第4話新しい関係・・・ちょっとした問題

「月曜日限定でお願いします。」

私は玲様を月曜日限定の使用人として雇うことにした。そのほかの日は私の主のままでいてもらう。これでだれも文句ないでしょ。

「えー週に1日だけー?」

何か、、、不満言われてない?玲様は明らかに楽しんでいるでしょ。

「れ、い、さ、ま。不満があるなら採用は取り消しにしますよ。」

「ごめんごめん。でーもっ、働き次第で考えてよ。ね?」

・・・。だんだん杉野がかわいそうになって来た。少し甘すぎたかな、玲様に。

「わかりました。一応。でも、お父さんのことは絶対に手を出さないでくださいよ。」

「おっけー。」

はあ。何か、月曜日を安心して過ごせるとは思えない。

「杉野、玲様に仕事を教えてくれる?」

「はい。」

うう、もう寝る。

~杉野~

「まず、私は杉野と申します。以後お見知りおきを。」

「はーい。」

何だ、こいつ。まったく言葉遣いがなってないじゃないか。まあしょうがない。何故ならこの人は普段は主の立場にある人だから。

「では、お嬢様の事はお嬢様か弥生様とお呼びください。これは絶対です。」

「ヤヨイサマ?」

カタコトにもほどがあるだろ。あーこいつにお嬢様の事を任せてもいいのだろうか。でもこいつの担当がお嬢様でよかったと思うべきだろう。

「それだけを習得していればおそらく大丈夫です。」

「え、それだけ?料理とか、朝起こしに行くとか、そういうのは?」

何だ、こいつはお嬢様にそんなことまでさせているのか。まあいい。お嬢様が望んでやっていることだし。

「全てお嬢様はご自分でやられます。仕事は強いて言えば、何もしないことです。」

「そんな奴いんだ?」

は、はい?今お嬢様をそんな奴と言ったのかこいつは。いやいやいや、今の発言はさすがにないだろ。

「ごめんごめん。アヤがそんなに自立した人だとは思ってなかった。」

なっ。今度はアヤ、だと?ありえん。

「貴方様はどうしてお嬢様のもとで働こうと?」

「俺ね、アヤの事、好きなんだ。」

ななっ。お嬢様の事を好きと申したのか。

「しかもちゃんと知らなかったなって思って。アヤのとこ。」

それは、、、なるほど。

     今日から雇われた月曜日限定のお嬢様の使用人には少々問題がある

       ことが判明した。華聯だったらもっとうまくやっていただろう。

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