第8話 古代文明の謎が解ける?!オーパーツのウソホント

今回は、オーパーツのウソホント。

世界中に散らばってるオーパーツ。

その時代には、不自然な工芸品や建築物をこう呼びます。


「out-of-place artifacts」(アウト オブ プレイス アーティファクト)


こいつは古代文明の証拠だ!

そうだよ!

古代人は飛行機を持っていた!

間違いない!


はい、はい、はい、はい。

でも明らかに「これおかしくね?」ってのもあるじゃないですかー


そんな感じでオーパーツのウソをぶったぎってみたいと思いまーす!

それでは早速いってみよー


「世紀の大発見?!クリスタルスカル」


時は1927年。

場所は、ユカタン半島の古代マヤの遺跡 ルバントゥン遺跡。

この遺跡調査で見つかったのが水晶でできた頭蓋骨の模型。

人間の頭蓋骨そっくりに作られた精巧な水晶ドクロは、一躍世間の注目の的。


そりゃそうですよねー。

古代マヤ人が水晶を頭蓋骨そっくりに加工したってだけでも驚きです。

しかも、水晶は非常に硬く加工の難しい鉱物の1つ。


発見者はイギリス人の探検家 フレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスと彼の養女アンナ。

発見者の名前から、この水晶ドクロは「ヘッジス・スカル」と呼ばれることになります。


「ヘッジス・スカル」の発見をきっかけに、その後も同じような水晶ドクロが続々と見つかり始めました。

そして、こんな噂が囁かれるようになったんです。


水晶ドクロを13個を集めて、「オシリコンウィアの聖櫃(せいひつ)」という特定の形に配置すると、

なんと!スカルに秘められた宇宙の記憶がよみがえり、世界の叡智が授けられる。

って言うのが、クリスタルスカルの伝説。


って、世界の叡智ってなんやねん?

不老不死とか?

神さまパワー!とおぅー!とかですかね?


これまで発見されている水晶ドクロは19個。

未発表の水晶ドクロがあれば、もっと増えるかも。

どれが世界の叡智をくれる水晶ドクロなんだよ!


というわけで、水晶ドクロのウソホント!

行ってみましょう!


まずは、ブラジルの水晶専門店が所有している「ジョシュア・スカル」。

これは、ブラジル人家族が半年で作ったことが分かってるので「偽物」。


大英博物館所有の「ブリティッシュ・スカル」。

このスカルはティファニーから買ったもので、ダイヤモンドを混ぜた研磨剤や、電動工具による加工跡が見つかってます。

さらに、19世紀のヨーロッパで作られたとされているので、はい「偽物」。


最初に発見された「ヘッジス・スカル」も、発見者のフレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスが、1944年ロンドンの美術商から買ったものだと言われてます。オークションのカタログにも書かれてあるので、残念これも「偽物」。


19個発見されているうちここで紹介した3つは「偽物確定」。

他の水晶ドクロも、発見した経緯がよく分からない。詳しい調査を拒否している。などなど、怪しさマックス。


水晶ドクロは絶対本物!

っていう人も中には、300年かけて磨けば古代人でも作れるよー。

光の当て方で、催眠効果が出るよーって言ってる人もいます。

が、今のところ「これぞ本物!」というのが無いので、本物が発見されるのを気長に待つしかないですねー。


「古代の天文盤 ネブラディスク」


2002年に発見された最近のオーパーツです。

発見された場所とその形から「ネブラディスク」と名付けられました。

この「ネブラディスク」。

見つかった経緯が偶然というか奇跡的だったんです。

盗掘品売買の情報を得た警察と考古学者が協力して、犯人グループ相手におとり捜査を実行。

作戦は見事に成功。

その押収品の中にあったのが「ネブラディスク」なんです。


この「ネブラディスク」。

単なる装飾品かと思ったら大間違い。

古代の天文知識の深さを証明するものだったんです。

「ネブラディスク」には、青銅製の円盤に金で月や星を装飾してあります。

発見当時から、古代の天文盤じゃない?星図じゃない?と言われていました。

科学的な調査の結果、作られたのは3600年ほど前。

今年2019年なので、紀元前1500年前。

日本では縄文時代後期。

エジプトでは、ハトシェプスト女王が生きてた時代です。

ハトシェプスト葬祭殿で有名な女王ですね。


ドイツのハンブルク大学の調査では、

「ネブラディスク」に書かれた星は、プレアデス星団を表し、実際に約3年に一度、天文盤と同じ配置になることが判明。

このことから、三日月と星はカレンダーだったのでは?と考えられています。

さらに、ドイツのルール大学の調査では、円盤の縁にある金色の帯状の装飾は、3600年前のネブラ周辺の夏至と冬至の太陽の位置と一致。


近年のエックス線調査では、作られ方にも特徴があることが分かっています。

まず最初に「ネブラディスク」に書かれたものが太陽と月と星。

これは、星の位置から日付や時期を確認するため。

時代が変わると、金色の帯のような装飾が付け加えられます。

これは、種まきや収穫の時期を知るためのもの。

さらに、長い時間をかけていくつかの装飾が付け加えられ、最終的に4段階の加工で現在の形になったそうです。


そう!古代の高度な天文知識を一枚の円盤に詰め込んだのが!

「ネブラディスク!」

3600年前のドイツで、この「ネブラディスク」が作られ、実際に使われた形跡があり、天文学的にも間違ってない。

けれど「ネブラディスク」を作った人が誰なのか?

どうやって、こういった高度な知識を得たのか?

などの肝心な部分は分かっていません。


というわけで、この「ネブラディスク」はオーパーツ確定!


いや「ホント」かい!

ありです!!


ホンとはもうちょいオーパーツの紹介したかったんですが…。

時間の関係で今回はここまで。

面白かったら、シリーズ可も検討しまぁす。




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