第6話 立ち入り禁止区域に入ったら〇〇だらけだった!
・マンガ動画風シナリオ
・あらすじ
地元住民ですらも立ち入らないブラジルの沖合にある島ケイマーダ・グランデ。この無人島に立ち入るには、資格を持った研究者と軍関係者のみ。そこに迷い込んだ主人公を通して、なぜ立ち入り禁止なのかを紹介
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・登場人物
※アリアナ18歳:ブラジル沖合を家族と共にクルーザーで航海中に、ケイマーダ・グランデ島の近くでクルーザーが故障。無線で救助を求めたが、クルーザーが波の影響で、ケイマーダ・グランデ島の浜辺に漂着。救助が来るまでの間、そこにいる羽目になる
※密猟者:主人公が偶然見つけた人物、この島に生息するある生物を捕獲しようとして失敗し、生命の危機にさらされる
※軍関係者:主人公を救助に来た軍人
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1・ブラジル沿岸にあるケイマーダ・グランデ島をイメージした感じ
アリアナナレーション
「ブラジル、サンパウロの沖合には、地元住民ですら立ち入ることのない島があります。その島に近付くには、軍の許可と特別な資格が無いと入れません。私は、クルーザーの故障で偶然立ち入ってしまいましたが、もう二度と行きたくないと思っています。」
2・楽しそうに家族とクルーズを楽しんでいるアリアナ
アリアナ
「ねぇパパ。あそこに見える島は何?」
パパ
「ケイマーダ・グランデ島だよ。あそこには近付いてはいけないと言われてる。」
アリアナ
「どうして?」
パパ
「よく分からないが、地元に伝わる迷信でもあるんじゃないか?」
3・突然止まるクルーザー・慌てるパパ
アリアナ
「どうしたの?」
パパ
「まずい。故障したらしい。アリアナ、無線で救助を頼んでくれ。」
アリアナ
「了解。キャプテン(笑)」
パパ
「陸に戻らないと無理かもしれないなぁ。なんとかエンジンが復活してくれれば…。」
4・風に流されていくクルーザー・近付いてくるケイマーダ・グランデ島
パパ
「アリアナ!クルーザーの中に入るんだ!」
アリアナ
「パパ!船が流されてる!」
パパ
「岸壁にでも叩きつけられたら大事になるぞ。」
アリアナ
「あそこ!あの浜辺に行けない?」
5・ケイマーダ・グランデ島の小さな浜辺に漂着したクルーザー・窓から外を覗く2人
アリアナ
「さすがパパ。ここなら救助が来るまで何とかなりそう。」
パパ
「まいったなぁ。どのくらいで救助が来るかだな。」
アリアナ
「そんなに時間はかからないでしょう?1日か2日って感じ?」
パパ
「早ければ、今日中に来てもらえるかもしれないしな。」
6・浜辺に降りるアリアナとパパ・近くに漁師が乗るようなボロボロの船がある
アリアナ
「ねぇ、ここ立ち入り禁止だよね?船があるよ?」
パパ
「漁師小屋でもあるんじゃないか?あまりうろつくのはやめておこう。」
アリアナ
「そうだね。でも、きれいな島ね。手つかずって感じ。」
7・浜辺を歩く2人を樹上から覗く金色の瞳
アリアナ
「パパ、見て!おいしそうな果物があるよ?食べれるかな?」
パパ
「アリアナ。分からないものは食べたり、近付いたりしない方が良い。」
アリアナ
「えぇー。せっかく無人島に来てるのにー。」
パパ
「無人島だからだよ。人が住まないという事は、何か理由があるんじゃないか?」
※ジャングルから響く悲鳴
8・突然の悲鳴に驚く2人・背後にアリアナをかばうパパ
アリアナ
「何?何があったの?」
パパ
「クルーザーに戻ろう。中からしっかりと鍵をかけておくんだ。」
アリアナ
「う…うん。」
