったら意味がないので、採掘をしに行きましょう。

 クエストはありませんが、地脈の5階へとやってきました。

 この階のマギジュエルは今までと違いボム系が届く距離まで近付く前に魔法を詠唱してきます。使ってくるのはランス系なので回避は出来ますが、こちらもランス系を使うか、レーザー系を使うかですね。まぁ、ランス系だと6発でも倒しきれないので、レーザー系を使うことになりましたが。

 出現頻度も上がっているので、油断して連戦すると使えるレーザー系のクールタイムが終わる前に遭遇してしまいますね。まぁ、下がりながら撃てば問題ありませんし、採掘のために止まったりしているので、そんなことは滅多にありませんでした。

 そうこうしながら進んでいると、道を塞ぐ様に強く光るトラップを見付けました。えーと、属性は火ですか。火力が高そうですね。


「【ストリームボム】」


 レーザー系はクールタイムの都合があるので、ギリギリからボムを投げつけました。弱点を突ければ簡単に破壊でき……、でき……、でき、ない……?

 どういうことでしょうか。今までは簡単に破壊出来ていたのですが、今回だけは無傷で残っています。実際は耐久力がまだ残っているだけという可能性もありますが、光の強さは変わっていません。ただ単に引っかかった時に受けるダメージ量を表しているだけという可能性もありますが、不用意に突っ込むのはよくありません。けれど、光が大きく、必ず通る必要があるので覚悟を決めましょう。


「おりゃ……あちっ」


 ジャンプして光の中心へと飛び込みました。すると。

 巨大な火柱が立ったようで、私のHPが半分ほど消し飛びました。さらに、火柱の中にいるせいで継続ダメージすら受けています。


「【ハイヒール】」


 6個同時発動をして過剰に回復をしながら火の柱の中から外へと転がりながら飛び出しました。あそこで考え込んでHPを削られるより、総ダメージ量は少ないと思うことにします。

 何度か強力な罠を通り抜け、最奥へとやってきました。

 やはり、通常MOBだと小さいのに、ボスMOBだと大きくなるんですね。


「ちょっ」


 いきなり魔法を連発してきましたよ。

 流石にランス系だったので回避しましたが、同時に4発ですか。詠唱の方なので時間に余裕はありますが、一瞬の油断が命取りです。

………………

…………

……

 まぁ、時間はかかりましたが魔法の軌道は見慣れているので、操作を使って軌道を変化させてこない限り私の敵ではありません。

 ドロップは魔黄玉でした。道中の採掘とドロップでは、出現率がよかったので、魔黒曜石が40個、魔燐灰石が55個といい結果でした。

 そのままの足で冒険者ギルドへと移動し、納品クエストの続きをします。

 気分的にはたっぷりあるので、問題ないはずです。

 そして、魔燐灰石がなくなり、魔黒曜石が残り8個になったところで、冒険者ギルドのランクをCにするためのクエストが発生しました。


 ピコン!

 ――――クエスト【ランクアップ試験】――――

 モンスター討伐のメダルを集めよう 【4/4】

 推薦を貰おう 【 】

 ――――――――――――――――――――――


 推薦ですか。誰から貰えばいいんですかね。


「すみません。ギルドのランクを上げる試験を受けるのに、推薦って誰に貰えばいいんですか?」


 悩んでいてもしかたないので受付で聞いてみましょう。


「こちらと協力関係にある組織でそれなりの地位にいる方でしたら、どなたでも大丈夫です」


 ほう、それなりの地位ですか。パッと思いつくNPCが三人いますが、こういうのを頼むのであればあちらでしょう。

 マギストの北へと向かい、目的のNPCの部屋へとやってきました。


「教授教授ー」

「ふむ、ここでは静かにするように言ったはずだが?」


 白く長い髪を後ろで束ねた老齢の魔法使いのNPCであるシス教授が長く伸ばした髭を撫でています。


「あ、すみません。それで、冒険者ギルドのランクを上げるのに推薦を貰って来いと言われたので、推薦をください」


 ここはきちんと頭を下げて頼む場面です。


「ふむ、君は実力はあるが、少々騒がしいからな……」


 おっと、ここで普段の行いが裏目に出ましたよ。これはまずいですね。


「だがしかし、この街にある他の施設でも十分に活躍している。ならば、多少の騒がしさには目をつむるか」


 そういってシス教授が羊皮紙を取り出しました。何を書いているのかはわかりませんが、これは貰えそうですね。


「では、これを冒険者ギルドへと持っていきなさい」

「ありがとうございます」


 ――――クエスト【ランクアップ試験】――――

 モンスター討伐のメダルを集めよう 【4/4】

 推薦を貰おう 【クリア】

 ――――――――――――――――――――――


 見事に推薦を貰うことが出来ました。この後どうなるかはわかりませんが、さっさとギルドへと戻りましょう。


 ピコン!

 ――――クエストが進行しました――――


 おや、何でしょうかね。

 えーと、あ、ゴンドラの方ですね。確かに、時間的にはそろそろですが、これは明日やると決めているので、今日は放置です。


「推薦貰ってきました」

「では、メダルも一緒に提出をお願いします」


 メダルを出すかどうかの確認ウィンドウが出現しました。残しておく必要もないので、【はい】を押してしまいましょう。

 ポチっとな。


「確認が終わりました。おめでとうございます。ランクCの冒険者は先人のたゆまぬ努力の結果、多くの人から信頼されています。そのことをお忘れのないようお願いします」


 あー、ランクCからは信用があるプレイヤーという扱いなのでしょう。つまり、クエスト中の行動や結果によっては降格もあり得るということですね。

 確かに、エンストのクエストも信用がどうのこうのと言っていましたから。まぁ、やることは変わらないので、気にする必要はありませんね。

 さて、そろそろログアウトです。

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