学生編

第1話 始まりの日

「僕の将来の夢は、みんなを守る仕事に就くことです!!」

















「しゅうー、早く起きないと遅刻するよー」


「あーい」


いつもどうりの朝。鳥の鳴き声や、子供のややうるさい声が聴こえる。


あとお母さんの大きな声も。僕はこの平凡な朝がとても好きだ。


んー、と背伸びをしてから起き上がると、7時50分を示すレッドホークスの時計が目に入ってきた。今日は50分に起きんだー。


んー?50分?、、、は?かなりやばくない?


「ちゃっちゃと朝飯食べなさいよ、柊。」


普段着に着替えてからリビングに降りると、お母さんがそう言う。だから僕は


「おかーさんもっと早く起こしてよー」


などと言い、ご飯を食べて、ぱーっと走って家を出る。今日は作文の発表があるのだ。しかも1時間目に。


「やばい、ちこくぅー」


走りながらそう言ってしまう。何でだろう。


考えているうちに学校が見えてくる場所まで来た。・・・時間はまだある。よっしゃ、ギリギリセーフ! と、その時、


ゴォーーーーーーーーーーーーーー、


っと音を立てて後ろから謎の飛行機が急接近してくる。


最初は饅頭くらいの大きさだったのが、だんだんバスケットボール並の大きさになってきた。


「なんだあの飛行機、ちょっ、なんかこっち来る!!」


車の運転手も気づいたのか、左右に車を寄せ始めた。


・・・するとその飛行機はだんだんスピードを落とし、ランニングギアを下げて着地し、学校の前で止まった。


左右に止めた車の運転手たちは警察に電話をかけたりしているが、僕はどうしても気になってしまい、着陸した飛行機に寄って行く。


するとそれが戦闘機であるとすぐ分かった。


機体中央部にある大きな主翼、広いエアインテーク、主翼の下に付いている見たことの無いミサイル、すっとしたウェポンベイ、そして何より平べったい機体。


毎年行く航空防衛軍の航空祭でもあの機体を見たことは無い。


しかし、大日本の機体だと示すマークが付いている。とりあえず写真を撮って学校に行こうとした瞬間、


キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あー、だめだ。もう終わった。










しかし学校に来てみれば騒がしく、どこのクラスも朝の会などしていなかった。


ラッキーとは思いつつ、なにかこう、言い表せない気持ちだった。


そして朝の会は15分遅れで開始。近くの基地から国土防衛省の人が来て先生たちと話をしていたようだ。


朝の会が終わると友達が、お前遅刻しただろーとか言ってきたが気にはしない。言い返せば先生にチクられるからだ。


はあ、なんで最近の子供たちはこんな風になったんでしょうか。僕も子供だけどさ、ここまでじゃないと思うんだよね。


色々な事に呆れつつ、授業が始まったので気持ちを切り替える。


・・・・・・・・・。うーん、やっぱり作文の待ち時間が長いな。


苗字が旭川だから最初かなーと期待していたのに、今日に限って先生が

「いつも最初からだから今日は出席番号が最後の人からねー」とか言い出すから、僕の番まで来るのに40分かかった。


40分だよ!長いよ!でもやっと僕の番だ!!うぇーい!という喜びに包まれながらさりげなくカッコつけて教壇の上に乗り、息を吸い、大きな声で最初の一文を読み上げる。


「僕の将来の夢はみんなを守る仕事に就く事です!!」








---解説及びあとがき----------------------------------------

レッドホークス

曲技航空隊。第4航空団飛行群第21飛行隊。


着陸した謎の戦闘機

一応大日本の研究している機体で、F-29とかにしようかなーと考えています。









やっと1話を書けました!!どうなるのか分からなかったこの話ですが、何とか第1歩を踏むことができました!書き間違え、同じ言葉を何回も使うなど、ミス?がありましたらすぐに言ってください。

早急に訂正and次にまた同じようなミスをしないように頑張りたいと思います。

最後に、この話を読んで頂きありがとうございました。

コメント等して頂けると嬉しいです。あと「きい」編まではもう少しかかりそうなのでしばらくお待ちください。

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