パパ
「急ぐんだ。アリアナ。」
9・2人がクルーザーに駆け上ると同時に、ジャングルからよろよろと出てくる地元民らしき男
密猟者
「た…助けて…。」
アリアナ
「大変!パパ!」
パパ
「アリアナはここに居なさい!」
10・密猟者の足元に金色の長い蛇が絡みついている・近くの枝で追い払うパパ
密猟者
「たす…けて。か…噛まれた。」
パパ
「しっかりしろ!蛇はどこかに行った!」
密猟者
「ゴールデン…ランス…。」
パパ
「ゴールデン?いいから、こっちだ。」
11・クルーザーの中に密猟者を寝かせるパパ・見守るアリアナ・男の足首から出血
アリアナ
「何かに噛まれたみたい…。」
パパ
「救命道具の中に、インセクトポイズンがあったはずだ。それで、毒を吸い出そう。」
アリアナ
「これ?」
12・インセクトポイズンのアップ・それを使って、男の足首から毒を吸い出すパパ
密猟者
「う…ジャララカ…ジャララカ…。」
パパ
「ジャララカ?なんのことだ?」
アリアナ
「もしかして、蛇の名前かもしれないよ?パパ。」
パパ
「聞いたことがないなぁ。ひとまずこれで良し。あとは、救助が来るまでここで待とう。」
13・外が暗くなってくる・苦しむ男の汗をぬぐうパパ・窓の外に金色に光る小さな2つの目を見つけるアリアナ
アリアナ
「パパ!蛇!」
パパ
「大丈夫だ。窓は全部閉まっている。中には入ってこれない。」
アリアナ
「隙間からとか入ってこないかしら?」
パパ
「スキューバ用の銛があったろう?一応、それを持っているんだ。」
14・一睡もできないまま朝を迎えたアリアナとパパ・耳から出血している男・ヘリの音が近づいてくる
アリアナ
「パパ!ヘリよ!」
パパ
「うかつに飛び出すんじゃない!蛇が居たらどうするんだ!」
アリアナ
「…分かった。」
15・救助隊員がヘリから降りてくる・周囲の安全確保をする救助隊員
救助隊員
「大丈夫ですか?周りは安全を確保しました。」
パパ
「この人が、蛇に噛まれたらしくて。」
救助隊員
「…分かりました。まず、あなた方の救助を優先します。」
16・ヘリに収容されるパパとアリアナ・救助隊員が乗ったのを確認して出発するヘリ
アリアナ
「あの人は?」
救助隊員
「…救助不可能でした。もう亡くなっています。」
アリアナ
「えっ?だって、昨日は…。」
救助隊員
「あの男は、密猟者だったようですね。あの島に生息する蛇に噛まれたら、諦めるほかありません。」
17・ゴールデン・ランスヘッド(金色の150çmくらいの蛇)をイメージ
アリアナナレーション
「救助隊員から、あの島には、ジャララカという蛇の一種であるゴールデン・ランスヘッドという蛇が生息していると聞きました。その蛇は、あの島で独自に進化して雌雄同体の蛇もいるそうです。しかも、1.5キロほどの島に約10,000匹。現在も増え続けているそうです。」
18・噛まれても大丈夫な防護服を着て、軍人を伴って訪れる研究者
アリアナナレーション
「ゴールデン・ランスヘッドの蛇毒は、闇取引されていて一攫千金を求める密猟者がやってくるそうです。噛まれれば、噛まれた部分の筋肉は壊死し、目や耳などから出血して死に至る。そのため、島の灯台も自動。地元住人も近づかない。近付けるのは、資格を持った研究者と軍関係者だけだという事です。」
19・パパと浜辺に立つアリアナ・遠くにケイマーダ・グランデ島が見える
パパ
「私達は運が良かっただけのようだ。」
アリアナ
「もう2度と行きたくないね。あの島は、蛇の楽園なんだね。」
パパ
「人間が近付いて行けないという事なんだろう。」
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